(22)メッ!
ブルーブロッサム砦。
元々はシリカ族の城であったが、周辺諸族との軋轢に端を発した戦乱により平原の民プレン族に攻め落とされた。
その際に功のあった戦士にブルーブロッサムの名と砦を与えられた。
その戦乱に敗れヒトの住める土地を追われたシリカ族は、“魔”の力が強いノーマンズランドに逃げ延び、わずかな命脈を残しながら度々周辺のヒト族を襲い、ブルーブロッサム砦を始めとした周辺諸族と激しい敵対関係にあった。
その意味ではブルーブロッサム砦とシリカ族とは切っても切れない関係にあった。
「そのシリカ族も“魔”に滅ぼされ、そして今、この砦も“魔”の侵攻を受けている。シリカ族もまたヒト諸族の一つ。“魔”という共通の敵に対しては轡を並べることもできたかもしれないな」
そんな事を思ってしまうのは、やはり不安ゆえだろう。ブルーブロッサム砦の城主である少女エファは、剣を佩き、手に矛を、背には弓を携え、城壁の上から迫る異形の軍団を見下ろしていた。
オオカミ、熊、イノシシ、兎、鳥、そして人の死体。
獣たちの姿はヒトの上半身を生やしたり、または人に近いフォルムを取るなど、普通の動物にはあり得ない姿をしており、また動けるはずのない傷を晒しながらもなお蠢く人の死体の姿には生理的な嫌悪を覚える。
「伝令。攻撃準備」
「『攻撃準備』」
砦のあちこちに居る兵士たちの口が勝手に動き、発した言葉に従い、弓が引きしぼられる。
「撃て!」
少女が腕を振り降ろすと同時に大きな太鼓が鳴らされ、数十の矢が飛び、同時に城壁の上から魔法が放たれた。
目標となる魔族と魔物達はというと、攻撃の合図と同時に突然身体が重くなったかのように動きが鈍り、そこに矢と魔法が降り注ぎ、為すすべなくヒト族の初撃を受けた。
その攻撃により当たり所の悪かった小型の魔物が数体地に倒れるが、大半は筋肉と毛皮に覆われた身体を貫通できず、手傷は負っても無力化はできなかった。
「がぁ!」
背中にヒトの上半身のついた獣が魔法の盾を展開し魔法に耐え、また別の獣の一吠えで重力のくびきが弾き飛ばされた。
「二射目準備!」
「『二射目準備! オレが先に仕掛ける!』」
兵士たちが次の矢をつがえる間、姿なきモノが動いた。
砦に上がる九十九の坂。そのあちこちに生えているキノコの目が魔眼を発動する。
「斥の魔眼!」
地面から真上の魔物達を斥の魔眼で宙高く放り投げる。無論それをしたキノコはその衝撃に耐えきれずに潰れていく。
「矛の魔眼」
残ったキノコの先端が尖り、まるで槍のように尖り、そこに落下してきた魔物達が突き刺さる。
「*********」
熊人間みたいな魔族が、落下しながら魔法を唱え、キノコの矛を切り払い、期待したほど多くの魔族を仕留められなかったが、それでも多くの魔族、魔物が体勢を崩している。
そしてそこに第二射の矢が降り注ぎ、柔らかい腹を晒した物たちが、その攻撃で何体も動きを止めていく。
「*****!」
動く死体が呪文を唱え、炎の球を作り出し、砦に向けて発射した。
「吸の魔眼!」
炎の球を作り出す魔力が急激に減じていくが消しきれず城門に当たる。しかし砦の魔法使いが施した守護の魔法もあって表面が焦げただけで耐えてくれた。
