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会合に向かいます

 移動から半日ほどでちゃんとついた


 霊峰と言うだけあって神々しい感じがあり写真撮りて~といった感じの場所だった。

 普通に観光地にいいんじゃないかなと場違いな事を考えていた。


 移動手段はベルゼは空路。

 ソウガは陸路。

 俺は○空術を魔術で再現した。


 会場の近くで絶景を眺めていると声をかけられる。


「いらっしゃい。初めて見る顔ね……そっちの蠅の子は前から来てるわね。とういう事は貴方がマスターなの?」

 ハイエルフの女性が話しかけてきたようだ。


「あぁ、今まで寝すぎたみたいだ。今回から会合に参加するから以後よろしく」


「ふふっ 面白い子ね。私はジュリアよこれでも世界樹の長としては古参な方なんだから」

 そう言って笑っている。どうやら寝ていた事に対して小言は無いようだ。


「なんだぁ?みねぇ顔だなぁ!新顔かこういう時はよぉまず大!先!輩!である俺様によぉ!挨拶に来るのがよぉ!すじってもんじゃぁないのか!」

 そんなウザったらしい声が後ろから響く


 2m近い巨体にプロレスラーの様なゴツイ体躯、腕なんて俺の太もも程あるだろう。そんな顔面凶器の強面兄貴がやってきた。ヤクザってこんな感じだったなぁと思った。


「あらぁコバルト君じゃないどうしたの?」


「ジュリアさんこちらは?」


「この子はね500年ぐらい前に稼働したコアでね、ダンジョンの出現場所が魔王城付近で攻めてきた魔王軍を追い返せて調子に乗ってるのよ」

 ジュリア先輩が小声で教えてくれる。

 美人のハイエルフが耳元で囁くってなんかエロいと思ったのはお兄さんとの内緒だぞ!


「へぇそうなんですか~ スゴイヒトナンデスネェ~ソンケイシチャウナァ~」

 後半棒読みになった俺は悪くねぇ!


「そうだぞ!俺様は魔王軍を退ける程のエリートだからなぁ!」

 すごい自慢気である。

「あぁ貴方でしたか、我が主様に以前の様な事を言ったらどうなるか分かっていますよねぇ」

 何時もとは違い冷たさを持った声音でベルゼが話しかける。

 その瞬間コバルト大先輩|((笑))の顔が引き攣った。


「テメェは……ってことは此奴がテメェの主様って奴か」

 怒りを含んだ声で返すコバルト

「テメェ?聞き間違いですかねぇ私にもタイマンで勝てなかった貧弱な頭しかお持ちでない大先輩殿?」

 此奴煽りよるってか大先輩|((笑))はベルゼにも勝てないのか…


「ベルゼ、大先輩さんに失礼だろ、それぐらいにしておきなさい。すいませんね家の子達が喧嘩っ早くて、少しストレスが溜まってるみたいなんですよ。まぁ大先輩は器の大きな方でいらっしゃるでしょうから、こんな小さな事で怒るなんて小物みたいな事しませんよね」

 後半満面の笑みで煽っておく


「あぁ俺様は器がでけぇからなぁこんな事じゃぁ怒りはしねぇよ…」

 ピクつきながらも返事を返してくる


「以外に腹黒いのね。そういうの嫌いじゃないわよ」

 そう小声で囁いてくるジュリアさん。なんだろこの人キャバ嬢とか天職なんじゃないかな。


「まぁ立ち話もなんですから、もうそろそろ会場の方に向かいましょうよ」

 笑顔で促すと2人は会場の方に向かってくれるようだ。


「ベルゼ、アイツが前話してた制裁下したって奴?」

 小声でソウガの肩に立っているベルゼに聞くと怒りの形相で返してくる。

「はい主様、彼奴が主様の事を引き籠りの軟弱野郎と、弱虫の役立たず等とほざきやがった奴です。やっぱり殺処分してきて良いですか」

 殺意をこめた視線でコバルトを射抜くとブルリと震え周囲を気にしていた。

「止めとけ、あれでもダンジョンマスターだ。世界のバランスが崩れる」

 世界樹の長もダンジョンマスターも、世界のバランスを直接崩す事を忌避する様にできているようだ。


 会場と言うかコロッセオの様な場所にやってきた。

 石造りの結構立派な建築物だ。

「あと数時間もすれば残りも揃うからそこら辺で座って待ってな」

 コバルトがそういうと魔術を使い石で出来た王座の様な椅子にドカッと腰を下ろす。もろ魔王様といった感じだ。


「じゃあお言葉に甘えて」

 そう言い来る途中に引き抜いてきた木の若木をアイテムボックスから出し、魔素を流し込み急成長させそれを魔術で加工し揺り椅子を造り出し座る。

 俺の背後にソウガが立ちその肩にベルゼが立つ。ベルゼの定位置はそこらしい。


「魔術は十分に使えるみてぇだな」

 ボソッとコバルトがつぶやく。

「えっ、これぐらいダンジョンマスターとして生まれたら出来るんじゃないのか?」


「……お前、名はなんだ?」

 コバルトが俺が名乗っていなかった為聞いてくる。

「……ちょっと待ってくれ…」

 そういえば前世の名前思い出せないし、みんな俺の事、主様とかご主人様とかマスターって呼ぶから考えもしなかった。別に無くても問題なかったし……

「俺は……俺の名前はクロだ。気軽にクロ様とでも呼んでくれ」

 安直に今着ている服の色を名前に決めた。前世からのお気に入りの色だから仕方ない。自分のファッションに興味がない男なんて黒一色でも何の問題も無かった。


「クロか。じゃあクロよぉ、ダンジョンマスターって言ってもなコアと契約して知識としては頭に入ってくるがなそれを不自由なく使うには結構訓練やら必要なもんなんだぞ。なぁアンタもそうだったろ?」

