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帝国行って転移者見つけました

注意:長いです。正直くどいです。

コンパクトに気持ちのいい説明文、だけど詳しい物を書ける様になりたい


見直ししてないので見ずらいと思います

 ○空術もどきで雲の上を飛び帝国付近に着いた。

 俺自身は見た目が人間と変わらないので帝国の帝都周辺の壁を飛び越え、路地裏から人ゴミに紛れて帝都見学をさせてもらう。

 正直こういう場所のセキュリティは出入り口と契約、賞罰時ぐらいしか身分確認は必要ないものだ。


 堂々と帝都見物をし出店などで串焼きを買い食べたりして進んでいく。

 因みに俺の持ってる金は寝てる間に攻めてきた奴らの所持金らしく結構な額がアイテムボックスに入っている。


 進んでいくと猫の獣人が人族に絡まれている。

 獣人は少女で見た目は可愛い感じ、首に奴隷の首輪だった物が嵌めてある。

 どうやらあのケモミミ少女が持っている串焼きのタレがヤンキーっぽい人の服に付いてしまったようで激怒しているみたいだだ。


「誰だぁ、獣人如きを野放しにしてやがる糞野郎はぁ?ざけんじゃねーぞ、俺の一張羅が台無しじゃねーか出てきて弁償しやがれ」

 どうやら奴隷の首輪を見て奴隷の主を探しているようだ。

 確かに彼の主張は間違って無いだろう。大人気無いとは思うけどさ。


「すいませんねぇ家の子が粗相をしてしまった様でコレでどうにかしてくださいよ。ね!」

 黒髪黒目の高校生ぐらいに見える青年が出てきてヤンキーの手に何かを握らせケモミミ娘を連れてそそくさと行ってしまった。

 ヤンキーの手を見てみると金貨が握らせられられていた。

 金貨一枚でも結構な額である日本円換算で10万円程だろうか。


 俺は黒髪青年の後をつける事にした。

 青年は結構いい宿に泊まっているらしく宿屋に入って行った。

 そこは一階部分が酒場になっていて二階部分が宿屋になっている様だ。

 俺もそこに一泊分の料金を払い青年たちの部屋の隣を確保した。


 部屋の壁はあまり厚くない様で耳を澄ませば声がはっきり聞こえた。

 違うか、俺のスペックのせいか…

 まぁ話を聞こうじゃないか。


「串焼きを買った後は気を付ける様に言ったろ?それに俺からあんまり離れ過ぎない様にとも言ったよね。あまり心配させないでくれよ」

 迷子の子が見つかった親の様な声音で窘めている様だ。

「ごめんなさい。ご主人様…」

 此方は今にも泣きそうな感じの声で返事をしている。


 その後も何気ない会話が続きタイミングを見計らって部屋を出て青年の部屋をノックする。


「どちら様ですか~」

 青年がのんきに扉を開けてくれたので扉を足で固定し話しかける。

「すいません。今日隣に泊まる者です。ちょっとお話良いですか?」

 青年は俺の服装を見て目を見開いて返事をする

「え、ええ大丈夫ですよ。どうぞ」


「ありがとうございます。」

 青年の部屋は自分の部屋と同じで普通の部屋だが個人の持ち物が全く無かった。

 備え付けの椅子を勧められて着席する

「単刀直入に聞くが君は日本人だな?」

 そう言うと青年は嬉しそうに肯定の返事を返してきた。

「そういうあなたは何人ですかね。日本人とは違う様に見えますが?」


「あぁ俺も日本人ですよ。格好みて分からんかな」


「いや初めて見た瞬間この世界にもあったんだなぁと思ったぐらいでしたから」


「自分で作ったオーダーメイドなんでこの世界にあるかは分からないけどな」


「え、そのスエット自分で作ったんですか!」

 そう俺の一張羅は黒のスエットである。着心地抜群のダラダラ装備である。


