トロイ
ヴァスケ・ボルトの街は、小麦畑の広がる平野を見下ろす小高い丘の上にある。
収穫期の秋ともなれば、さしずめ黄金の海に浮かぶ白い小島だ。
周囲は白い花崗岩の城壁に囲まれ、中央に立つヴァスケ・ボルト城は赤レンガを積んだ堅牢さと優美さを兼ね備え、「黄金の海に、白金のリング、そしてルビーの光る。女王の宝石箱」と詩にも詠われた名勝だ。
美しさはそのままに、人々の活気の途絶えた街。
その町が、久々に活気を取り戻していた。
町の広場が、熱気に包まれている。
旅の途中のアマゾネスが、街に宿を求めていたからだ。
二百人を超える大所帯。
町の経済に大きな潤いを与えるだろう大口の客。
それだけではない。
金を町に落とすだけでは癪だとでもいうように、彼女たちは町の広場を借り受けると、興行を始めたのだ。
剣を手に、舞い踊る剣舞。
アマゾネスのしなやかな体が、露出度の大きい服装も手伝って人の目を引く。
高いところに張ったロープを渡る綱渡りや、玉乗り、組体操などを披露しては野次馬から喝采とコインを集める。
艶っぽさというより、健康美が魅力の彼女たちには、男ばかりか女たちも目を奪われずにはいられなかった。
娯楽とは縁のない街でもある。
人々はこぞって広場に集まった。
目端が利いて行動に移せた商売人は、この騒ぎに便乗しようと広場の周りに露店を展開して客を呼び込んでいる。
それを聞きつけてか、町にはここ数年なかったほど人が集まった。
そして・・・三日が経った日。
「なにを・・・?」
町の行政を任されていた総督が、ひび割れた声をこぼした。
六十を過ぎた老家令といった風情の男だ。
生涯のほとんどを、書斎でインクと紅茶の匂いに包まれて過ごしてきた。そんな人物。
その眼前に、不似合いなものが突き出されていた。
鈍く光る長剣が。
「本日から、この地は我々が統治する。反抗は無意味だ、従え」
兜以外は完全装備の女騎士が、ひどく落ち着いた声でそう言った。
何もかもがちぐはぐだった。
年季の入った書斎で、それほどではないにしても年季の入った事務職の年寄りに、若い女が剣を向けている。
年寄と孫のような歳の差。
事務職の男に、前戦で戦うこともできる女騎士。
もはや忘れられようとしている都市に、占領軍。
「ふふ、この町を統治? そう言いなさったのですかな?」
総督は笑い声すら漏らして、問い掛ける。
声がひび割れたのは恐怖のためではなく、笑いの衝動に襲われたためだったようだ。
「耳はまだ衰えていないようだ。そのとおり、我々の統治下に入っていただく」
「どこかの町と勘違いしておられるのではありませぬかな? この町には、いまさら奪い取るのに適するほど、価値のある物等ございませぬぞ?」
「それを判断するのは、我々だ。とにかく、指示には従っていただく。よろしいな?」
「指示の内容にもよりますが・・・そもそも、わたくしどもには抵抗するすべはありますまい。お好きになされよ」
老人は背もたれにもたれて両手を肩で開いた。
この時、すでに町に駐留する兵士はみな制圧下にあり、総督といえども何の力もなくなっていたのだ。
市民たちがお祭り騒ぎをしている間に、アマゾネスとは別の一団が、各見張り所や詰め所を急襲していて、守備兵は武装を解除させられていたのだから。
翌日。
今日も興行を見ようと集まった人々は、広場の中央に立つ高札を発見した。
一つ、町は『アマンテ・プロスティトゥタ(娼婦の恋人)』の占領下に置かれる。
一つ、駐留する兵士のため、食料を徴収する。
一つ、必要に応じて労役を課する場合もあるが、基本的に市民にはこれまで通りの生活を保証する。
人々は、ここで初めて自分たちが彼女等に捕らえられたことを知った。
アマゾネスは旅の途中でここに寄ったのではなく、この地を支配するべくやって来ていたのだ。
なぜ?
