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とある少年達の日常  作者: 蝶佐崎
第一章:4月
13/25

第10.5話

警告というか・・・

本編には全く関係なく、ただ主人公たちがぎゃいぎゃいと大富豪して騒いでいます。


読み飛ばしても内容的には困りません。


 ゲームが終わって。

 大富豪、亮。

 富豪、詩呂。

 平民、暁。

 貧民、晶子。

 大貧民、立夏。

 次のゲームで俺も淳も、平民から参加した。


「次から平民も交換有りにするかね?」


 詩呂が晶子から貰ったカードを吟味しながら言う。


「いいわね。でも詩呂、もしそれであなたが下の平民になってたら笑うわよ」

「安心したまえ。次私は亮を落として大富豪になるつもりだからな」

「やべー…………ぜんっぜんイイ手じゃねーんだけど。立夏も大したモンくれねーし」

「黙れ。悪かったな最高十で」

「安心して立夏。俺、前に最高七だったから」

「は!? 落ちるところまで落ちたのか!?」

「そんな感じ。大貧民スパイラルから抜け出せなくなってね」


 わいわいやっていると、淳が俺の袖を引いてきた。それを見た立夏が、むっと顔を歪めた。

 あれ?


「ルールは?」

「柄しばりと数字しばりと革命と階段革命。柄しばりは二枚から、数字しばりは三枚からで。革命は四枚から階段革命は六枚から。

一、二枚だと…………スペ三、四リバース、五飛ばし、七渡し、八流し、九九車、十捨て、(イレブン)バック、税収」

「三枚はデス、ラッキーセブン、姦し娘、アルビノ・ジョーカー」

「……税収と三枚の効果ってなに?」

「税収はその前に出ていたカードを回収する。

デス……四を三枚は、出した本人以外の全員が一番強いカードを捨てる。

ラッキーセブン……七を三枚は、もし誰も出さずに通った場合、ラッキーセブンを出した人が大富豪になる。

姦し娘……Qを三枚は、出した本人以外の全員が一番強いカード二枚を捨てる。

アルビノ・ジョーカー……Kを三枚は、ジョーカーを単体使う場合、十とJの間の強さでしかなくなる」

「ほほう。ありがとうね」


 一瞬、淳がニヤッと笑った気がした。

 大貧民の立夏が、四を出す。時計回りだったのが反対になって、次に出すはずだった暁が床に寝転がった。


「ちょっとー…………」

「残念。ハイ七渡し。淳に変なモノあげる」


 晶子からもらった物を見て、淳が嫌そうな顔をした。


「じゃあ縛っとこう」


 九のハートを出した。

 ので、十のハートを出して要らない六を捨てておく。

 亮はJを出した。


「数字しばりな。しかもバックで出せないから、俺からだぜ」


 あっさり主導権を握った亮が五を二枚出す。

 詩呂と暁が飛ばされた。また暁がやさぐれた。


「一枚も出してないー……」


 立夏、九を二枚で流す。

 新たに五を出した。

 飛ばされた晶子と暁が結託を始める。

 淳、七で俺に六をよこした。


「晶子からもらったやつ。要らないからアゲル」

「どうも。……俺もいらないなあ」


 とりあえず八で流して、七を二枚で亮に四と六をあげた。

 あげたら、十を二枚でどっちも捨てられた。

 ちなみに縛ってある。

 始めて出せた詩呂が、嬉しそうにKを二枚出した。

 全員パスで流れる。


「よし。ならいってみようか」


 出したのは、三を三枚。

 暁がまたやさぐれた。

 立夏もパスしたが、淳がニヤッと笑った。


「はい四さんまい」

「うわ」「げっ」「ちょ、おまっ」「あーあ」「あらら」「むっ」


 それぞれ一番上のカードを捨てる。

 俺は二、亮も二、詩呂は二、暁はA、立夏は十、晶子はA。

 …………あれ。ジョーカーが出てない?

