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【更新中】過去の記憶を失くした転生魔法姫は、思い出したら世界が終わることを知らずにいる  作者: 香坂くら
その五 不条理設定変更

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43/46

043 設定変更そのいち ☆

久しぶりの投稿です。

魔法少女たちのドタバタ地味系・日常系・ファンタジー

はじまりー!


 朝起きるとやたらとキッチンが騒がしかった。

 我が家は2階建て一軒家。

 やが2階は丸々は同居人のルリさまに占拠されてるので、わたしの部屋は1階のリビング兼自室の和室になってる。よって、隣室のキッチンの仕切りは襖一枚隔ててるだけの簡素さで物音はそのまま筒抜けに通りまくる。

 覗くとルリさまが何やら一生懸命で、よく見りゃお弁当作り――に精を出していた。


「ひょえええ?」


 わたしも料理は得意な方やなく偉そうに言えんが、ルリさまがお弁当作り! (ウソやろ!) などと柄にもない暴挙を犯してんのをこれまでいっぺんたりとも見たコト無く、天地ひっくり返るほど驚いてしまったんで、つい口出ししてしまった。


「なによ、そのバカにしたよーなリアクションは? 言っとくけど、こーゆーのは愛情が一番なの! 出来の良し悪しじゃないの!」

「つーか。作る手つきが既にハラハラドキドキの連続なんですが……それ、いったいダレに?」


 そしたらキョドった後に照れて怒ったように答えたのには、(ノワル)姫師匠に差し入れるのだそうで。

 黒姫さまってたら本日は例の喫茶店のシフトに入ってんだよね。店長のリチャードさんが海外旅行に行っちゃってもーてるんで、わたしとルリさまも組み込まれてた。やから、今思えばそれが判明した3日も前からルリさまの様子がハイテンションMax状態やったんである。


「で、お弁当の差し入れなん?」

「そーよ。――あっ、アンタが話しかけたから卵焼きが焦げちゃったじゃない、バカッ!」


 バカってひどいっ。卵焼きってそれ、もうただの炭やん!

 ふたりで言い合ってたらリンちゃんとリトが起き出して来た。昨晩お泊り会でお菓子パーティを開き、そのまま雑魚寝しちゃってたんやった。

 事情を話すとリンちゃんは「もっかい寝ます」と和室に引き返し、リトもさぞ興味なさげに洗面所に行ってしまった。わたしを含め、みんなの態度が冷たいとルリさまが拗ね始めたんでキッチンを離れたくても離れられなくなった。


「じゃあわたしもお弁当作り、手伝いましょう」

「だれも手伝ってくれなんて言ってないわよ! 自分一人でできるっての!」


 ハー、ホント。メンドークサイ性格デスネー。


「そのエプロン、どーしたんです? めっちゃ似合ってる」

「そ、そう? 去年黒姫師匠と買い物したときにオソロで買ったんだよねー、エヘヘ」

「あ、よそ見してるとまた卵を焦がしますよ? それ塩振り過ぎや無いかな。――うわ、アカンって、その包丁さばきやったら指切りそう」

「ウルサイわねっ。アンタこそゴハン炊くのに水の量ちゃんと計ってよ、多すぎだって!」


 水の量? 手の甲浸かるくらいやろ? 適当でいっつも上手くいってるから良いんやって。ルリさまから包丁をひったくり、じゃがいも、玉ねぎ、にんじんを切る。そーかそーか、思った以上に本格的な料理に挑戦してんねんなぁ。

 ところで素朴な疑問なんやが、これはいったい何を作ろうとしてるのカナ?


「か、カレー?! フツーお弁当にカレーは合わんと思うよ? だってホラ、こぼれちゃったり、ニオイやったり……。つか、お肉や肝心のカレー粉は?!」

「あっ、そか。カレー粉!」


 歯ぎしりするルリさまをなだめて別のものを提案。レンチンで済む、わたしが普段してる冷凍食品技を駆使してどうにか形にしようとした。ミートボールやとか、一口カツやとか。それでルリさまも一定の満足はしてくれた……んやけれども。


「ポテトサラダ、入れたい」


 ウルウルの目で懇願するんで、わたしも折れて手伝うコトにした。最後の難関。

 幸い玉ねぎとにんじんはもう少し細かく切ってそれっぽく仕上げることが出来るし、じゃがいもも……。


「あー! ルリさま、じゃがいもも玉ねぎも焼く必要ないよっ!」

「そーなの? あ、そか。カレーと間違えた」

「なんでやねん!」


 じゃがいものつぶしをお願いして、レンチン処理を担当。


「あーっ。ルリさま皮剥いてないのと混ぜちゃったん?!」

「えっ……」


 ちゃんと茹で終わったときにルリさまの行動を見とかなきゃアカンかった。わたしのせいや……。ツッコミの口調が強かったからか、メッチャへこんでる。半泣きになってる。


「わたし……わたし……情けなくって涙出てくる……」

「だ、だ、だいじょぶ! まだじゃがいも何個かあるし、リカバリー可!」


 再度茹でて、皮剥いて、グニグニ潰すのをルリさまに依頼。わたしはそれをまるで親のように見守った。


「かんせーい!」


 満面の笑み同士でハイタッチ。お弁当箱に詰め、意気揚々とふたりで家を出た。道すがら御礼を言われる。


「アンタなかなか見所があるわね。名前教えてよ」

「は? わたし? わたしは………」



 アレ?

 アレ?

 ――アレレ?


 アレレぇぇ?

 何か、ヘン。何かヘン。何がヘンか分かんないけど、とにかくヘン。


「……わたし、電車に乗らなきゃ」

「何で? なんで電車になんて乗るのよ?」


 考え事してたからか、サラリーマン風のおっちゃんにぶつかった。その瞬間、メチャメチャ違和感を感じた。


「ねぇ、ルリさま。わたしら異世界への扉をくぐったよね? その後どーしたんやったっけ?」


挿絵(By みてみん)

登場キャラたち


前回から間があき久々の更新となってしまいました。

昨年体を壊して体力が落ちちゃいましたが創作活動は止められずのままです。

今後もコツコツ続けていきたいと思います。

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最後までお読み頂き有難うございました。

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