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Persona
冷たい鼓動の奥
強張る時計、進まない針
いつの日か崩れる日まで
ここに座って待っている
鉄格子から漏れる光は何を映す
深海の水底に似ている
押しつぶされたまま
閉じ込められたまま
息をすることすら難しい
綺麗な場所には行けず
澱が溜まっては少しずつ私を蝕む
そして
腕を掴まれ
連れ出されては汚染された空気に触れ
呼吸を止めて存在を消す
どうしようもない
だってあなたの一部なんだもの
醜い表情を隠すためだけに演じる
なんて可哀想なあなた
なんて可哀想なわたし
涙が止まらない