「あぁ、そういえば一つ良いか?」


「なんですか?」


「さっきから鑑定かけてるみたいだけど鬱陶しいんで止めてもらえます?」

 そう言うと青年は済まなそうに謝罪する

「すいません久しぶりに鑑定が弾かれて、レベリングしなきゃと無意識に連打してしまいました」

 恥ずかしそうな素振りで謝罪している。

「じゃあこちらも一度だけ失礼しますね」

 そう言い鑑定をすると称号欄には異世界転移者の称号ステータスやスキルもチート級の物になっている。

 この世界でも上位の強さなのだろうが俺よりは弱い感じだな。


「ふむ、勇者ではないようだな。」

 称号には勇者関係の物は無かった。

 所謂勇者よりチートな転移者なんだろうと思った。


「……貴方何者ですか?今まで誰にも鑑定成功された事無いのに……」


「それ言っても襲ってこない?」

 一応は確認しておく

「襲われるような立場なんですか?」


「そうだねこの世界では狙われ続けてる感じの種族ではあるね」


「……僕からは手を出しません約束します」


「ん、じゃあまぁ簡単に言うと俺はダンジョンマスターだね。知ってるこの世界のダンジョンマスター?」

 そう言うとケモミミ娘がビクッと反応しダ、ダンジョンマスター…等と呟いてる。

 全く遺憾だね。こんなにも善良な市民なのにね。

「ダンジョンマスターってあのダンジョンの最奥にいるラスボスで良いんですかね?」


「まぁラスボス?ってか管理者に近いかな」


「そのダンジョンマスターがなんで日本人なんですか?」


「まぁ基本この世界のダンジョンマスターは、この世界の住人で適してる奴が選ばれるんだよ。日本の創作物みたいに未使用のコアに触れた奴とかじゃなくコアが自分を守る者として選ぶんだ。当たり前だよねわけわからん奴をいきなり自分の主ってか守護者にはしないでしょ。俺は簡単に言うとコアを創った神様が、死んだ俺の魂を引っ張ってきて今の体にブッ込んだってわけ。つまり異世界転移したわけじゃなく異世界転生なんだね君と違って」


「そ、そうなんですか……なんというかご愁傷さまです?」


「新しいね本人に向かってご愁傷さまってのもさ。まぁあんま気にしてないからいいけど」


「えっとそれでダンジョンマスターさんが俺に何か用なんですか?」


「あぁそうそう、まぁ簡単に言えば勧誘?それと一応この世界の仕組みについて話しておこうと思ってさ。世界の説明無しに強い力を使われると迷惑だからさ」


「勧誘と説明ですか……」


「まぁ同郷っぽい人が居たから声かけただけで初めから君の事探してたとかじゃないから安心してよ」


「はぁ、わかりました」


「まぁまずこの世界の事ね、この世界には魔法があるそれは分かってるよね」


「はい」


「君のステータスとか見た感想だと君は魔法を使ってはいない。君が使っているのは俺と同じ魔術だね」


「魔術ですか?魔法と何が違うんですかね?」


「ん~君陰陽道とか対極図って分かるかな?わかんなかったらタウ○ンのマークでもいいや」


「えぇそれは分かります」


「あれって綺麗な図だよね陰と陽が同量あって均衡を保つ。陽が陰を生み陰が陽を生む。まぁ循環してるんだよね。この世界の魔法を使う時には空間にある魔素ってのを変換するんだよ。その魔素には陰と陽がある。電子に+と-があるみたいにさ。魔法は陰の魔素と陽の魔素を混ぜて発動させるんだ。その時起こした現象によって魔素が陰寄りになったり陽寄りに成ったりする。そうすると世界のバランスが崩れちゃうんだよね。神様も馬鹿じゃないからバランスが崩れない様に浄化装置って言えばいいのかな?まぁそういう目的でダンジョンともう一つ世界樹ってのを創ったんだ。試練と浄化装置とまぁ娯楽の為にね」


