来世の自分に恋をした
始めして猫鰻と申します。
私は小説を書くのが初めてなので読みづらいところや
意味の通ってないところがあるかもしれません。
その時はぜひ指摘して頂けると幸いです。
では「来世の自分に恋をした」を楽しんでください
「・・・まあまあ、いい人生だったかな…」
私はベランダの縁に立ってそんなことを思ってた。
「もっといい道もあったのかな…まあもう取り返しがつかないけど」
まだやりたいことはある、だがもう出来ないのだ。
出来ないし、やらないのだ。私はもう諦めてる。
生きる気力がなかったら何も出来ない。
「いつだっけなぁ…こんな感じに諦めたの」
高校一年生の4月、高校に入ってすぐだ。
この頃はまだ生きる気力もあった、何だってできる気がした。
先生の話をしっかり聞き、友達も作り、一喜一憂して…いい高校生活を送っていた。
問題が起きたのは高2の夏だ。その日はなぜか学校に行きたくなかった。
なぜかは私にも分からない、わからないけど行きたくなかった…
その日を境に私は、不登校になった。
不登校になってからは時間が早く進んだように感じた。一瞬で高校生活が終わり、
ろくに勉強もしてなかったから就職も、進学もできなかった。
親に迷惑をかける日々が続いた。親は「自分が頑張れる時でいい」と言ってくれたが
私が私を許せなかった。だから就職先を探した
探して、探して、探して、探して、探して…
やっと就職先を見つけた。
給料はあまり良くなかったが、働かず親の脛をかじってるだけよりはいいと思った。
『「働かざる者食うべからず」なんて言葉もあるしね』
20歳の春、初出勤の日だ。
この時は高校に入った時ぐらい気持ちが高揚していた。何でも出来る気がした。
人生が立て直されてる、そんな感じがした。
だが現実はそう上手くはいかなかった。
結論から言うと失敗した。
まず上司や同僚との関係作りに失敗した。
仕事のわかんないとこが聞けず行き詰まり、結局上司に怒られてしまった。
次に仕事選びに失敗していることがわかった。
誰がどう見てもブラック企業だったのだ、休みは月に2度だけ。残業は当たり前。
その上給料が悪い。元々、給料目的に入ったわけじゃない。だが労働力に対して見合ってない。
私の心はどんどん廃れてった…
「高校の頃を思い出すなぁ……」
無敵な気持ちで入ったが簡単に折られる。私の人生はいつもそんな感じだ。
私は一年も経たずに会社を辞めた。
この頃だろうか生きる気力がなくなったのは。
再就業する気は起きず、遂には起きる気力さえなくなった。
そんな私を親は心配してくれた。だけど今はその優しさが少し煩わしく感じた。
私は”ある夢”を見るようになった。自分の幸せな、あったかも知れない未来の夢だ。
ある夢では、科学者になっていた。ノーベル賞を取って、人類の進歩に大きく貢献した。
ある夢では、子供ができていた。夫もいて子供もいる、普遍的だがとても幸せだった。
ある夢では、大学に入っていた。勉強したり、サークルに入って毎日を謳歌していた。
ある夢では…ある夢では…ある夢では………
全部あったかも知れない未来、いや、こんな未来は訪れない。訪れるわけがない。
そんなことを思ってから”ある夢”を見なくなった。これでいいんだ。
夢で幸せを感じても、現実では何も変わらないから…。
それから”ある夢”は見なくなったが、来世を思うようになった。
「来世は鳥になって、大空を優雅に飛びたい。」
「来世は異世界に転生して、剣とか魔法とか使ってみたい。」
「来世は…この人生をやり直してみたい。」
「来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…来世は…」
私は来世の自分が好きなのかもしれない。
だって来世の自分は綺麗で、かっこよくて、そして美しいのだから。
「来世の自分に逢いたいなぁ」
そう思ったら体が勝手にベランダに出た。
いざ縁に立ってみると意外と怖かった。まあ関係ない、これから憧れの人に会うんだから。
「色んなことがあったなぁ…」
高校で失敗し、親に心配され、就職し、失敗して、未来の自分を想って、来世に想いを馳せた
「親には最後まで迷惑かけたな…」
「最後に謝りたかったな…」
そして見えない未来に目を瞑って
飛び降りた
「来世の自分は何かな」
高揚感がした。久々に無敵になった感じだ。
「来世は…来世は…!来世は!私の好きな来世が!」
「来世は私に”現実”を見せてくれる!!」
「 だから!私は!! 」
来世の自分に恋をした
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