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ある一点の場所 ~その場所、危険につき~

作者: 神名代洸
掲載日:2019/03/05

あの場所を通るのは怖い。

その場所は人通りはあるものの何故か日当たりが悪くみんな避けて通るらしい。

僕もそんな感じだ。

なんかさ〜、通りたくない場所ってやつ?

あるじゃん。そういうの…。

でさ、ちょっと面倒だけど大きく迂回して目的の場所へと向かうことが多い。


でもさ、そんな面倒な事やってられないほど急いでた事があったんだ。

で、気にはなったけどその場所を通ることにした。

人が一人も通っていない、寂しい場所。

正直ほんとは通りたくはなかった。

だってさ、昼間なのに暗いんだよ?

木々に覆われて陽の光が入ってこないんだ。


いかにも何か出ますって感じの雰囲気がバンバン伝わってくる。

怖いから早足で…と言うかほとんどダッシュで走り抜けようとしたその最後の一歩で僕は凍りついた。

だってさ、目の前に何かいる気配みたいなものを感じたから。でも実際は暗いからはっきりは見えないんだよ?

それでも怖いって…どういう事??


僕の心臓はバクバクいっている。

緊張が半端ない。

それでも腕時計を見ると時間がないことがわかる。

焦り出したがどうしようもない。今更引き返すことなんてしてる時間もない。気合を入れて走り抜けようと足を前に出す。



そこには確かに何かいた。

目には見えない何かが…。

そして何かが触れた感じがした。

ゾゾっと鳥肌が立つ。

一瞬目を閉じたが、ドキドキしながら目を開ける。

そこには真っ黒な影が。

一瞬自分の影かと思ったが、ここは日差しが入らない場所。光の影ができるわけがない。

じゃあこれは何?


「わぁ〜!!」

思わず叫んだよ。

でもね?ここ、今通ってるの僕1人だから誰も気づいてはくれないだろう…。

焦ったよ。

怖くて怖くてたまらない。

走った先には日の光がさす場所がある。

そこに向かってとにかく走ったよ。

振り返った時には後ろには何もなかった。

そう、誰も何もなかったんだ。

じゃあ、あの黒い影は一体…。


僕は今もこの道が怖い。




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