第11話
結果。
大富豪、淳。
富豪、立夏。
平民上、俺。
平民中、暁。
平民下、晶子。
貧民、詩呂。
大貧民、亮。
「キタぜ大貧民スパイラル…………」
亮が虚ろな顔で寝転がっている。対して淳は困ったように笑っていた。
「だって……ジョーカー二枚はありがたく貰ったけど、九なんぞ要らなかったし」
九を返していたらしい。
立夏より手、酷かったみたいだね。
亮がカードを出した。
「そういや、次、トランプの何を研究するんだよ?」
「いやあ。どうしよっか」
「確率でもやるか?」
「大富豪ローカルルール集の作成」
「それ以前に、次の発表会はいつ?」
「五月下旬」
文化系の部活は、年に三回ある発表会でその成果を発表しなければいけない。
一回目は五月下旬の公開研究会。二回目は九月中旬の学園祭。三回目は二月上旬の学年末発表会。
面倒だけどね。
そこまで言って、そういえばと暁が俺を見た。
「彰って、学園祭で幹部じゃありませんでしたか?」
「そうだよ。模擬店部の食券課長。ちょっと忙しくなるだろうから、また立夏に全権預けるよ」
「わかった」
ちなみに、トランプ研究会の部長が俺、副部長が立夏だ。
淳がパスしたので、トランプを出す。
詩呂がそうだ、と話題を変えた。
「昨夜、家の前に倒れていた女人を拾った。晶子、君の親父どのに確認してくれないか?」
「いいわよ。名前は?」
「雛菊。鳥の雛と花の菊と書いて雛菊と呼ぶ。着物姿だった」
「はいはい」
晶子が携帯にメモする。
亮が八で流す。
「革命ー」
「「あーあ」」「む」「やば」
今日はかなり、のどかに過ごせた方だと思う。
いや、思っていた。
帰り道までは。