しかし敵は一人ではない。ヒト型を持った魔族達が次々に魔法を唱え始める。
炎の珠、風の刃、氷の槍、岩石の雨、などなど。吸の魔眼で威力を弱めるにも限度があった。
雨あられと降り注ぐ魔法攻撃。
いつの間にか城壁の上で指揮していた少女城主の姿は無く、時折、散発的な弓矢と魔法の攻撃が放たれるが、組織的な反撃はなくなり、ただ一方的に耐え続けているようであった。
このまま魔族の猛攻の前に砦は落ちるかに思えた。
「かぁかぁれぇぇぇぇっ!」
砦に向けて魔法攻撃をし続ける魔族達の背後から、30名からのヒト族の兵が突如襲い掛かり、先頭に立つ槍を携えた少女の一閃で魔族の首が飛んだ。
それは先ほどまで城壁の上で指揮していた少女城主であった。
重の魔眼による無重力化と念の魔眼でふわふわと飛んで砦の外に抜け出し、更に影の魔眼と音の魔眼によって影に隠れ、音を消して忍び寄っていたのだった。
少女城主率いる30名の決死隊。そしてその全員が懐にキノコを忍ばせている。
「いやぁ!」
闘気をまとわせた矛の一撃が魔族を切り裂くが、分厚い筋肉に獲られ、矛が抜けなくなる。空かさず近くの魔物が襲い掛かるが、当の少女はぱっと矛を手放し離れる。無論追撃されるが、いつの間にか少女の手の中に新しい矛があり、突進してきた魔物をその勢いを利用して刺し貫いた。
「次!」
少女はその矛からも手を放し、横に手を出すとその手にキノコが飛び乗り、それが矛に変じ、近くの魔物に向けて投げつけ、串刺しにする。
「次! 早く寄越せ」
少女の命令に、声なき存在は操の魔眼や念の魔眼を駆使して少女の手の中に飛び込み、矛の魔眼によって、自らを矛に変える。
「ぐるわぁ!」
馬のような顔の魔族が炎の球を少女城主に向けて飛ばす。その前に盾を持った兵士が割って入り、盾で魔法を受け、その場で爆発する。
馬頭魔族がニヤリと笑う。しかし爆炎の中から矛を持った少女城主が身体ごと突っ込んできて、その体重を乗せた矛が馬頭魔族の胸板を貫いた。
爆炎を受けた盾も、いま爆炎を突っ切ってきた少女も、その身体の表面に薄っすらと不可視の膜に覆われ、魔法の力を防いでいた。
* * *
オレの正体を晒した際の反応は強烈であった。魔法使いはいきなり攻撃魔法を唱えてくるし、兵士長は城主を守りながら切りかかってきた。
「止めよ!」
それを止めたのは少女城主エファであった。
「しかし此奴、魔物やも」
「それがどうした」
自分の反論が一言で切り捨てられ、言葉を無くすギルダー。
「会話ができて助力をしてもらえるというのだ。魔物だろうと魔王だろうと、まずは話を聞く価値がある」
「しかし、“魔”のモノと……」
「忘れたのか、ギルダー。ここは常識の通じるヒトの世と、魔の支配する領域の境界の砦だ。両方と上手くやらねば生き残れん」
「……はぁ、どうなってももう知りませんよ」
「どっちみちこのままでは全滅が必定。ならばこの程度、賭けの内にも入らんわ。すまなかったな、メメン。私の口を使って構わん」
やっべ、オレ、この娘、好きかも。
--男前だよねぇ
--モーリきゅんの方が可愛いもん
--萌えは上書きするものではない。増やすものだ
--! 真理!