 コバルトはジュリアさんに同意を求める。


「懐かしいわねぇ。私が生まれた頃は他の長もマスターもいっぱい居たから先生には困らなかったわよ。クロ君は誰に師事したの?誰か知らない内にクロ君につば付けに行ってたのかしら?」

 そう木製の長椅子に腰かけたジュリアさんが尋ねてくる。


「師事?なんてしてないっすね。目ぇ覚めてコア触って契約して、自分がマスターになったって分かったらその場で何ができるか色々試して、眷族生み出してその後は三日前ぐらいまで寝てましたからね。師事も何もないですよ」


「……お、おうそうか……な、なぁアンタは修得にどれぐらいかかったんだ?」

「私は魔術適正高めのハイエルフだから10年ぐらいで色々出来る様になり始めたけど、今の彼がやったみたいな滑かな魔術の域に入ったのは200年ぐらい経ってかしら」

「俺に至っては魔術適正あんま高くない肉体派のマスターだから今の時点で完全に魔術で負けてるぞ」

 コバルトが返事を返してから二人でこそこそ話してしまっている。


「ふぅ、暇だ」

 前世ならスマホでいくらでも時間が潰せたがこっちじゃそうはいかない。恐らく日本人な勇者や巻き込まれたかしてこっちに来た奴らが色々ボードゲームやらで儲けた様だが今やる物でもないしな。


 なので俺は魔術で遊んで時間を潰すことにした。

 魔術で造った10cm位の火で出来た人形と石で出来た人形、木で出来た人形で三つ巴の乱戦をさせる。

 木で出来た人形を強化し燃えないようにするのがコツだ。

 攻撃力の高い火の人形・速度は遅いが防御に秀でた石の人形・木製だけあって速度で勝る木の人形。

 其々の特性を生かして操作し戦わせる。前世では両手でアケコンを操作して二人対戦をしていた事もある。その要領で戦わせる。


「クロ君って傀儡師だったの?」

 ジュリアさんが俺のやっている暇つぶしを見て聞いてくる。

「傀儡師?」

 正直何言ってるか分からなかった

「それ魔術で造った傀儡を戦わせてるんじゃないの?」

 どうやら戦うように造られたロボットの様な物の対戦を見ているのだと思われたらしい。


「あぁこれですか?」

 そう言って三体を整列させる。

「可愛い子達ね」

 そう言ってしゃがみ込む。

「こいつらは魔術で動かしてるだけですよ」

 魔術を解くと火の人形は跡形もなく消え石と木の人形は動かない置物になった。

「こう魔術で石の椅子とか作る時に形変えるでしょ。その工程のまま戦わせてたんですよ。人型の可動域までの動きで遊ぶのが楽しむコツですかね?」

 そう言うと2人は絶句していた。


「あ、なんかあっちからマスターとか長の集団ぽいのが来たみたいですよ」

 そう言うと2人のフリーズが解けた


「遅くなったのぅ」

 先頭に立ったヤクザのご隠居みたいな爺さんが代表して言った。


「滅相も無いです。アルファ様」

「えぇ。全然大丈夫です」

 コバルトがコバルトじゃないみたいにペコペコしている。


「どうも、初めましてクロと申します。以後よろしくお願いします。」

 一応頭お下げておく。頭を上げるとご隠居の方から強い殺気を感じバク転で飛翔物を避ける。


「ほう、これを避けるか、大体初顔のマスターは当たるか避けて掠るかするもんなんだがな」

 格ゲーや、即死ゲーで培った超反応を舐めてもらっては困る。

「危ないじゃないですか。」


「まぁ避けられたんだから気にすんな。じゃあ会合を始めるとするかな。」

 ご隠居の後ろについてきた200ぐらいのマスターや長、その付き人が其々椅子を作ったりして用意を始めた。

 漸く会合が始まるようだ。

キャラが増えると名前を思い出せなくなる奴が出てきそうで困りますね。

他の作者様方は名前どう付けてるんでしょうね。

自分は新キャラの名前を初めて書く瞬間に名前を考えて執筆が止まっちゃうタイプです。

外人さん的な家名やらなんやらが入る名前が考えられる人はそれだけで尊敬できますね。


ジュリアさん…世界樹の長、世界樹やダンジョンが襲われ始める前から生きているからだいぶ高齢。

でもハイエルフだし若々しい方ですよ。ゆったりとした格好を好む見た目年齢20代ぐらいのお姉さまです。金髪長身の出るとこ出たモデル体型。見た目エロフな方です。


コバルト…500年ぐらい前に生まれたダンジョンマスター。

見た目ゴリマッチョの魔王みたいな人。

できたダンジョンが魔王場近くでそれを追い返せぐらいの能力はある。

脳筋系のマスター。魔術は簡単な物作りや身体強化に使うぐらいであまり使わない。

マスターだけあって使えないわけじゃないがマスターの平均より下の魔術の才能を持つ。

接近戦が得意で彼のダンジョンは彼が鍛えた脳筋が数多くいる。


アルファ…ダンジョンマスターで見た目ヤクザのご隠居様。

ある一定以上生きれば見た目を老いさせたりもできちゃうんですよね。

はい、完全に後付け設定です。

老人キャラって個人的に好きなんですよね。

服装は灰色の和装。ロマンスグレーな方で大親方やラスボス感のあるご隠居様。

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