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初々しい恋  作者: 卯月桜
2/4

〖アドレス交換〗




私達はあの後中庭を後にして一緒に帰宅している。

まだ少し夢かと思ってしまうけど、隣チラリと見れば大宮君の横顔が視界に入る。

さっきまでは大宮君の姿を目にしただけで幸せだったのに、恋人に、なれるなんて……。



180㎝に届く身長に一回も染めたことが無いだろうサラサラの黒髪に少しキツメの目。

無表情だと怖く感じる顔だけど、優しい笑顔を知っている私は全然怖くない。

実は甘いものが好きらしく、ポケットには飴が入ってる。

泣いてる子供に上げてるのを何回か目撃したことがあるのだ。



(本当に、私達って……恋人同士に、なったんだよね。)

「木下? どうした、いきなり俯いて。やっぱり具合悪いのか? 」

「あ、大丈夫! ただ……私達って本当に恋人同士に、なったのかなってまだ実感がしなくて。」

「……。」



あぁ、こんな事言っちゃって何考えてんだよって思っちゃうよね。

だけど、これまでは見てるだけだった大宮君と恋人同士になれたなんて、信じられないんだよ。

視界にいつも使っている駅が見えてきた。

大宮君は黙ってしまって、私は言わなきゃ良かったなって気持ちが落ち込む。



(もう着いちゃう……、何か、何か言わないと。)「お……」

「あのさ、木下携帯貸してくれるか? 」

「え……あ、うん。……どうぞ。」



大宮君、と呼び掛けようとした私の声は彼の声に掻き消されてしまい、彼の言葉を理解する前に私は携帯を大宮君に渡していた。

大宮君は私の携帯を少しだけ操作して直ぐに返してくれた。



「じゃあ、俺こっちのだから。また明日な。」

「あっ、うん……、また明日ね、バイバイ。」



気付けばもう駅に着いていて、大宮君は携帯を私に渡して声を掛けると逆のホームに消えてしまった。

結局何も言う事が出来なくて、気持ちは落ち込んだまま。

そのまま少し止まっていた私も帰ろうと自分の使うホームに歩き出す。



ブーブー……ブーブー……



駅の階段を上り終わった時、手にしていた携帯が震えた。

少し帰りが遅くなったので母からかと思い携帯を操作してメールボックスを開いた。




「……え。」




──────────────────────

data :20XX/10/2X 18:47

from:大宮彰

sub :無題

──────────────────────

ちゃんと俺達は恋人同士だ

これから宜しく



PS,また夢かと思ったら

このメールを見ろよ


     end

──────────────────────



あの時、アドレスを交換していたのか。

きっと言葉で言っても不安になってしまっていたであろう私の事を考えてメールをしてくれたんだろう。

そんな優しい大宮君にまた恋をしてしまった。
















短くなってしまいました。

あと終わり方が変になった。


うぅ、やっぱり文章書くのって難しいです。


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