市民たちは恐怖よりも先に疑問に首を傾げた。
この町は小麦の生産が豊かであったから、確かに食料には困っていない。
だが、それだけだ。
帝国の主要な地域とは離れているし、道もそれほど整備されてはいない。帝国の経済からは切り捨てられたような街で、町に住む人々の半数は農業しか知らない年寄である。
占領下に置いたとて、面白味もうまみもない町。
そんなところをなぜ占領などするのか、と。
おかげて、町の住民に混乱は起きなかった。
奪われるものがないので慌てる理由がない。
占領されたと言っても、どこにも死体がないし、戦闘の音もしていない。
若い女がさらわれたということもない。
広場の真ん中に高札が立っていることと、警備をする兵の中にアマゾネスの姿が混ざった以外、目に見える変化がないのだから無理もない。
ヴァスケ・ボルトという田舎町は、こうして占領下に入った。
町の食糧庫が接収され、結構な量を運び出される。
町のいたるところで目立ち始めていた老朽化した空き家が、次々に解体させられた。
命令は総督の名で出され、町の職人すべてと、農民が駆り出された。
だが、食糧庫には町の住民がひと冬超すのに十分な量が残されていたし、仕事の時間は常識の範囲内で、元よりこの時期の農家はそれほど忙しくない。
住民の負担は軽微なものであった。
それどころか、占領している側の兵士がときには町の食い物屋で食事をとることがあったが、正規の値段を支払いもする。
アマゾネスたちに至っては、ときおり町の子供たちと遊んでいる光景すら見せた。
そのため占領されているとの意識を、住民はすぐになくしてしまった。
自分たちの町に占領軍がいる、そのことを街の住民たちが本当の意味で認識したのは、半月ほどたったころのことだ。
小麦を刈り終え、来年のために耕された畑の先に、軍勢が現れて進軍してくる。
旗印は、どこかの傭兵隊のもの。
町を奪い取ろうという別の勢力が現れたのだ。
「さすがに、表立って大公の旗を掲げては来ないか」
それを遠望して、ライムジーアが呟く。
どこか楽し気だ。
「予想通りなのかにゃん?」
リンセルが首を傾げた。
まぁね、そういってライムジーアは別の方向に目を向けた。
大公と、がっぷり四つに組んでの戦闘などする気はない。
向こうが本格的な戦闘だと認識する前に、戦力の骨抜きをする。
そのための戦いが始まる。
「おー、きたきた」
風が吹きすさぶバルコニーから身を乗り出して、フファルが声を弾ませている。
風にときおり雪が混じるが、積もるような雪ではない。
まだ本格的な冬には遠そうだ。
「思ってたより少ないような気がするわ」
不満そうなのはファルレだ。
敵の数が不足であるらしい。
見えているのは数十の騎兵と二千ほどの歩兵といった構成だ。
城攻めをするにしては確かに少ない。
「ですけど、予定通りの二千ですよ?」
目の上に右手で庇を作って迫ってくる敵を眺めていたリューリが、事実を告げる。
「おうじ・・・じゃなくて、提督の言っていた通りだよね? 先が読めるってすごっ!」
ライムジーアの言っていた通りの数なのを指摘した。
ちなみに、この『提督』という呼び方は皇子ではまずい、というのと、『将軍』は将軍様と呼ばれると、とある独裁者を思い出すからとライムジーアが嫌った結果である。
『提督』が言うには、傭兵団が勝手に動くのならともかく、大公が裏でシナリオを書いているのなら、始めに真正面から少数の軍団が近付いてくるだろうとのことだった。
