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賢者の趣味は癖のヤバイ魔剣作りです。  作者: 黒銘菓
不殺魔剣ゴエモン

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一騎討ちまでの過ごし方(9)

 昨日は投稿できずにごめんなさい。

相手を無傷で斬り捨てることが出来る。

文章の前後で致命的、文字通り致命的矛盾が起きている。

しかし、私は知っている。

これに矛盾は有りはしない。

己が肉体でその矛盾を砕いたのを感じた。

矛も盾も両方。


「一時、拝借願えますか?」

「良いわよ………ね?」

チラと騎士団長様を一瞥する。

「はぁ、別に人が斬れない剣なら構いませんよ。

デネブ隊長。これも何かの縁です。僕と手合わせ。宜しいですか?」

王国最強のシモン様との手合わせ。

魔剣を合わせて貰える相手などそうはいない。

しかもそれが騎士団長様。

願っても見ない提案だ。

「是非とも。お願い致します。」








場所は塔の外、開けた場所に移る。

室内であれほど荒事をしておきながら………。という気もする。が、

「「一騎討ちは多分屋外。なら場所は似たような所の方が良い。」」 との事だった。



「では、始めますよ。」

「お願い致します。」


「よーい…………………ドン!!」

 賢者様の拍手で始まった。




 「お先に。」

 騎士団長様がそう言って私にどうぞとジェスチャーをして促す。

 今、私が持っている魔剣は何者も殺せない不殺の刀。

 かと言って当たるのは良い気がしない。

 しかし、彼はそれでも抜刀もせずにこちらの動くのを待っている。

 これが強者の余裕という物か。

 是が非でも一刀浴びせて見せよう。


 たとえ結果的にそれが無傷であったとしても、

 そこには意味が有るだろう。生まれるだろう。


 騎士団長に一太刀浴びせて見せよう。

 それを土産に砦に帰り、アーマスの女王を殺さずに倒して見せよう



「参ります。」

 足元の土がめり込み、私の身体が前方に飛んでいった。

 曰く、この太刀には斬る以外の力は無い。

 当たった所で傷一つ付かない魔剣。

 つまり、私が騎士団長……女王に認めてもらうには純粋な私の剣の腕が必要。

 「フッ‼」

 無駄な力が抜けて白鞘から輝く刀身が現れる。

 白鞘の刀は触るのは初めてだが、流石賢者様の魔剣。素晴らしい使い心地だ。

浮気は嫌いだが、今の業物と同じ、またはそれ以上の実力を振るえる気がする。

剣の間合い。

騎士団長は動かない。

微動だにしない。どころか、私を目で追う素振りさえ無い。

罠?

否、関係無い。

たとえ騎士団長でもこの距離なら外しはしない。


獣殺(じゅうさつ)鏖殺(おうさつ)


対猛獣の一撃。

本来なら人に使うような代物ではないが、この魔剣なら問題は無い。

ギラリと眩く光る刀身が騎士団長の首を


すり抜けた。


魔剣の能力。ではなかった。

少なくとも斬られた側に手応えが在った。

つまりは斬る側にもそれだけの手応えが在って然るべき。


その謎には直ぐ答えが出た。

斬った騎士団長が消えたのだ。

「っ!魔法?」

辺りを見回そうとして、

「はい、一本。」

後頭部を何者かに掴まれると同時に、地面へ叩きつけられた。

受身の隙もない一撃。

頭が揺れ、鼻が痛い。

土の地面が幸いして気絶は免れた。

直ぐに体勢を立て直す。

対猛獣において寝ているのは、死んだフリは最悪手。『死』だからだ。

「全く、慢心なんて酷いですよ。 これでも『王国最強』の肩書きを背負っているんですから。」

目の前には騎士団長が立っていた。

「残像…ですか。」

「御明察。ただ、斬る前にそれに気付いて欲しかったなぁ。」

おかしい点は在った。

私の一撃を目で追う素振りが無かった。

それは騎士団長の余裕でも、ましてや気付いて無かった訳でもなく、


残像だから動かなかった。


というだけだった。


「相手は鋼鉄の重くて頑丈な鎧や剣は使わない。

軽くて頑丈な革鎧や爪を使う。 つまりはそれだけ我々より速いということ。

魔剣一つで勝てるほど柔じゃ無いですよ。彼女ら。

相手はアマゾネスの女王。

呼吸と闘争が同義の最強の戦士の中に居る、正に最強。

殺しの天才達の中でも更に天才。

生半可な博愛で闘うのなら自滅覚悟でさっきの毒魔剣を貰いなさい。」

騎士団長の口調は柔らかく、穏やかで、そして言葉には冷酷な現実が在った。

否、冷酷と思うのは私の未熟故か………………。


そう、私の覚悟が未熟だったのだ。


砦を守る

その後ろの人々を守る。

そして、アマゾネスを守る。


強欲な願望を現実にするのであれば、それ相応の覚悟で挑まねばならない。

再度、私はゴエモンを握ると騎士団長に対峙した。

 感想、評価、レビュー等を聞かせて頂けたら幸いです。宜しくお願いします。

 尚、「小説家になろう」に登録していなくても感想は書けるようになっています。

 厳しい評価、お待ちしています。


 なお、他にも色々書いているので他の  黒銘菓  の作品も宜しくお願いします。



 ブクマ、感想、評価をして下さった皆様。有り難う御座います!!

 お陰で今、非常に「楽しい」が一日に溢れています。

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