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お互いの告白

すみません!更新遅くなりました!!!

「すみれちゃんのサラサラな髪も、大きな瞳も可愛らしいほっぺたも、綺麗な肌も、その声も、負けず嫌いなところも、いつも微笑んで大人っぽいところも、意外とつっこんでくる面白いところも、すぐ顔を赤くしちゃう可愛いところも、自覚がないまま人のこと救ってるところも、その芯の強さも全部大好き。」

「え、え、え?」

「すみれちゃん、本当に大好きなんだよ。」

「え、あ、うん、・・・はい?」

勢いで頷いた数秒後、私は意味を理解してかぁぁ、と体中の血が顔に集まるのを感じた。


す、すすすすすすすす好きって!だ、大好きって!!

言われたぁ!!!!???


パニックになった私は思わず一言漏らしてしまった。

「まーくん以外の異性に言われたの初めて・・・」

と。


その言葉をしっかりと拾った宮谷が顔を顰めた。

「・・・誠くんには言われたことあるんだ。へー。」

顰めた後に綺麗にニッコリと笑う。


うん。目が笑ってない。

宮谷の顔の変化を見た私は急いで宮谷脳での中から逃げた。

このままだと何されるかわかったもんじゃないっ!、


「なーにー?そんなに急いで逃げて〜。別に怒ってないよ?だってすみれちゃんが誠くんのこと異性だと思ってないの知ってるし。でもちょっと今の場面でそれ言うのはなーと思って。

お仕置き、する?」

「しませんしませんしませんしませんしませんしませんしません!!!!!!!」


そんなことするかぁ!!ていうかお前の言い方は卑猥なんだってぇ!!!!

「そんなに否定すると悲しくなるなぁ・・・。これはやっぱり俺を傷つけた罰としてお仕置き、だね?」

「しませんしませんしませんしませんしませんしませんしません!!」

「す、る、の、」

「いーーーやーーーーーーーーー!!!!!」


全く笑ってない目と口だけ弧をえがいた表情で近づいてくる宮谷を私は全力で拒否する。

近づくなーー!そのほの暗い目で近づいてくるなあーーー!

お前のバッドエンドのヤンデレルートはえぐかったんだよ!!

お色気担当なだけあってなんか色々やばかったんだよ!!

近づくなぁ!!!!!


「なーんてね、ちょっとすみれちゃんに意地悪しただけ。」

と、急に力を抜いた宮谷があっけらかんと行ってきた。


・・・くそがっ!お前の意地悪とやらは貞操の危機を感じるんですけど!!?

軽くきれる私に気づかないで宮谷は少しだけ声のトーンを落として呟いた。

「俺ねー、最初はすみれちゃんの強さに憧れてたの。」

「へ?」

私が強い?逃げてばかりの私のどこが?

そんな想いが顔に出ていたのか、私の顔を見た宮谷がくすっと笑った。

「すみれちゃん、ポーカーフェイス剥がれてるから。

すみれちゃん自身は気付いてないかもしれないけどさ、すみれちゃんはとっても強い。

現に桃ちゃんとのときもいくら俺がすみれちゃんを説得しに行ったからと言ってもすみれちゃんが本当に強くないとあんなこと出来ないよ。今だってすみれちゃんはちゃんと俺に自分の正直な気持ちを伝えにわざわざ来てくれたでしょ?