 みんなパス。

 淳はまだニヤニヤと嫌な感じで笑っている。


「いっくよー。姦しむすめー」

「お前酷いな!?」


 立夏が真っ先に突っ込んだ。

 俺はAとK、亮は二とK、詩呂はAとQ、立夏は九と九、暁はJと十、晶子もJとJを捨てる。

 さらに全員パス。


「亮ごめんね、上がった」


 ジョーカー二枚のあとに、七一枚。で、上がり。


「俺ほとんど(なん)もしてねーんだけど」

「僕なんか、出す前に大富豪と大貧民決まりましたからね」


 亮が手札を置く。

 暁が文句を言う。

 淳はまだニヤニヤしている。


「始め見た時は革命した方がいいのか迷ったんだけど、役聞いてコレならイケると思ったんだよー」

「でも、見事な番狂わせでしたね」

「全くだ。ジョーカーが捨てられていない時点でまさかとは思ったが」

「俺手元にジョーカー無いの始めてでよ、マジ焦った」

「ナニそれ、嫌味?」


 ばっさり切った晶子をよそに、俺はカードを出した。



 結果。

 大富豪、淳。

 富豪、暁。

 平民上、立夏。

 平民中、俺。

 平民下、詩呂。

 貧民、晶子。

 大貧民、亮。

 大して変わっていない気がする。


「上の強いやつ出されたらそりゃ混乱するわー。むしろ俺三枚モノ出せなかったしよ」


 愚痴りながら亮が三枚、一番上のカードを淳に渡している。淳はそれを眺めて、そのまま一枚返した。


「へ?」

「返す」

「へっ!?」

「いらない?」

「いや、要るけどよ!?」

「じゃあ有り難くもらって」


 亮が淳を拝んだ。

 その横で暁が晶子からもらった手札を自分の手に組み込み、別の二枚を返している。


「いらないわね…………もっと別のカードはないの?」

「僕もいらなかったんですよ」


 立夏と詩呂は双方何も言わなかった。

 俺は暇だ。


「誰か交換してー」

「あー彰、ハートの四持ってねーか?」

「持ってる。六くれない?」

「ヨシ」

「コラコラコラコラ」


 淳に小突かれた。




縛り ・・・ 場のカードと同じマークのカードを出した場合、次以降はそのマークのカードしか出せなくなる。

マーク縛り・・・ 場のカードと同じマークで続きの数字を出した場合、次以降も続きの数字で同じマークのカードしかだせなくなる


革命・・・ 同じ数字の4枚のカードを、一度に出した時に起こる革命。全ての強さが逆になり、3が最も強く2が最も弱くなる。ジョーカーは変わらない。

階段革命 ・・・・同じマークの連続する数字のカードを4枚以上を出した時に起こる革命。全ての強さが逆になり、3が最も強く2が最も弱くなる。ジョーカーは変わらない。


都落ち・・・ 大富豪が大富豪になれなかった場合、一気に大貧民になる


スペ3返し・・・ジョーカーが2より強いカードとして出された場合、スペードの3のみがジョーカーより強いカードと扱う。

4リバース・・・4が出たら逆回りになる。

5スキップ ・・・ 5を出した枚数だけ次の人を飛ばす。

7渡し ・・・7を出した枚数だけ次の人にいらないカードを渡せる。

8切り(8流し) ・・・ 8を出した場合、場に出ているカードは流れて、もう一度自分のターンになる。

99車・・・8切りと同じ効果。

10捨て・・・10を出した枚数だけいらないカードを捨てられる。

Jバック(Jリターン) ・・・ Jを出すと一時的革命状態になり、Jより低い数を出していく3が一番強くなる。革命時は逆になる。

税収 ・・・ 前の人が出したカードを自分の手札にする。



デス・・・4を3枚出した時、自分以外全員に最も強い一枚を捨てさせられる。

ラッキーセブン・・・7を3枚出した時発動、誰も出せないと大富豪になれる。

(かしま)し娘・・・Qを3枚出すと、次のプレイヤーは最も強いカード2枚を捨てなくてはならない。

アルビノ・ジョーカー・・・Kを3枚出すと、以降ジョーカーは最強の力を失い、強さは10とJの間になる。



お粗末様でした;

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