一騎討ちまでの過ごし方(1)
最初に言っておきます。
すいませんでした。タツミンを今回出そうと思ったのですが、無理でした。
アーマスのアマゾネス達がランデメンド王国に侵攻したこの事件は、直ぐにランデメンド王国全土だけでなく、他の国へも広がっていった。
アーマスは元々閉ざされた国であり、他の国家との関係性が一切無いブラックボックスであった。
それが何の前触れも無く大国のランデメンドに戦争を仕掛けたのだ。
各国に激震が走っても無理はない。
アーマスの持つ戦力が、アマゾネス達だけでなく、ジャングルに住む猛獣達も数に入れられるという事が、事件に更なる危機感と混乱をもたらしたのだ。
実際の戦力が各国の予想していたアーマスの戦力を大幅に上回ってしまった。
一騎討ちがアーマスの勝ちとなり、ランデメンド王国に猛獣が流れ込んだら……
王国の崩壊、無いしは大打撃。
それは交易や周囲の国々の軍事的バランスにも関わって来る。
王国自体は平和的ではあるのだが、賢者が居るという事も有り、軍事面において大きな要素となっている。
各国の軍事、貿易は混乱を極めていた。
アマゾネスの女王と一騎討ちをする相手が騎士団長ではなく、一砦の責任者という情報が事件の終結予想を困難にしていた。
「貴様ぁ!何を勝手にやっとるんだ!?」
デネブは通信水晶越しに叱責されていた。
水晶に映し出された相手はこの地域を治めている貴族。
脂ぎって弛んだ頬の品の無い男だった。
一騎討ちの件を相談も無しに決定したデネブに激昂していたのだ。
「貴様の勝手な判断の所為で私がどれだけ迷惑を被っているのか分かっているのか!?」
「申し訳、有りません。」
水晶のこちらでガチャガチャと鎧を鳴らしながら頭を下げるデネブ。
「貴様の謝罪が何になる?愚か者!良いか!貴様の勝手な判断でこの私の領地が危険に晒されておるのだ!!」
水晶に映し出された貴族の顔がアップで映される。
「ご相談も無しに断定してしまった事。申し訳なく思っております。ドンキル殿。」
「五月蝿い!謝罪など要らん!欲しいのは結果だ!
こうなってはなんとしても勝て!
どんな卑怯な手を使っても構わん!
あの蛮族のメス共を皆殺しにしろ!」
喚き立てるだけ喚き立てて水晶の光が消える。
お解り頂けただろうか?
そういう事だ。
あの時の、刹那でも時間が経てば戦争が始まる未来が現実となるあの状況での最適解を時間を掛けて貴族へ相談する事だと考えていた。
しかも、心配しているのは自身の領地が危険に曝されることだけ。
何とかしろとは言うが、実際に何をするのかはこちらに丸投げ。
という事だ。
「…………どうしたものか。考えないといけませんね。」
光の無くなった水晶を見つめて考える。
戦力は圧倒的に向こうの方が上。
十日以内にアーマスを不意打ちで制圧するだけの戦力を集めるのは不可能。
何より、卑怯即戦争。
猛獣が砦を越えて無辜の民を襲う。
かと言って無辜の民を他の土地へ逃がそうとすれば貴族が許さない。
何より、この土地で猛獣を喰い止めねば他へと被害が拡大し、今以上に収拾がつかなくなる。
つまり、私に残された道はたった一つ。
「女王を一騎討ちにて倒さねばなりませんね。」
かの女王。
控えていた屈強そうなアマゾネス達を統率し、ジャングルの猛獣さえ従えていた。
こちらに来る逃げて来た猛獣と違い、生存競争に勝っていた猛獣を、だ。
女王の着ていた毛皮には見覚えがあった。
図書館で見た本の挿絵にあった。
『防具の原料生物(SSS級)』という本に。
業物程度の剣では傷一つ付けられない。と言われていた生物の毛皮だった。
「如何しましょうかねぇ………。」
彼は目を瞑って思案した。
文字数とストーリーの進展速度を予想するのは難しいとやっと気づきました。本当にすいません。
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それとは別に、今作にて、ブックマークを5人にして貰い、評価も良いものを貰えました。
純粋に嬉しかったです。
読んで下さる皆様。有り難う御座います。
続きも頑張って書くぞぉ!