「……神様は何で世界のバランスが崩れるのに魔法なんて作ったんですか?」


「ん~いい質問だね。魔法は神様が造ったわけじゃないんだよね。神様も自然現象を全て計算して作ってる訳じゃないんだよね。まず創世して世界が出来るでしょその材料に陰と陽の魔素を使ったんだよ同じ量のね。大地を創り海を創り生物や植物を生み出す。生物は死ぬし草木も朽ちる石や岩も年月が経てば風化もする。陰と陽で出来た世界は自然のままだと循環していくんだよ。食物連鎖とかあるでしょあんなサイクルがあるの。そのサイクルだけじゃ偏りが出続けたら崩れちゃうから、安全装置というかまぁバランサーの役割をさせる為に世界樹とダンジョンを創ったんだ。そのダンジョンや世界樹の管理をするハイエルフやダンジョンマスターが管理しやすい様に、陰と陽の魔素をそのまま使って発動できる魔術を神様が与えたんだ。まぁ得手不得手はあるけどさ、魔術は陰と陽に偏りを生まないけど修得が難しいんだよね。で、ダンジョンマスターとかが使ってるのを羨んだ人族はそれを真似てみた。まぁ猿真似の域を出ないパチモンで魔術に比べて簡単だけど魔素が偏っちゃうんだ。まぁそんな訳で魔術は神様が造って魔法は人族が編み出したって言えばいいのかな?」


「……じゃあ人族に魔法を使わない様に言えばいいんじゃないんですか?」


「面白い事言うね。今の人族はダンジョンや世界樹を資源としか思ってないんだよ。地球も同じでしょ環境汚染が進もうが工場は作るし、車も走らせるよね。便利だから科学技術は使うし兵器だって作る。戦ってる兵士に銃は空気を汚すからナイフを使え、ナイフも鉄を作る時空気を汚すから木の棒で戦えって言っても効かないだろ。むしろ頭のおかしい奴だと思われるだけさ。技術が進歩したと思ってそれを使い続けるんだ。そして環境汚染が進み色々不具合が出てくる。地球で言ったら水質汚染や砂漠化が分かりやすいかな。陰と陽のバランスが崩れて世界に歪みが出てくるんだよ、緑化するはずの大地が痩せ細り砂漠に成ったり、浄化されるはずの水が濁ったり色々な風に現象化するんだ。魔法なんて物理現象を超えたことを理から逸れた方法で使い続けたらそうなるよね」


「どうにかならないんですか?」


「人族が生活したり戦争するだけだったらまぁ世界樹とダンジョンで浄化できてたんだよ。元々自浄作用が自然にあったからね。でも人族は世界樹の枝や木で作った道具を欲したんだ。ダンジョンに攻め入り最奥のダンジョンコアを破壊すれば、莫大な経験値が入って力を手に入れられる。浄化装置と試練を兼ねているから破壊され奪われ続けると浄化も出来なくなっていくんだよね。最初のころから数えるともう三分の一ぐらいの数になっちゃたんだよね。世界樹もダンジョンも増やしてはいるんだけど如何せん時間がかかる物だからさ」


「つまりは人族の自業自得って事ですか」


「そうだね。世界に歪みが出れば弊害は多くなる。野生の動物が歪んだ魔素にあてられて魔獣になったり、世界に亀裂が出来て君みたいな転移者が来ちゃったりも弊害だね。世界の歪みをこのまま正さず放置していけば歪んだ魔素が放射線みたいな有害物質に変化するかもしれないし、魔術みたいな現象が勝手に起きる事もあり得る」


「この世界はもう手遅れなんですか?」

 藁にも縋るような感じで聞いてくる


「いや、全然?やりようによっては元に戻せるよ」


「じゃあ、すぐにやりましょうよ」


「人族を100分の1以下まで減少させて魔法文明の破壊をすればいいんだよ」

 ね、簡単でしょっと言う風に答える

「な、なんて事言うんだ。アンタ狂ってるよ」


「はぁ、先に言っとくとなあいつら人族と俺らマスターや世界樹の長ってのは違う種族なんだよ。正確に言うとお前も違う種族だな。異世界に住んでいたこの世界に住んでいる人族に近い人類ってだけだ。猿○惑星とかテラ○ォーマーズってあるだろ、あれに出てくる猿やGを人間として扱えるか?扱える奴も居るんだろうが似た進化をとげただけで同じ生物ではないんだよ。猿とGと人間、同じじゃないんだよ。人間に害を与え過ぎた猿は殺処分されるし、ゴキブリに至っては家に出た時点で殺しにかかるだろ数が増えれば罠も使うし、殺虫剤やらなんやらの科学兵器使うだろそれと何ら変わらんよ。地球の人類も国が違えば殺し合ってただろ。それ以上に生物学レベルで違う生き物なんだよ。似てるだけだ。人族は俺らの事を悪と決めつけその数を三分の一にまで減らした。人族は狂ってないのかい?」


「そ、それは…」

 もうひと押しかな?


