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花シリーズ

リナリアとチュウリップの関係

作者: 東京 澪音

先日、僕は3つ年上の女性から、リナリアの花を頂きました。

花にあまり興味のない僕だけれど、頂いたリナリアを花瓶に生け、日の当たる窓際にそれを置いた。

殺風景な僕の部屋が少しだけ明るくなる。


今日、その彼女に会う用事があるので、お返しを贈ろうと花屋を訪れた。


何を贈っていいか判らない僕は、店員さんに尋ねた。


「先日、リナリアの花を女性から頂いたのですが、何かお返しを考えています。何がいいかアドバイスを頂けませんか?」


そう言うと、店員さんはとても素敵な笑顔でこう答えました。


「リナリアを送ってくださった方、とても奥ゆかしくて素敵な女性なんでしょうね。リナリアの花言葉はご存知ですか?」


僕は首を横に振る。


「私の愛を知ってください。って意味なんですよ。」


僕は少し驚きつつも店員さんに相談する。


「その恋に答えたいのですが・・・。」


そう言うと店員さんはチュウリップの花束を作り僕に差し出す。


「花言葉は愛の告白です。」


店員さんにお礼を言うと、僕はお店を後にした。


彼女の家の前。

僕はチュウリップの花束を大切に抱えて、呼び鈴を押した。


中から返事が返ってくる。


足音が近づいてきて、ドアを開けてくれるその瞬間を僕は待つ。

彼女は花言葉が分かったうえで僕にリナリアを贈ったのか?それともただの気まぐれか?


でもいつか言おうと思っていた想いだから、いい機会なのかもしれない。


この想い、受け止めてもらえるだろうか?


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