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賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。  作者: 黒銘菓
雷魔剣ライトニングロッド

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ゴーレムVS勇者に成りたいパーティー2

 まだまだ行きますよ!

 応援よろしくお願いします!

 若者の名はブレイと言った。

 魔女の名はマリッシアと言った。

 初老の名はジョゴローと言った。

 優男の名はテポンと言った。




 4人は冒険者を生業として一緒に冒険をして来た所謂パーティーである。

 猪突猛進に走るブレイ

 それを諌めて時に後押しするマリッシア

 意外と好戦的で時に悪ノリ、時に真面目なジョゴロー

 陰でひっそりと皆を助けるテポン




 中々にバランスの取れたパーティーで、あちこちで武勇伝を作っては冒険者の噂になっていた。

 そんな彼らが今来ているのは『古代の闘技場』と呼ばれる場所だった。

 石で出来た、広場とも舞台とも祭儀場とも言える、奇妙な場所であった。

 しかし、そこが『闘技場』と断言されるには訳があった。









 「先ずは俺が行く!二人は支援と隙を見て攻撃を!ジョゴローは様子を見て叩き込んで!」

 「解ったわ!」

 「アイよ。」

 「解りました。」


 ブレイが最短距離で中心の石像に迫る。

 抜刀。

 石像に剣を向けるなんて馬鹿げていると思うかもしれない。しかし、その考えは直ぐに砕かれる。



 ゴォゴォ………ゴォゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 石像が動き出す。その顔に表情こそ無いが、ブレイの方へ向くと明らかに友好表現以外の何かを表そうと歩き出した。



 足を踏み入れた者をことごとく追い返さんと石の巨人が立ち塞がる。

 招かれざる客と巨人の戦う様は正に闘技場。

 故にここは『闘技場』と称されていた。



 『『肉体強化(パワーアップ)』』

 後方の二人が肉体強化の魔法を掛ける。

 それを受けたブレイのスピードはぐんぐん上がり、直ぐに剣の間合いにゴーレムが入った。

 ゴーレムは腕を振り上げ始めたばかり。ブレイの方が速い。


 『三刃斬』


 左から右へ横薙ぎ

 手首を返して

 右から左へ横薙ぎ

 更にもう一度返して

 左から右へ横薙ぎ


 三度の横薙ぎがゴーレムの胴体に叩き付けられる。

 が、

 キキキンッ

 火花が散って金属音が三重奏を奏でる。

 しかしゴーレムは揺らぐことも無ければ傷一つも無い。

 振り下ろされる腕。しかし横薙ぎを繰り返した後でブレイには回避の隙も防御の隙も無い。

 しかし、ブレイは慌てはしない。

 『重力(グラビティー)

 マリッシアの声が響く。同時に体が後ろに引っ張られる。

 間一髪。文字通り、髪の毛を掠りながらゴーレムの拳を躱す。


 しかし、そこで終わりではない。

 ズドン!

 ゴーレムの拳が石畳に叩き付けられる。


 その拳に飛び上がって駆ける男が居た。

 「ホォ。儂の番じゃな。」

 ジョゴローである。

 ブレイの攻撃が効かないと解ると、マリッシアとブレイの邪魔にならない様に距離を詰め、拳が叩きつけられる寸前、拳に飛び上がるとそのままゴーレムを上って行った。

 「ホォ、ブレイの攻撃が入らんとなると………如何しようかのぉ。」

 ゴーレムの頭頂部に登りきると、呑気に直立してひげを弄りながら考え始めた。

 それをゴーレムが許す訳も無く、頭上の男をプレスすべく、拳を頭上へと殴り上げる。

 「ホォ。流石に速いのぉ、眼で追い切れんわい。」

 そう言いながらゴーレムの両の拳が殴ったのは互いの拳。

 その拳の上にジョゴローは更に立っていた。

 「ホォ、自分の拳で自分の頭潰してくれるかとも思ったが、無いのぉ。」

 暴れてジョゴローを振り落とそうとするゴーレム。しかし、ジョゴローも巧い。

 ひょいひょいと飛び上がってそれを回避する。

 「ホォ、準備は良いか?マリッシア、テポン?」

 ゴーレムに乗りながら二人に確認をする。

 「「出来ました!」」

 二人の声が重なる。

 『『超肉体強化(スーパーパワーアップ)』』

 『肉体強化』の強化版。

 効果は短いが、身体能力の上昇率は通常のそれの比ではない。

 ジョゴローは二人の魔法の準備が整うまでの時間稼ぎをしていたのだ。

 「ホォ、では、やるとするかの?」

 そう言って暴れるゴーレムから飛び降りる。と


 「ホォッ!!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


 ゴーレムの足を目掛けて目で追い切れない程の、おびただしい拳を叩き込む。

 無論それを黙って見ているゴーレムではない。

 ジョゴローを叩き潰すべく拳を叩きつけようとするが、

 「ホォ、当たらんよ。そんな拳では虫一匹殺せんよ?」

 当たらない。

 ジョゴローの拳は相変わらずゴーレムの足を捉える。

 ゴーレムの拳は相変わらずジョゴローを捉えられない。


 独特の歩法で攻撃を躱しつつ、その動きを拳の踏み込みに同時に用いる。

 ジョゴローは剣を持たないが、それに負けない拳を持っていた。足を持っていた。技を持っていた。


 「ホォッ!!飛ばすぞい!」


 老獪な波状攻撃が石の人形の一点目掛けて叩き込まれる。


 『啄木鳥』


 腕が速く動くあまり、腕が消えた。

 音は激しくなり、相変わらずゴーレムの攻撃は当たらない。

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ


 嵐の様な連続攻撃。


 バキッ!


 拳の当たる音以外に別の音が聞こえた。


 バキ

ビキ

ガラ


 ゴキ!



 ゴーレムの足から何かが折れる様な音がする。

 同時に

 ズガーン!


 ゴーレムがバランスを崩して倒れた。


 解説です。


登場人物の概略。みたいなものです。


若者=ブレイ=剣士(!の多い、声の大きい猪突猛進)

魔女=マリッシア=魔法使い(ブレイと同年代、割と冷静で攻撃から支援までこなす)

初老=ジョゴロー=格闘家(言葉の最初に『ホォ』か『ほぉ』を付ける。割と戦闘狂で強い。因みに素手。)

優男=テポン=神官・回復&付与術師(お兄さん的ポジション。ジョゴローが割と無茶苦茶なので実質一番の保護者。回復と支援特化。)


と言った感じです。

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