「この世界の人族にも法はあるんだ人は殺したら罪になるってね。でもね人族の人に亜人は含まれない。人じゃないから奴隷にするし殺してもかまわないって思ってるんだよ。さっきそこの子がヤンキーみたいのに絡まれてたよね。」


「え、えぇ見てたんですか?」


「ちょうど近くの店で串焼きを買ってたんだよ。話の続きだけどその子って首輪つけてるけど奴隷じゃないよね」

 そう言われケモミミ娘はビクッと反応してくれる


「そうですけどなんでわかったんですか?」


「そりゃ首輪から魔法で彼女を縛ってる感じもしないからね。君の魔術で解いて首輪は周りに怪しまれない様につけてる感じかな?」


「そうです。あんな小さな子が奴隷にされてるのが許せなくって、昨日奴隷商から貰った後に宿屋で奴隷から解放しました。」


「……君は正しい事をしたと思ってる?一つ言っとくと奴隷は国の所有物であり、それを奴隷商が民間とかに金で貸し与えてるって事になってるんだよ。基本的にね。国が奴隷の返還を求めたら国民とかはその時点での奴隷の価格を要求し、国はその金額が払えたら払うんだ。払えない額なら裏から手を回しその持ち主に不幸が降り注ぐんだよ。これがこの国ってかこの世界の奴隷法とその運用ね。奴隷の持ち主の一番奥には国があるだからさっきのヤンキーも腰に有った剣を振り回すことも無かったんだよ。つまりね君はこの国の財産を勝手に解放しちゃったの、国が国家規模でやってた養殖場の魚を可哀想って言って海に逃がすのと同じだよ。つまり何が言いたいかと言うとね君はこの国から見たら犯罪者なんだよね。ちなみに言っとくと首輪は対に成った道具があって首輪に何か反応があった時、国の方に信号が飛ぶから今頃奴隷商のところに兵士とかが向かってると思うよ」


「でも奴隷なんておかしいじゃないですか。彼女にだって自由になる権利があるじゃないですか!」


「自由になる権利なんてないよ。だって奴隷だもん。それに権利を持ってるのは権利を与える者達に力があるから権利を主張できるんだよ?獣人にも色んな権利があったんだろうけどそれを奪って反抗する奴は殺して奴隷に行きついたんだよ。人間の奴隷も居るよ、ただし借金を払えなくなった借金奴隷、ある程度の犯罪を犯した犯罪奴隷、奴隷を孕ませて出来た子は親が要らないと言えば国が育てて奴隷教育だ。こんな感じに奴隷に権利はないよ。奪われて奴隷に墜ちるんだからね」


「そんなの酷いじゃないですか…」


「酷いって言ってもそれがこの世界の人間が作ったルールだからね。」


「……」

 どうしたら良いのか判らなくなってるな

「彼女たち奴隷を救う方法はいくつかある」


「ッ、本当ですか!」


「まぁそんな焦るなって、まず一つ目は奴隷を買い占めて奴隷を買い戻そうとする国から来た奴らを皆殺しにする」


「……」


「魔術で奴隷を解放して行ってクーデターを起こして国を落す。ちなみに人間が王の国は全て奴隷を認めてるからね」


「……」


「三つ目は奴隷を奪って行って国を作るまぁ他の人間の国からしたら犯罪国家でしかないけどね」


「……」


「四つ目は奴隷を買った人間を殺して回る。理由は奴隷を持つと殺されるとなれば持とうと思う奴も減るだろうね。まぁそうなると奴隷教育中の子たちは殺処分されるかもだけどさ。」


「まぁ総合して言うと殺して奪うか奪ってきて文句言う奴を殺すかだな。まぁよく考えろ俺は人族の90%を殺すつもりだ。残りの10%に成れるようにしとけよ魔法を使える奴を味方にするなら魔術へシフトさせて行け?じゃないとそいつは90%に含まれるからな。じゃあお邪魔しました。俺は明日の夜まで隣の部屋に居るから用があったらどうぞ」

 そう言って俺は自分の部屋で眠りについた。

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