レリルVSデネブ 最後の一騎討ち
女王レリルの運命や如何に⁉
レリルは死を覚悟した。避ける間もなく、あの爪は確実に喉を潰すと思った。
しかし、何時まで経っても覚悟した『死』はやって来なかった。
「■■■■■■■■…………………。申し、訳……無い。女王レリル様。」
目の前の狂戦士は爪を引っ込めると私に謝罪した。
「何だ………何故、謝る?」
「危うく………貴女を、殺しかけた………から。」
レリルは困惑した。
あと少しで仕留められた人間を仕留めず、あろうことか謝るなど彼女の世界には無かったからだ。
「殺しかけた?殺しかけた!?ふざけるな!私に情けをかけるか!
私はアマゾネスの女王レリル!そんな情けをかけられるような弱者ではない!
驕るな!デネブ!」
「………………えぇ、それは……よく知っています。
情けではありません。
これは……私の我が儘です。
皆を守りたいという、私の、強欲な我が儘です。」
「守る?だったら何故私を殺さなかった?
私を殺せば貴様の我が儘など達成できただろう!
お前の言う事は矛盾している!」
お互い肩で息をして言葉をぶつけ合う。
「皆を守る。その『皆』にはあなたも入っているから!
私はあなたを殺す訳にはいかない。
全ての人々を守る為、
私の願いの為、
私は、あなたを殺さずに強者としてあなたの前に立ち塞がり、全て、守り切ると決めたのです。」
息も絶え絶え、血だらけ、今にも死にそうな様子。しかし、その目は決して死んでいなかった。
「……………お前の名前を教えろ。」
「デネブです。」
「それは知っている。全てだ。」
「アーノルド=デネブです。」
「そうか………アーノルド=デネブ。
お前を認める。
肉ではない。
弱い戦士でも無い。
お前は強き戦士だ。
アーマスの女王。レリル=アレンシアがお前を認めよう。」
レリルはデネブの目に覚悟を見た。
『殺す』という、生殺与奪の『奪』を以て己が強さを証明するアマゾネスの強さとは違う。
『生かす』という、生殺与奪の『与』を以て己が強さを示さんとする彼の強さを見た。
「が、それでも、私は今更引く気は無い。
他の者も納得はしまい。
もし、お前が強いのであれば………私を止めて見せろ!」
アマゾネスの女王。レリル=アレンシアは構えた。
「承知しました。
では、全てを守るべく。私も全力で。
お相手させて頂きます。」
対外防衛砦コアリス防衛責任者。アーノルド=デネブは構えた。
互いに満身創痍。
誰が如何見たところで重傷。瀕死であった。
二人共それを解っていた。
次の一撃で全てが決まる。
解っていた。
『獣殺鏖殺』
『獣王葬爪』
最後の一撃。
最高の一撃。
互いの持てる全てがぶつかり合った。
次回、一騎討ちが決着!
読んで下さる皆さま。有り難う御座います。
次話も頑張って作っていきます。
なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。
(今はコレと『異世界最強の武器!それはガラケーだ!(令和元年特別逆行企画)』を書いています。因みに、そっちは毎日投稿しています。)
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