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Elfe
「神様なんていない」
ただ安寧に聡明に息をしたかっただけ
あるがままを受け入れ水を飲み干したい
零れ落ちるものには目もくれず
友愛の表情を見せ続けていた
催眠に掛かってピルエットをしている
まるでそれが当たり前かのようだ
誰もかれも操り人形に過ぎない
私だって「私」から抜け出せない
忘れた先に残るものは何?
ただ紅い風景を見て涙する
切り開かれた傷を抉って
流れ出る血を覚える
暗い世界に比べれば
まだ生きている実感があった
人間は血が流れるもの
お人形じゃないことだけは分かる
そう、お人形じゃないことだけは分かるの