大公はずいぶん長く帝国軍の策謀を担当していたから、やり口を研究する素材には事欠かなかったということらしい。
こんな風に対立するとは想像もしていなかった頃から、軍の資料に目を通していたというから呆れるやら驚くやら。
その場の空気で動くアマゾネスとは違う。
だから、面白い。
「まぁ、そうなんだけどね」
近づいてくる傭兵団は二千として。
こちらはサンブルート旅団二百とザフィーリの二百五十。四百五十しかいない。
兵力差は四対一。
敵は必勝と考えてこの数を出したはずだ。
そう思わせるために、彼女たちはわざと自分たちの数を知らしめていたのだから。
ただし、城の外に漏らした情報はこちらの兵数だけだ。
それ以外の情報は完全に封殺してある。
城壁に囲まれているとはいえ、町は広いし、城門を完全に閉じていたわけでもないから敵の工作員が入り込む余地はいくらでもあった。
現に百人近い工作員の潜入を許している。
広い町中に入り込むのなんて簡単だ。
だが、ほとんどの住民が親戚みたいな距離感で住む中に、知らない人間が入り込んで溶け込むのは難しい。
アマゾネスたちは子供と遊んでいる風に見えて、実は住人たちが違和感を覚えるような輩を素早く捕らえるための監視をしていたのだ。
一人残らず捕らえてある。
「そろそろ始めますよ」
眼下の敵を、釣り堀の魚を眺めるように見ているアマゾネスに、緊張を孕んだ声が投げかけられた。
振り向くと、ザフィーリが愛用の槍を手に、立っている。
この防衛戦は全て彼女に一任されていた。
守るべき、そしていつでも的確に指示をくれる皇子がいない。
自分一人の武功なれば緊張などしないのだが、責任の重さがのしかかっていた。
しかも、手勢として与えられたのはコントロールの難しいアマゾネス。
緊張もしようというものだ。
「りょうかぁーい」
そんなザフィーリの心労など意に介さず、間延びした口調でフファルが応じる。そして気楽な足取りで、 移動していく。
その場に残ったのはリューリだけだ。
まだ、正式な戦士として認めてもらえていない。
今回は、この特等席から戦いを観察するように言われていた。
間もなく、城門が開けられサンブルート旅団が門前に飛び出していくのが見える。
向かってくる敵の一割程度の数。
上から見ると一団の大きさの違いがはっきり分かる。
大丈夫なのか?
心配になるような対比。
それでも、仲間たちは平然と笑みをすら浮かべて待ち受けている。
「やっぱ、姉さんたち、すごっ!」
思わず、独り言が漏れた。
その間に敵は目前まで迫り、両軍は睨み合いになった。
「おいおい。そんな寡兵で何をする気なんだ?」
「よう姉ちゃん! 無理すんな! 戦争ごっこがしたいなら、俺らが優しくお相手してやっからよ。ベッドの上でなぁ!」
そう言い放ち、ゲラゲラと笑って見せる傭兵たち。
状況は逆だが、かつての盗賊との戦いに似た空気が漂う。
傭兵団の方が数は多く、こちらは若い女ばかり。
勝利を確信している敵に、アマゾネスはおいしそうな獲物に見えているのだろう。
戦闘種族という誰もが知る評判を忘れ、メスの特徴だけを見る。
そんな目が向けられていた。
アマゾネスたちはそんな目を向けられることにも慣れっこなので、眉一つ動かさないで受け止めた。
そのかわり、殺意の濃度が上がっていく。
空気がピリピリと張りつめていくのがわかった。
見えてはいないが、『目に見えて』わかる。
そう言いたくなる。
だからだろうか?
