第一話
ある暑い日のことだった。
俺は日曜日ということもあり、昼まで寝ていたんだ。
プルルルル、プルルルル・・・
不意に家の電話が鳴った。
俺は重い体を起こして電話の元に向かい、受話器を取った。
「はい、面地ですが?」
「・・・メンチカツで・・・が、今あなたの後ろにいるの。」
後ろ?
そう思って振り向くと俺の意識はなくなった。
そしてどれくらい経っただろう?
目が覚めると、体からシャキシャキ音がする。
目を開けると、体がメンチカツになっていた!
「なんじゃこりゃあ!!」
事態を把握したとき大声を上げてしまい、その声で、二階にいた高校生の妹が降りてきてしまった。
「おにいちゃん、どうしたの?え?メンチ、カツ??」
存在がばれてしまった!
「もしかして、おにいちゃん?」
しかも兄だとわかってしまった!
「美味しそう・・・」
そう言うと妹は俺に近づきなんとかじりつき始めた!
「やめろ!衣がもげる!!」
「あん・・・おにいちゃんの衣美味しい・・・」
「そこは・・・ん、やめろ、出ちまう!」
「いいよ、出して・・・」
妹の言葉とともに俺はモロに出してしまった・・・カツを。
そして、ものの数分で俺は妹と一つになった・・・
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作:ナルミネ
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