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「空っぽ」の独り言

いつか貼られた「クズ」のレッテル

掲載日:2018/05/05

彼は雨上がりの日に来た。

僕はパジャマ姿でそれを見てた。


彼は角が生えてた。彼は爪がとても長く尖ってた。

彼は牙が生えてた。彼は翼が生えてた。

彼は怪物だった。僕はガラスの向こう側の彼を見てた。


僕は怖くなかった。だって彼は泣きそうだったから。

彼は血まみれだった。彼は人を殺した。

僕は殺されると思った。やっと雨が上がったのにな。

今日は外で遊べると思ったのにな。


彼はどんどん近づいてくる。

僕はどんな顔をしていたんだろう。

彼と僕のきょりはとうとうガラスだけになった。

そして彼は言った。


「ごめんなさい」


彼は泣いていた。

僕はガラスの窓をあげてポケットのアメをあげた。


「僕と友達になって」


彼と僕は友達になった。


彼の背中に乗っていろいろな場所に行った。


僕の秘密きちでかくれんぼをした。


僕が持ってきたパンを半分ずつ食べた。


とても楽しかった。






雨が降ったある日、彼はしんだ。


もう動かない。もうしゃべらない。


もうかくれんぼもできない。


もう一緒にパンもたべれない。



彼はしんだ。僕はないた。雨と同じくらいないた。



彼はおまわりさんに殺された。

危ないと思われて殺された。




僕はとても悲しい。悲しい。かなしい。カナシイ。






僕は角が生えた。僕は爪がとても長く尖った。

僕は牙が生えた。僕は翼が生えた。




僕は怪物になった。

雨は止まなかった。











「怖いよ」


「え?」


「こんなの子供が見たら怖がるでしょ」


「別に子供に見てもらいたい訳じゃ……大人用の絵本があってもいいと思うけどな」


「それで、これを見せに行った担当の人の反応は?どうだったの?」


「苦笑いされて「これは、ちょっと……」って言われました」


「そりゃそうだろうね。……あとは?こないだ書いたラノベの原稿。コンクールに送ったんでしょ?」


「ああ、それなら四時に結果が来るらしい。今回は自信あるよ」


「本当に?そろそろ結果出さないとここの家賃払えなくなるよ」


「高校生ってことで見逃してくんねぇかな……あの管理人のおっさんチョロそうだしさ」



「クズじゃん」




「それ父さんにも言われたわ」







ども、気怠げなシュレディンガーです。


あらすじの部分は失礼いたしました(土下座)。


私の連載してある小説を見て頂ければ、これが何の話か分かると思います。


セリフしかない話を書いてみたいって思ったのですが、それだけだとキツイので(全然ネタが浮かばんので)昔書いた絵本チックなショートストーリーを載せました。


タイトル詐欺がすごいですが、最後まで読んでくださりありがとうございます。

どうか連載小説も読んでくれると嬉しいです。

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