「どうした、メメン?」
さすがに怪球の姿をさらすつもりはなく(インパクトが強すぎる)、今のオレは数十本のキノコの群生の姿をしている。
もっとも、キノコの群生がふわふわと浮き、更にキノコの先端の目玉のような笠が、ギョロリと動く様は十分にインパクトを与えたようではあったが。
「『ああ、すまない。城主エファ。キミの魅力を再認識していたところだ』」
「なっ!」
エファ自身の口がエファを褒めたたえる台詞を吐き、当のエファが頬を赤らめる。照れてる。ああ、愛いなぁ。
「『照れてる。ああ、愛いなぁ』」
思わず漏れたオレの本音に、更に赤面する少女と大きく頷き同意する兵士長に、苦笑する魔法使い。
そして互いに情報交換を行い、改めて協力を約すオレ。そして作戦の概要が固まった後、最後にエファがオレに尋ねた。
「で、つまるところ貴様は何者だ? 魔族か?」
「今さらですか」
思わず突っ込むギルダー。うん、やはりツッコミ役は必要だよね。
「『オレはオレだ。気が付いたらこうなっていただけだ。聞いていると魔族の定義もヒト側の視点での便宜的なものに感じる。それがオレに当てはまるのかどうかはよく判らん」
「魔族というのは“魔”の力を身に宿し、魔法を使うものです」
「『では、お前は魔族なのか? 魔法使い』」
「いえ。“魔”の力を研究し、使う者が魔法使いです。魔族ではありません」
「『ならばお前よりも更に研究を重ねた魔法使いが魔族かもしれないぞ。っと、怒るな。ブヨブヨとしたモノに憑りつかれて変異する過程はオレも知っている。ああやってヒトなり動物が変異したのが魔物であり、魔族なのだろう。その意味ではオレはヒトの記憶を残した魔物であり魔族なのかもしれん』」
「ヒトの記憶が、ある? キノコから変異してヒト化したのではないのですか?」
しまった、と内心失言を悔やむ。
「『繰り返しになるが、正直自分でも自分に何が起きたかよく判っていない。いま大事なのは、オレの正体の追求ではなく、向かい来る魔族たちへの対処だろう?』」
「貴様が裏切る可能性は?」
「『それをオレに聞くなよ』」
少女城主の問いかけにオレは思わず笑ってしまう。
「ふふふ、そうだな。では貴様を信じ、我が命を預けよう。手を貸してくれ、メメン」
少女が手を差し出した。
「『ああ。モーリの害にならない限り、お前の味方をしてやる』」
オレはキノコを少女の前に伸ばした。
「それならば問題ない。むしろ貴様の存在が彼の害になりやしないかと案じていたぐらいだ」
少女とキノコは硬く握り合い、迫りくる危機への協力を改めて誓い合った。
…………………………………………
そして現在、決死隊は魔族たちへの奇襲に成功していた。
「やっべ、砦の兵士、つぇぇ。マジ舐めてた」
直接対決を避けて影に潜んで補助に徹している目玉の化け物ことオレは、思わず感嘆の声を上げる。
オレの魔眼、吸の魔眼や重の魔眼などはギルダー曰く魔法の一種であるらしく、魔法の守りが無ければ防ぐことは難しい。
敵の大半は魔法を使う魔族であり、魔眼 (魔法)への抵抗力が強く、逆に奴らの魔法に兵士たちは抗う術がない。
そこでオレの出番という訳だ。矛の魔眼による武器の供給などはついでの仕事にすぎない。オレの役目は吸の魔眼や盾の魔眼を用いた魔法からの防御だ。
魔族の最大のアドバンテージは魔法。その魔法の力を抑えれば、砦の兵士たちにも勝ちが見えてくる、という寸法だ。
魔族からの魔法攻撃の止んだ砦からは決死隊の相手をする魔族たちの背後から魔法や矢を放ち、オレ達に集中させないよう牽制してくれる。そうでなければいくらオレの守りがあるからと言って数に劣る決死隊が持ちこたえられるはずもない。
「そろそろ潮時だ。一気に押し込んでから退くぞ!」
エファの指示で決死隊と砦の双方から激しい攻撃を加え、魔族たちの腰が少し引けたところを見計らって決死隊は踵を介して撤退を始める。
「ん?」
オレは違和感を感じ意識を逸らした。
「えっ? なんで? モーリがこっちに来る?」
その一瞬の隙に状況が変わっていた。
