一騎討ちまでの過ごし方(6)
前話に比べて短いですが、話の区切り的にここかな?と思ったところで区切らせて頂きました。
ご了承ください。
「それで、改めて確認ね。あなたはここに魔剣を貰いに来たのよね?」
「はい。」
「目的はアーマスとの一騎討ち用。ですよね?」
「はい。」
賢者様と騎士団長様が交互に質問を重ねていく。
そう、私がここに来たのは、アーマスの女王レリル様を一騎討ちにて倒す為である。
今持っている業物では傷付かない女王の革鎧を切り裂き、その先にある、その内にある、彼女の命を刈る為に、魔剣を望んだ。
そう、私は彼女を殺すためにここに来たのだ。
「で、あなたはどういった魔剣が欲しいの?」
「どう……ですか?」
「そう。さっきの魔剣でも良いけど「駄目です!」………解ったわ。
さっきの以外にも幾つも魔剣はあるわ。
どんな鎧も盾も防御魔法も圧倒的な力で押し潰す魔剣とか
そもそも相手が勝手に自滅するような魔剣とか
呪いを相手に掛ける魔剣とか……………。
それこそ、今から作ることも出来るし。
あなたはどんな力が欲しいの?」
力。
圧倒的な力。
相手の命を奪えることが出来る力が欲しいです。
そう、答えればよい筈だ。
しかし、
それを声に出すことが出来ない。
それを声に出すことを。拒否する自分が居る。
殺さないのは強者の特権
それが鑑としての在り方
先程の闘いを見て、それ迄奥底に沈められていた考えが浮上した。
そもそも、こちらが相手に絶対に負けるという、絶対に殺される。という状態で相手の命を案ずることなど出来はしない。
しかし、ここに来て、魔剣を手に入れられると解り、相手に勝てる可能性が有ると聞いて、こちらが相手を殺せる可能性が存在するようになった。
そこで、やっと私は自分の意志に気付いた。
私は女王を殺したいなどとは思っていない。
そもそも彼女は言った。「勝った者が負けた者に隷属する。」と。
弱者かどうかを見極めるべく彼女は私を試すのだ。
つまり、これはそもそも殺し合いではない。
私が彼女に自分達の強さを示せれば良いのだ。
私の覚悟は決まった。
「賢者様。」
「何?決まったの?」
無言で頷く。
「『人を殺せない魔剣』などという物は御座いませんでしょうか?」
自分でも馬鹿げていると思った。
命を刈る為にある剣。
その中でもとりわけ強力な魔剣。
人を殺せない等という馬鹿げた性質を持つ魔剣がこの世の何処にあろうか?
「あぁ、丁度あるわよ。」
この世のここにあった。
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