膠着状態は長く続かなかった。
「隊列を組め、行くぞ!」
傭兵隊の隊長が馬上で得物を引き抜いて、構えた。
幅の広い長剣だ。
先端にいくほど広いので、振り下ろすときの威力は大変なものだろう。
「は?! 大公は夕刻までここで相手の気を引けと命じておられたはずでは?」
副長だろうか、同じく馬上の傭兵が焦ったように声をかける。
「知るか! 雇い主様だからって、引退した爺の采配なんぞに従ってられるか!」
「しかし!」
「うるせい! あんなうまそうなのがぴちぴち跳ねてるんだ。夕刻までお預けなんてしてられるかよ。俺たちゃ、お行儀のいい飼い犬なんかじゃねぇんだからな!」
傭兵隊長はせせら笑って、副長の言葉を否定した。
「お前らもそう思うだろ!」
周囲の歩兵に声をかける。
賛同の声が上がった。
「ようし。早い者勝ちだ、組み敷いちまえ!」
傭兵が雄叫びを上げながら突っ込んでくる。
戦闘が始まった。
各々得意の武装で身を固めたアマゾネスが応戦する。
一見無謀な戦いに見えた。
しかし包囲戦であればともかく、二千の敵と言えど城門前の小さな戦闘域では戦力差を生かすことはできない。
一方、アマゾネスは背後に安全圏を置いて、二手に分かれていた。
始めはファルレの指揮する隊が前面に立って敵を支え、疲れてきたと見えたところで背後に控えていたフファル隊が押し出る。
フファル隊が出てきたのに呼応してファルレ隊も前進。
突然圧力が倍になり、下がる敵の動きに合わせてファルレ隊が後退して休息。
フファル隊が前面に出る。
けが人が出れば無理することなく街中に引っ込めばいいので、犠牲も出なかった。
足元に転がるのは傭兵だけだ。
傭兵団が一方的に攻め続け、被害も一方的に増やしていく。
もちろん、そんなやり方が永遠に続くものではない。
何度目かの交代をアマゾネスがしようというところで、押されていた傭兵団が勝負に出た。被害が出ることを承知で、一団となって攻めかかってくる。
「突貫! 押し切れ!!」
傭兵隊長が命令を叫ぶ。
一斉に押し寄せる傭兵団。
ファルレ隊とフファル隊が、押しとどめきれずに左右に割れた。
空いた隙間に、傭兵団は全力で突入する。
剣も振れないほど密集した傭兵たちは結構な数の犠牲を出しながらも、城内に雪崩れ込むことに成功した。
城門の内側は、平時には荷物を積んだ荷馬車隊などを受け入れることなども想定して、広い空間がある。
戦時には敵を食い止めるため、兵を並べる空間でもあった。
ここなら、二千の兵を有効に広げられる。
傭兵隊長はそう考えたのだろう。
考えは正しい。
間違っていない。
一つ大きな事実を見落としてさえいなければ。
この城を占領した者たちの目的が、町の占領自体にあるのではなく。
占領されたと聞いて奪還に差し向けられるだろう軍を撃退することにあった、その事実を。この町に、占領されるべき価値がほとんどないことに思いをいたせば、占拠の目的が自分たちを呼び寄せて殲滅することだと気づいていれば、別の判断を下せただろうに。
彼等は疑問すら持たなかったのだ。
それが、敗因となる。
傭兵団は不利な状況をひっくり返すため、全員が遮二無二突撃してきた。
状況を見極める余裕もなく。
その結果。
「ごくろうさん!」
フファルの陽気な声。
傭兵団の背後から、笑い声が上がる。
アマゾネスが背後に布陣しなおしていた。
だからどうした?