撤退する決死隊の背後から迫る元砦の兵士をオレが止め損ね、その剣が少女城主の胸を貫いたのだ。
「******!」
声なき叫びを上げる死者と言葉を無くすオレたち。
荒々しく剣を横に逸らしながら引き抜く死者と、それによって大きく内臓を傷つけられ、力なく崩れ落ちる少女。
「斥の魔眼!」
オレは生きる死者を弾き飛ばすが、その対応はあまりに遅すぎた。エファの傷は明らかな致命傷だ。
オレは予め聞いていた。聖女の“奇跡”などの例外を除いて、致命傷を癒す便利な“魔法”などないのだということを。
回復ポーションもあくまで自然回復を助けだけのものなのだという。
モーリが飛んでくる。
--モーリきゅん、モーリきゅん♪
--全力でモーリの安全を確保しないと
そうだ。あんな高速で飛んで来たらモーリが怪我をしてしまう。大体なんでモーリを危険にさらす、こんなバカな方法を取ったんだ、オレは。
オレの意識は沢山のモニターの内の一つを注視しているようなものだ。それ以外もなんとなく見えているし、各所の魔眼の力もそれぞれ別個になんとなく使えていた。今回はそれが裏目に出た。モーリのお願いにオレは深く考えることなくモーリの望みを全力でかなえようとしてしまったのが現在の状況だ。
勿論、この時にこんな風に論理だって考えていたわけではない。後で思い起こした時にそうだったのだろうと思えただけだ。
この時のオレは、オレのせいで死にかけている少女のことは思考から完全に消え、飛んでくる青い花を咲かせた少年を救うことだけに全ての意識を向けた。
ちち、うえ……エファは、いいこになれましたか?
闘争の喧騒の中、聞こえるはずのないその小さな呟きをオレは捉えた。音の魔眼によってテキストとして表示された小さな声にならない声。
「増の魔眼、長の魔眼、盾の魔眼、重の魔眼、斥の魔眼」
オレは何も考えないまま、魔眼を使っていた。
--モーリきゅんほっといて何やってんのよ
オレの中の理性がオレの行動を非難する。
--これを使え
オレの中の衝動がオレに直感を与える。
「交の魔眼、目合の魔眼!」
赤黒いオレの胞子に覆われ、盾で守り、重さを無くし、勢いをつけて高速で戦線を離脱する瀕死のエファ。
それと入れ替わるように高速で飛翔したモーリが戦場に落ちてきた。
「盾、盾、盾、盾、盾、盾、盾!」
轟音と共に戦場にソレは落下し、一瞬遅れて衝撃波が辺りを襲った。
* * *
オレはその瞬間を幻視した。
衝撃波を発するほどの速度で落下し、青い花を咲かせたかわいらしい顔はズタズタに引き裂かれ、少年の細い身体はバラバラに引き千切られ、手足が飛び、辺りに血と肉片が飛び、青い花の花弁が散った。
「うわああああああああああああああっ!」
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
--うわああああああああああああああっ!
…………………………………………
「メメン、大丈夫?」
そんなオレを覗き込むあどけない表情にオレは我に返った。
地に生えた小さなキノコから見上げる少年は、コテン、と小首を傾げた。
「幻、か」
地面にはクレーターのような穴が開き、兵士や魔族の死体が散乱している。そして少し離れた場所では魔族と魔物が襲い掛かってくる様子も見せずに遠巻きにこちらを見ている。
砦からの攻撃も止み、生き残った決死隊の者達が魔族たちとモーリから距離をとって見守っていた。
「何があった、メメン!」
砦の中のオレに問いかけるギルダーの声が聞こえるが、オレにも状況がさっぱりだ。
何故か服を着ていないモーリに、オレは室の魔眼で虚空から服を取り出し、モーリに渡す。昨晩撃退した盗賊たちの服だ。
「ほら、風邪ひくぞ」
「うん!」
虚空から現れ、ふわふわと飛んできた服に着替える少年の近くにキノコが浮かんでいる。
「それよりなんで来たんだ。危ないじゃないか!」
しかし、モーリは両手を腰に当ててふんぞり返った後、人差し指をキノコに当てる。
「メメン。メッ!」
精いっぱい怒った顔でモーリがオレを叱りつける。え、なんでだ。オレ、なんか悪いことしたか?