それってね、本当はすごく大切なことなんだよ。

人は簡単に思えることほど出来なかったりするものだから。」


なんだか手放しに褒められて私はどう反応すればいいのか分からずとりあえず「ありがとうございます」とお礼を言っておく。

「うん。俺はさ、逃げた人間だから。だからすみれちゃんの姿が眩しかった。」

「・・・逃げた、ですか?」

「そう。俺の親父はね、俺が小さい頃、浮気したんだ。本人に言わせれば本気だったらしいんだけどさ。そんなの小さい頃の俺にしたら知ったこっちゃーねーし。

ただ、俺は父親が滅多に家に帰ってこなくなったことが悲しくて寂しかった。

そして、そのことがきっかけとなって母親が壊れだした。」

「・・・え?」

「・・・俺の母親はね、親父に執着してたんだ。

だから親父が家に帰ってこなくなっても離婚はしなかった。ただ壊れた母親は俺にまずネグレクトを始めた。」

ネグレクト――――育児放棄だ。


私は「正直、うんざりだった。」と静かに呟いた宮谷をどうししたらいいのかわからずただ見ていた。

「俺の周りの世話をしていたメイドを全員やめさせて、逆らうやつもやめさせて、俺はずっと壊れた母親に怯えながら過ごしてた。

きっと父親に似ていた俺が憎かったんだろうね。

でも、母親はそれだけじゃ止まらなかった。

母親はね、ある一定の時期になった俺を急に可愛がり始めたんだ。意味わかる?」

と、急に問われた私は混乱してゆるゆると首を横に振った。

宮谷は私の反応にゆっくり微笑んだ。どこか切なそうに。

「母親はね、俺に親父であることを求めたんだ。

大きくなって親父により一層似てきた俺に帰ってこない父親の影を重ねた。」

そんなことって・・・。

正直、私だって両親の愛なんて未だによく分からないけど私には梨奈さんがいてくれた。

でも宮谷には・・・。


「出来ないとヒステリックに叫ぶんだよ。あの女は。

『お前なんてあの人の真似が出来なければ生きてる価値もないんだ』って。」

私はその言葉を聞いて息を呑む。

それは、出会った時に言っていたあの言葉・・・?


「家に帰りたくなくて、でも行くあてもなくて、俺は人と適当に接することを覚えた。すみれちゃんと出会うまではそれを悪い事だとは思わなかった。だって近づいてくる人間はみんな俺の家柄とオプションしかみていなかったから。

女なんて適当にそれらしい言葉を囁けば、すぐに付いてきたし、いつかは裏切ると思ってたから。女なんて大嫌いだった。俺、最低だよな〜。」


その言葉の意味を私は知っている。

知っているからこそ悲しそうに微笑んでいる宮谷から目が離せなかった。

「宮谷様は今でも女性は嫌いですか?」

私の小さな問いも宮谷はしっかりと拾って答えた。

「うん。」

「え?」

「え」

「え"」

「え?w」

戸惑う私と面白そうにイタズラ坊主のように笑う宮谷。

からかわれてるのだと気づいて私は息をついた。

「あはは、怒らないでよ〜。でも本当にすみれちゃんと出会うまでは誰も信じてなかったよ。

ここ2、3年のうちにやっと両親が離婚した。

でも俺はなんにも思わなかった。本当にすべて憎かった。

でも、今はわかるよ。ちゃんとすみれちゃんや桃ちゃんみたいな女の人もいるってこと。俺は逃げた。それも最低な、周りの人に迷惑のかかる逃げ方で。でもすみれちゃんはいつだって逃げなかった。そんなすみれちゃんが俺には眩しかったんだよ。

だって俺、すみれちゃんと出会うまでは両親にどうやって復讐するかしか考えてなかったもん」


・・・まじ?

え、サラッと今復讐してやろうか、とかいう怖い言葉が聞こえてきたような・・・?

気のせいかな?気のせいだよね。うん。聞かなかったことにしよう。


思わず顔をひきつらせる私は急いで表情を元に戻す。

そんなことよりも、いや、そんな事じゃないけれど、まぁ、今は置いておこう。

私は他に宮谷に伝えたいことがある。


「宮谷様、私はあなたが思っているよりも強くないんですよ。」

「え?」

宮谷が私を見た。


「私、1度取り返しのつかない失敗をしているんです。」


二度と取り返しのつかない、そんな事。

私の言葉に宮谷は訝しげに首を傾げる。


「本当に大好きで、いつも私を支えてくれていたある人に私は感謝を伝える前に、伝えたいことを伝える前に、その術を、それを伝えるすべを私はなくしてしまった・・・。

大好きだったのに・・・!信頼してたのに・・・、私は何も返せなかった。

私は逃げました。だから宮谷様が思ってるより私はずっと弱いです。

ただ、私はそんな思いを二度としたくないから逃げたいのを必死に我慢して向き合ってます。」

そこで言葉を区切った私は宮谷と目を合わせる。

少しくさいセリフかなとは思うけど、私は宮谷に伝えたいことだから、後悔したくないから伝える。

もう二度と、選べるチャンスがあるのに選ばないで逃げたくないから。

自然と口角が上がるのを感じる。


「宮谷様、人は変わろうと思えば変われるみたいです。」


こんな私でも変われたんだよ。だから貴方もきっとかわれる。


「宮谷様も変われますよ。絶対」


宮谷の目からボロっとキラキラとした1粒の大きな涙がこぼれるのが見えた。


【お知らせとお詫び】

すみません。更新遅くなってしまいました。

保存していた話が消えてしまって作り直していたらこんな時間に・・・。申し訳ありません!

急いで書いたので変なところあったら指摘よろしくお願いします!


そして、普通に更新できました!!

多分明日も更新します。

色々とすみません。


ブックマークと評価ありがとうございます!

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