なろうエッセイの流行の話だけどさ・・・
よう、F-117だ。まさかまたエッセイを書くことになるとは思わなかった。
先週もこのサイトで筆を執ったばかりだったね。正直言うと、ここで何を書いても僕に直接プラスにはならなくてさ。本当なら本サイト(ようするになろう以外)で何かやりたいってのが本音だ。
ただ、「これはなろう民にしか理解できない内輪の話だな」って思えるようなネタがときどき下りて来るんだよ。こういうの、消化しないと気持ち悪いタイプでね。
さて、本題。
今日は『なろう系』の流行りについて、僕の観測を述べて行こうと思う。それも、なろう系ファンタジーの話じゃない。なろう系エッセイ。あるいはなろう系その他の話だ。
ファンタジーでも『ハーレム』→『俺Tueee!!』→『ざまぁ』→『もう遅い』などと、だんだんブームが変わっているよね。同じように、エッセイもブームが変わってきている。
僕がこのサイトに来たのは、ざっと3年くらい前だったけどさ。そのころから色々変わってるんだよ。
例えば……そうだね。
3年前
『一言だけの「つまらない」なんて感想はダメだ! 読んでないくせに批判しているに決まってる!』
現在
『細かく作品の悪いところを指摘して、改稿させようとするのはダメだ! 作品は作者の物なんだから読者が口出しするな』
とかだね。
僕がなろうに来た頃は、みんなこぞって「具体的な改稿案も出せないくせに文句をつける読者は嫌いだ」「どうせならちゃんとした意見を細かく出してみろ」みたいな風潮が凄く強かったんだ。
だから読者たちも、しっかりと読んで自分なりの意見を書くようになったんだね。すると、今度は作者たちが違ったアプローチで読者叩きを始めた。いわく、「お前らは編集者じゃないだろ」みたいなやつ。
うーん。まあ、読者は編集者じゃないよね。じゃあ、読者は何を感想欄に書けばよかったの?
一言「面白い」と書けば、「どこが面白かったか具体的に書け」「読んでもいないくせに相互評価狙いでお世辞を言うな」
一言「つまらない」と書けば「具体的にどこがつまらなかったか言ってみろ」「代案も無いくせに文句を言うな」
とてもつまらなかった点を具体的に書けば「読者は編集じゃないんだから黙ってろ」「素人のくせに文句を言うな」
あー、はいはい。
どれほど作者様のつもりで上から文句を付ければ気が済むのか、教えてくれないかな?
たしかに読者はプロの編集者じゃないよ。でもお前ら作者だってプロの作家じゃないだろ。読者にプロ並みの感想文を要求するなら、まずは作者がプロ並みの作品を提示したまえよ。
……って話を、とあるエッセイへの対抗エッセイとして書こうと思ったんだけどさ。あまりにもくだらないからやめた。
あ、その作者の人、読みに来てくれているかな? ごめんね。対抗エッセイっていうのは相手の作品にそれなりの厚みがあるときにだけ楽しくなるものでさ。キミのペラッペラに対抗していると僕まで薄くなっちゃうんだ。
まあ、なんにしても3年前と今とでは、ずいぶんと作者のわがままの内容も変わったって事さ。変わらないのは、作者がわがままであるということくらいかな。
ちなみに、3年前までは読み専の人たちも、積極的に感想を書いていた印象があるんだ。今は違うよね。感想は作者同士が投げ合う形に落ち着いてきている。決して読み専がいなくなったわけじゃないと思うんだけど……何故だと思う?
まあ、こんな与太話で終わってしまうと味気ないからね。もうひとネタ行こうか。
今度は読者の要望系エッセイも叩いておこうと思う。3年前と今とでは、やっぱり読者側も環境が変わったね。
3年前
『エタるな! ちゃんと書き切れないなら短編として投稿しておけ』
現在
『短編に載せるな! 連載でやれ』
これも飽きるほど聞いたね。
いろんなネタがある場合、優先して何を書くべきなのかっていうのは、結構重要なのさ。時間は限られている。まして仕事や学校の合間に執筆できる時間は、ね。
だからみんな『人生の中で、思いついたネタのうち何作を作品化できるだろう?』みたいなことを考えてしまうのは、仕方ないよね。なにしろ読者でさえ『人生で何作を読めるのか』と考えてしまうほど、時間が惜しいんだから。
作者側の立場に立った人で、なおかついろんなネタをしっかり考えられる人(つまり、一作でネタ切れ寸前とかになっていない人に限定)は、分かってくれるだろう?
これのおかげで、作者は常に『エタるのを覚悟で書き始めるか、それとも短編で様子を見てエタを避けるか』なんて板挟みになっている。もちろん書いた連載が全部名作になるならそれが一番なんだけど、それって『買った宝くじが全部当たるといいな』とか『出場するスポーツ大会で全部優勝したらいいな』に近いわけ。
最終的には『負けたくないなら試合に出るな』『負けも覚悟して試合に出たやつにだけ、勝利を掴む権利がある』になるんだけど、その辺を分かってない読者が多いんじゃないかな。
あまりにもチート主人公が好きすぎて、作者にまでチートスキルを要求するようになったんだね。
ちなみに、そういう贅沢なことを書いている人の多くが、読み専ではない。
大事なことだからもう一回いうよ? 読み専じゃない人が、そういう贅沢なことを言うんだ。だいたいは、マイページに飛ぶと『短編エッセイ数作品と、メイン作品2~3作』って取り合わせの人だね。
つまり彼らの言いたいこととしては
「俺様はエタったことも短編詐欺したこともないから偉い! それに比べて最近の若者はどーたらこーたら」
なのかな。僕の勝手な予想だけどね。
さて、これだけで終わるとつまらないから、これから3年後に流行るエッセイのネタも封じ手としてここに記載しておくよ。この作品をブックマークして、3年後に掘り起こすといい。
3年後に流行るエッセイタイトル。
『感想を書く読者が全くいない! 批判でも編集気取りでも何でもいいから俺に感想をくれ!!』
『長編は必ずエタるし、短編は続きが無い。なろうに事実上の長編が無くなった件』
『なろうから離れたユーザーはどこに行ったのか? 今なろうより流行っている小説投稿サイト30選』
こちらが2023~2024くらいに流行するなろう系エッセイだよ。さて、当たるかな?
あ、ちなみに君が書いてもいいよ。アイディアに著作権は無いし、あっても僕がこんな著作を出す気は無いからね。この権利はパブリックドメインにしてあげる。
その間に、僕は他所のサイトでもっと面白いものを書くんだ。
楽しみにしててね。