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目覚めと言うか覚醒(めざめ)

 目が覚める。

 久しぶりによく寝たような心地よい感覚を楽しみ数分ぼーっとする。


「あぁよく寝たぁ~」

 伸びをし周りを見ると数十匹の歴戦の猛者感を醸し出すジャーマン・シェパードやその他様々な犬種がいるお座りしている。


 一番近くにはベルゼと人型のソウガが跪いている。


「おはようございます。主様」

 ベルゼがあいさつしてくるので返事をする

「あぁ、おはよう。なんかいっぱい居るけどなんかあった?」


「主様が起きそうという事で、配下の中で上位の者達を呼び戻しお起きになるのをお待ちして居りました」


「そうか……、俺ってどれぐらい寝てた?」

 寝床から足を下し座り関節を伸ばしながら聞く


「主様が我等を生み出し命令を下してからですから、丁度千年ですね」

 ズッコケそうになった

「……すまない、何年だって?」


「千年です。主様」


「流石に寝すぎたな……、なんで起こさなかった?」

 そういえば体も大きくなり後少しで体の成長が止まる事が感覚的に分かった


「申し訳ございません。主様が余りにも気持ちよさそうに寝ておりましたので……、何なりと罰をお与え下さい」

 跪いた状態で更に小さくなる

「いや、責めてるわけじゃない。俺を起こすような事は何もなかったのか?」


「何度か冒険者や、騎士団が責め立てて来た事がありましたが、進軍途中に襲撃し、補給を断つ等しました所、撤退していきました。此処から200km程の場所辺りで毎回撤退していったので起こしする程では無いと判断しました」


「敵の移動手段は?」


「軍は騎馬と歩兵を中心にし、最前線には速の高い冒険者や、騎獣に乗った騎士等も居りましたが少数精鋭で一撃離脱の戦術をとり、こちらの被害を無くし一方的な戦闘行為のみで乗り切れました」


「魔法を使った範囲攻撃とか超遠距離攻撃とか無かったのか?」


「範囲攻撃の詠唱には時間がかかりますし、世界中に我らの配下が潜んでおりますので範囲攻撃の命令が出た場所の避難と、攻撃場所の襲撃で一度も発動させておりません。超遠距離での魔法ですがそのような高度な魔法を放てるのは魔法が得意な勇者や魔王のみです。その者達と敵対するような事はしておりませんので」


「攻められた理由は?」


「我等の数が増えている為その駆除と、ダンジョンが発生している可能性がある為その調査に来た者も居りましたが、これを撃退し世間的にはここいら一帯の何処かにダンジョンがあるだろうという認識があるだけに留めております」


「そうか……ちなみに今、家の配下ってどれ位居るの?」

 数秒言いよどむ

「申し訳ございません。今現在も増え続けているため正確な数は分かっておりません。私の配下は億を超えている事だけは確かですね」

 次にソウガを見る

「そうですね。こっちは他の犬種と交尾させてるので末端までですと数千万程で直接戦闘が可能な者は千万程でしょうか」

 家の配下は千年の中で大フィーバーしたらしい。

「そういえばお前らって寿命どうなってんの?」

 俺は寿命で死なない為聞いてみる。

「私とソウガは主様と寿命を共にしております。ダンジョン産の純粋な配下もそうですね。外のモンスターと交配して生まれた者は短い者で百年程でしょうか」

 どうやら俺は寿命で配下とバイバイする事は少ないようだ


「最後にシェパード達が前見た時より強そうなんだけどなんで?」


「ハッ、この者たちは主様の近衛を務めた者達で、主様から漏れ出す濃密で純粋な魔素により種の進化を遂げ配下の中で幹部となっております」

 濃密な魔素?


 その言葉を聞きステータスを開いてみる


 ダンジョンマスター

 ステータス

 HP 100,000,000/100,000,000

 保有魔素 100,000,000,000/100,000,000,000

 攻SS

 防SS

 魔攻SSS+

 魔防SSS+

 速S


 所持スキル

 ・鑑定眼

 ・魔素吸収

 ・魔素操作

 ・アイテムボックス

 ・成長期

 ・魔素濃縮

 称号

 ・ダンジョンマスター

 ・異界の魂を持つ者

 ・天才肌

 ・高濃度魔素精製者

 ・世界最高峰の魔術師

 ・魔導の超越者

 ・眠れる獅子

 ・限界を越えし者


 どうやら寝ている間にインフレが起きたようだ。

 数値の最高がSSSだったはずが+が付いている。

 これは限界を超えて成長したのだろう。


 何故こうなったかを考えてみる。


 数秒で思い至った。

 膨大な魔素はコアと俺が吸い続けた為だろう。

 濃密な魔素は常時発動の魔素圧縮で圧縮したのだろう。

 コアの成長共有でコアの成長と共に俺も成長したようだ。


 コアから得た知識に普通のダンジョンマスターの成長過程もあったが、日々コアを使いダンジョンを広げたり、防衛したりで結構な量の魔素を使う様で、俺のように24時間365日1000年間も魔素の吸収と圧縮を続けた者はいない様だ。

 まぁ当たり前であるマスターはコアの守護者であるのだから俺の様なニート生活は送っていないのだろう。


「じゃあ俺が寝ている間の世界情勢とか他のダンジョンの事や世界樹の事とか教えてもらおうかな」


 コアを弄りソファーや机を造りだし、応接室の様な場所を作りベルゼとソウガに今までの事を聞くことにした。



高性能主人公が強化されました。


果報は寝て待てというか寝てたら果報が転がり込んでいたようですね

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