表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガーディアン  作者: 月神世一
ガーディアン入隊

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/85

ep 49

【再び、護衛依頼】

ブロンズランクに昇格し、ダインとの手合わせ稽古も経て、ガーディアンとして着実な成長を遂げているリューネ、ラビィ、ドラゴ、そしてアミュの四人。パーティー「戦乙女・ローズ」は、次なる任務を求めて、今日もクレッセントワルツの依頼掲示板の前に集まっていた。

「ブロンズになったんだし、そろそろもう少し手応えのある依頼に挑戦したいね」

リューネが掲示板を眺めながら言う。アイアンランクの頃とは違い、受けられる依頼の幅も広がっている。

「この『廃坑の調査と魔物掃討』ってどうかな? 宝探しみたいでワクワクしない?」ラビィが指差す。

「いや、こっちの『ワイバーン目撃情報の確認と、可能なら討伐』の方が強そうだダゴ!」ドラゴは相変わらずだ。

「どちらも危険そうですが、やりがいはありそうですね」アミュも冷静に依頼内容を分析している。

四人がどの依頼を受けるか相談していると、ふとリューネの目に、見覚えのある紋章が留まった。

「あ……この依頼書……!」

それは、以前彼らが初めての本格的な護衛任務として受けた、「フォレスト商会」からの依頼だった。内容は「積荷及び人員のデュフランまでの護衛」。依頼主の名前を見て、三人は(アミュ以外は)すぐにピンときた。

「ワカバさんの依頼だ!」

「またデュフランへ行くのかな?」

「また美味いものが食えるダゴ?」

「フォレスト商会……以前、大変お世話になった方々ですね」アミュも話には聞いていた。

「うん。それで、どうする? 受ける?」リューネが仲間に問いかける。前回はオルトロスに遭遇し、命からがら逃げるという大変な経験をしたルートだ。

「もちろん受けるよ!」ラビィが真っ先に答えた。「前回のことがあるから、ワカバさんも心配してるかもしれないし、それに、今のボクたちなら、オルトロス級が出たって……!」

「そうだゴ! 今のオレたちなら、どんな敵だってやっつけられるダゴ!」ドラゴも自信満々だ。

「前回のリベンジ、というわけではありませんが、私たちも成長しました。ワカバさんを安全に送り届ける、良い機会かもしれませんね」アミュも静かに同意した。

「……そうだね。よし、決まり!」

リューネは仲間たちの力強い言葉に頷き、受付のイレーザに依頼を受けることを伝えた。

「フォレスト商会の護衛依頼ですね。ちょうど今、依頼主のワカバ様がお見えになっていますよ。応接室へどうぞ」

イレーザに案内され、応接室に入ると、そこには以前と変わらない、快活そうな笑顔のワカバが待っていた。しかし、その笑顔の裏には、やはり隠しきれない不安の色が見える。

「まあ! 戦乙女・ローズの皆さん! またお会いできて嬉しいですわ!」ワカバは四人の姿を見ると、ぱっと顔を輝かせた。特に、見慣れないアミュの姿に少し驚いた様子だ。

「ご紹介します。新しく私たちのパーティーに加わった、アミュさんです」リューネが紹介する。「アミュさん、こちらが依頼主のワカバさん」

「初めまして、アミュと申します。以後、お見知りおきを」

「まあ、エルフの方! ワカバと申します。こちらこそ、よろしくお願いします」

挨拶を済ませ、ワカバは今回の依頼内容を説明し始めた。

「実は、またデュフランへ、少々急ぎで届けなければならない品物がありまして……。ご存知の通り、最近の街道は物騒で……。前回、皆さんには本当に助けていただきましたので、今回も、ぜひ『戦乙女・ローズ』の皆さんにお願いできないかと思い、指名させていただいたのです」

彼女は少し不安そうな表情で付け加えた。「もちろん、危険な任務であることは承知しております。報酬は前回以上に弾ませていただきますので……」

「ワカバさん、ご心配なく」リューネは力強く言った。「前回は、私たちもまだ未熟で、危険な場面もありました。ですが、今の私たちは違います。必ず、ワカバさんとお荷物を、安全にデュフランまでお届けします。安心してお任せください!」

その言葉には、ブロンズランクとしての自信と、前回のリベンジを果たそうという決意がこもっていた。

「まあ……! ありがとうございます! やはり、皆さんにお願いしてよかった……!」

ワカバは、リューネたちの頼もしい様子に、心から安堵した表情を浮かべた。

打ち合わせを終え、具体的な積荷(前回同様、厳重に封をされた木箱が数個だ)を確認し、リューネたちは再びワカバの護衛を引き受けることになった。

【作戦会議と出発準備】

前回と同じルートだが、油断は禁物だ。三人は(今回はアミュも加わり四人で)リリカーナで作戦会議を開いた。

「基本的なルートと危険箇所は前回と同じだけど、盗賊の活動が活発化していることを考えると、奇襲にもっと警戒が必要ね」

「アミュさんがいれば、魔法で索敵範囲も広げられるし、いざという時の回復も期待できるね!」

「オレが荷車を引くダゴ! 前よりずっと力持ちになったから、もっと速く進める!」

「敵が出たら、リューネとドラゴが前衛、ボクとアミュさんが後衛で援護。これでいこう!」

四人は、それぞれの役割と連携を確認し、必要な物資(今回はアミュの魔法に必要な触媒なども加わった)をリストアップし、手際よく準備を進めた。前回よりもずっとスムーズで、彼らの成長がうかがえる。

「よし、準備完了!」

「いつでも行けるよ!」

「任せるダゴ!」

「皆さん、頼もしいですね」

翌朝、アルトゥンの南門。リューネ、ラビィ、ドラゴ、アミュの四人と、依頼主のワカバ、そして積荷を載せた荷車。パーティー「戦乙女・ローズ」は、再びデュフランへの道へと出発した。

前回とは違う。今の彼らには、経験と、新たな仲間、そして確かな自信がある。それでも、道中、何が起こるかは分からない。四人は気を引き締め、新たな護衛任務に臨むのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