通常なら、そう鼻で笑うところだ。
背後を取られたとしても、相手は城門の外でこちらは中。
攻めて来られたところで、狭い門をくぐってくる敵を順に斬り伏せればいいだけだ。もとより、兵数はこちらの方が多いのだから。
しかし・・・。
「・・・・・・」
傭兵たちの何人かが、剣を投げ捨てた。
両手を頭の後ろで組んで、抵抗の意思がないことを示している。
彼等の前には、建物が立っていた。
砦だ。
城の中に、さらに砦が作られていた。
高さが三メートルはある壁。
そこには無数の穴があり、無数の鏃が顔を出していた。冬の弱い日差しの中でも、殺傷力のある鉄が鈍い光を放っている。
壁の上にも百を超える数の弓兵が見えた。
完全に囲まれていて、弓矢に狙われている。
彼等は知らないが、町の空き家を解体して作り上げた仕掛けだった。
半月の間、彼女たちはこの罠を用意していたのだ。
「降伏せよ! もはや、お前たちに勝利はない。無駄死にするな!」
砦の上から、ザフィーリが呼びかけた。
「ふ、ふざけるな! こんなバカな負け方があるものか!」
口角から泡を吹く勢いで、傭兵隊長が怒鳴り返した。
傭兵団の中でも明白に戦う気をなくした者たちが、迷惑そうな顔を向ける。
だが、まだ戦意を失っていない者たちは、隊長の下へと集まった。
戦意に燃え、隊長の下へと集まる者。
戦意を失い、武器を捨てて離れる者。
短い時間で、傭兵団は二つに割れた。
「ぶち破れ!!」
傭兵隊長が叫び、走りだ・・・せなかった。
額に吸い込まれるように、矢が突き立ったから。
すぐ近くにいた傭兵たちが、ぎょっとして足を止める。
直後、彼等もまた頭や胸を貫かれてくず折れた。
砦に面していた者たちは、最初の一斉射で倒れ伏す。
「ま、待て! 降伏する。攻撃をやめろ!」
一斉射を撃ち終えて二の矢をつがえようとする弓箭兵を見て、傭兵団の者が武器を投げ捨てて叫んだ。
戦闘開始の寸前、隊長に意見したあの副長だ。
それを見て、他の傭兵たちも武器を捨てはじめる。
傭兵団にあって、人心を掌握している人物のようだ。
その顔をザフィーリはしっかりと記憶する。
捕虜としたあとの傭兵をまとめ得る人間として。
こちらの役に立つ人物か、はたまた危険人物かは、戦いが終わってから見極める必要があるだろうが。
そう。
勝敗は完全に決した。
それでも降伏をよしとしない者はいる。
比較的後方、城門付近にいた者たちが我先にと逃げ出した。
後ろに振り向いて、必死の逃走を図る。
その先には、血に飢えた刃が待っていることも忘れるほど、頭が悪いらしい。
城門の外では、アマゾネスたちが手ぐすね引いて待ちわびていた。
卒業式か何かのように、左右に分かれて整列している。
もちろん、剣を抜いて。
逃げようとするなら、その中を走らなくてはならない。
傭兵たちは逃げる合間に、生きながらにして切り刻まれた。
アマゾネスに一筋づつ切り目を入れられていき、最後にファルレかフファルに首を斬られるのだ。
こうして、ヴァスケ・ボルトに攻め寄せてきた傭兵団の一つが全滅した。
数の上で不利でありながら、一方的な勝利を得たライムジーア側には数日で治るような軽症者しか出ていない。
ほぼ、完璧な勝利だ。
「ちょっと運動になったかな」
ぐるんぐるん肩を回して、ファルレが息を吐く。
「面白いようにはまってくれたよね」
フファルも楽しげだ。
「すごっ、すごっ、すっごー?!」
上からすべてを見ていたリューリが、降りて来て飛び跳ねまくる。
興奮した子犬のようだ。
ヴァスケ・ボルト防衛戦での勝利が確定した。
幸先がよさそうだ。
安堵の吐息が、ザフィーリの口からこぼれた。
この勝利を伝えるための伝令が馬を飛ばしてライムジーアの下へと走る。
皇子様も、今ごろは戦闘中だろうか?
「・・・心配するなど、おこがましい。あの方は『王』となるお方だ」
不安を覚えた自分に、言い聞かせるようにつぶやく。
今すぐ会いに行きたい、その思いを胸に押し込めた。
戦いは終わったにしても、任務は終わっていない。
捕虜との交渉が残っている。
次回更新も、来週日曜とします。