モーリに嫌われたのか? 心の奥から湧き上がる恐怖に、オレの心はブルブルと震えた。
「な、なんのことだ?」
オレの言葉に答えず、モーリは遠巻きに見つめる魔族たちに向き合った。
「こんにちは。ボク、メメン・ト・モーリのモーリです。メメン達がごめんなさい」
モーリがそう言って頭を下げると、エファを刺した生ける死者がまあまあ、とでも言うように手のひらを見せてきた。
「……はっ?」
オレだけでなく、離れて推移を見守っていた兵士達からも変な声が出る。
「ほら、メメンもあやまって」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、モーリ。一体どういうことなんだ?」
「もう、悪い事したらちゃんとあやまらなきゃダメなんだよ。あのね、この人たち、にんむ? が終わったんで砦に帰ってきただけだよ。えっと、えーれー? の仲間入りだってルンルン気分で帰ったらいきなり攻撃されてびっくりしたんだって」
「……おーまいがっ」
* * *
その後、モーリと元砦の兵士の生きる死者が連れ立って歩いて墓地へと向かった。後には魔族や魔物達がおとなしく付き従い、更にその後ろからギルダー率いる兵士とふわふわ浮いたキノコであるオレが続く。
墓地には例の傷病軍人が居て、モーリに食って掛かろうとしたが、横にいる生ける死者の姿に失神してしまったのでそのまま全員から無視され放置された。
オレが堀の魔眼で墓穴を掘ると生ける死者は自らそこに入り横たわった。それを熊人間やケンタウロスっぽいのやらが手を振ってお別れする。
「折角お友達になれたのにお別れなんだね」
生きる死者と魔族たちのお別れの様子を、モーリがしんみりとした口調で見つめる。
「メメンはずっと一緒だよね?」
「もちろんじゃないか」
オレの言葉は周りに聞こえないが、モーリの言葉で察したのか、ギルダーたちや魔族たちが、うんうん、と頷きながら生暖かい視線をオレたちに向けてくる。
やめろよ、ハズいだろ。
こうしてオレと砦の兵士たちの魔族に対する誤解は解け、和解した。
ブルーブロッサム砦を襲った危機は、多くの犠牲を出しながらも、実は危機でもなんでもないことが判明し、無事終息したのだ。
結局のところ、向かってくる魔族=敵と決めつけて一方的に攻撃した城主エファが全部悪いということだ。ぜんぶエファが悪い。
そして、戦いも終わったことで改めて、メメンとモーリは皆に見送られながら砦を後にした。
「どんなキレイなものがあるかなぁ、楽しみだなぁ」
「メメン・ト・モーリの異世界観光旅行はこれからだ!」
めでたし、めでたし。
* * *
「……次は例のブルーブロッサム砦の件ですが」
「ブルー……ああ、“魔”の侵攻を受けたという境界の砦でしたね。どうでした?」
「“魔”の浸食が見られましたので浄化いたしました」
「ご苦労様。どんなでしたの?」
「“魔”との戦闘により城主は戦死。しかしその後、魔族と講和し、不死をそのまま墓地に埋葬したり、魔族に友好的な態度を取るなどの異常行動が見られました。しかもそのことを疑問に思わず、また悪びれる様子もなしに私たちに語ってきました」
「文字通り“魔”に魅入られてしまったのね。かわいそうに……例の予言との関連は?」
「今のところは何も。今回の“魔”の侵攻も、あの地に住まうシリカ族が呼び水になった形跡があります」
「でも、そのシリカ族の居留地が全滅したと思しき時期と、例の天啓の時期は重なるのよね。一応注意は払っておいて」
「承知いたしました。聖女様」
打ち切りっぽい終わり方w 来年の1月初旬まで色々と立て込むので、しばらくは更新頻度が落ちます。
次は立ち寄ったある村でお祭り・・・の予定




