生きるって難しい
「全然やる気が感じられん!もっと真面目にやれ!」
部活中、顧問の先生の罵声が響き渡る。
「すみません」
やる気をどこで判断してるんだという文句を飲み込み、これ以上めんどくさくならないように謝っておく。
部活を終えて家に帰るとすぐに母から
「もうすぐテスト一週間前になるんだから勉強しなさい」
と釘を刺される。
「やってるって…」
「にしては成績が悪い気がするけど?」
「…うるさいなぁ…」
ニ週間後。テストの結果が返ってきて案の定
「やっぱり勉強しなかったんでしょ。じゃなきゃこんな点数取るはずないわ」
「そんなんじゃ父さんみたいに、いい大学に入れないぞ」
「…ごめんなさい…」
結果だけを見て勉強しなかったと判断した母と父に嫌気がさす。
次の日、友達とショッピングモールのゲームセンターまで遊びにきていた。
「よっしゃ〜!抜いた〜!」
実はあまりレースゲームは好きではない…が友達に合わせてプレイする。
その帰り、ショッピングモールのホビーコーナーに立ち寄ったとき。ふと目に入ったゲームがあった。
「ねぇ、これ麻雀風のボードゲームだって面白そうじゃない?」
「いや?全然。それよりもこっちの方が…」
「あ…そ、そっか…」
どこか自分を否定された気がした。
その帰り、駅から出てくる父の姿があった。
隣にいるのは職場の上司か、取引先の相手なのか…まぁどちらでもいいが、その人と会話している父は今まで見たことのないぐらい下手に出ていた。
普段見せる姿はまさに亭主関白という感じだったから少し衝撃を受けた。
その夜ベット入って思考を巡らす。
僕は僕なりに頑張っているのに返ってくるのは罵声と叱責、報われない努力もあれば、自分の好きなものを否定されることだってある。社会に出れば態度や性格変え自分を偽らなければならない。
あぁ…もう…ほんとに…
生きるって難しい…




