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空白を食む
息をするために予定を全部埋めて
自分が考えない時間を作り続けた
曖昧な思いは私が殺して
いつの日か復讐を願っている
自分が何者かなんて興味が無くて
ただ空想を浮かべることも苦痛で
操り人形になりたくて
カランコロン
缶を蹴飛ばして洗濯の山を壊した
ゴミはゴミ箱にすら捨てられない
産業廃棄物で私は埋められている
今度は私の体を埋めたくて
沢山食べては吐いてしまった
なぜ穴という穴は存在するでしょう
どうにもこうにもならなくて
ただ今日も変わらず埋められなくて
そして捨てることも出来なくて
代用品は役に立たない
空気すら憎たらしくて
そして埋められない自分が恨めしくて
しかし死ねば
埋めることが永遠に出来なくて
死ねない
だから
今日もゴミと言う代用品の欠片を産みだす