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賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。  作者: 黒銘菓
不殺魔剣ゴエモン

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30/91

レリルVSデネブ 狂戦士達の狂宴

 ここから結構血生臭くなります。

 ご注意ください。

不殺魔剣ゴエモン。

 単純にその能力を説明すると『瞬時の蘇生』や『即時回復』である。

 その蘇生・回復力はレベル130の魔剣。しかも、物理攻撃力:SSSの致命的一撃を出血一つ無く、一瞬で完全治癒してしまう程の速さ回復量である。

 それはすなわち、傷付いた人間にこれを一瞬だけ刺せば、致命傷さえも完全治癒してしまう癒し魔剣である。


 一瞬だけ刺せば。


 もし、普通の魔剣を肉体に深々と刺し、その力を肉体に過剰に流し込んだ場合、身に余る力を制御できず、キャパシティーをオーバーした肉体はその力を溢れさせ、爆発四散する。

 しかし、この魔剣は普通の魔剣ではない。


 癒しの魔剣。


 肉体に過剰に流れ込んだ力は即ち、治癒の力。

 その力が肉体から溢れ、肉体を爆発四散させる瞬間、

 治癒の力は即座に爆発四散した肉体を黄泉帰らせる。


 爆散はしているが、そのまま死に絶える事を許さない。

 常に爆散と再生を繰り返し、生き続ける。

 肉体が絶えず爆散する痛みに襲われながら生き長らえる。

 そんな痛みに襲われながらも治癒の力は気絶も許さない。

 そんな激痛に襲われ、覚醒し続けた人間は理性を砕かれ、ある衝動、本能に支配される。

 この痛みから逃れる方法。


 体から溢れる再生の力を消費する事。


 それは破壊である。

 肉体に有り余る過剰な再生力をそれを上回る自身の破壊で消費する事。





 結論として、不殺魔剣ゴエモンを刺した人間は、自身を破壊すべく周囲を破壊し尽くす『狂戦士』と化す。










 足元に転がる弱き戦士は自身に刃を突き立てた。


 自決


 弱き者が自身の無能さに呆れ果てて行う愚行。

 赤子から老婆迄、全ての人間が最期まで戦う我々アマゾネスには解らない行動だ。


 そう、女王レリルは考えていた。




 しかし、身体はその呆れとは逆に、切迫して相手の喉を確実に切り裂こうとしていた。

 頭では解ってはいなかった。しかし、本能で解っていた。




 殺さなくてはならない




 喉に黒爪が迫る。

 本能が生んだ最高の一撃。

 確実に仕留めたと



思っていた。














 黒爪が止められた。

 最高の一撃が片手で止められた。







 「オ“オ”オ“ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!」







止めたのは弱き戦士ではなく、

女王が脅威と感じる程の狂戦士。





弱き戦士デネブは死に、

脅威の狂戦士デネブが生まれた。











「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼‼」

デネブは最早人の言葉を喪った。

彼が叫ぶのは、肉体を絶えず引き千切られ、その挙句再生し、又引き千切られる激痛と苦痛の為。

 そして声帯を破壊し、再生させ、刹那でも早くその苦痛から逃れる為。

 本能が破壊を求め、救いを求めていた。




「フハハハハハハハ‼

 弱き戦士よ!人間を捨てたか!

 人間を捨て、己を捨て、それで私を超えられると!

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼」

 アマゾネスは好戦的。

 そして、強い者が好きである。

 この脅威に彼女は心躍っていた。

 「その程度で私を殺す気か!自惚れるな!」


最速


 先程よりも更に速く、残像を起こし、肉体が悲鳴を上げる様な空気の壁を破り、黒爪を目の前の狂戦士に叩き込む。















 次の瞬間、狂戦士は女王の前から消え、

















 女王の全身が鮮血で染まった。

読んで下さる皆さま。有り難う御座います。

次話も頑張って作っていきます。


なお、他にも色々書いているので他の 黒銘菓 の作品も宜しくお願いします。






 感想、評価、レビュー等を聞かせて頂けたら幸いです。宜しくお願いします。

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