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◇第二幕

どうも、碧の聖剣です。

今回はちょっとした戦闘です。

上手く描写出来ていたら良いのですが、下手だったらすいません。

キーンコーンカーンコーン


「授業は此処まで、楽にしなさい」


化学教師はチャイムが鳴り終わると教室から出て行った。


「おーい、フブキー」


授業道具を仕舞っているフブキを呼ぶ声が背後から聞こえた。


フブキを呼んだ人物は男子の制服である黒コートに身を包み、背中に大剣を背負っている紅髪紅眼の男子生徒だった。

彼の名前は『アカツキ=グレン』。フブキの数少ない親友である。


「あ、何だ?」


「次の戦闘学勝負しようぜ!!」


そして、戦闘バカである。


「おや、誰かと思ったらフブキと猪ではありませんか。早く行かないと遅れてしまいますよ?」


彼の名前は『キリュウ=セイゴ』

黒髪翠眼に銀縁の眼鏡を掛けている生徒である。

その身を包む黒コートから、チラッとダガーの柄が見えている。


「おい待てセイゴ!猪って何だよ、猪って!!」


「そのままの意味ですよ。剣霊も猪、戦い方も突撃一択………猪以外に何かありますか?」


「ぐぅぅぅぅ」


グレンは言い返せない様で悔しそうだった。


「お前ら………早く行くぞ」


フブキは太刀を持って、第一運動場に向かった。


「判ってますよ」


「は、離せぇぇ!!」


セイゴはグレンのコートの襟首を掴んで引きずりながら、フブキの後を追った。






「おや?どうしました?口から泡など噴いて……蟹みたいですよ」


セイゴはグレンを掴んでいた手をパッと離した。


「ぶへっ……は、鼻が」


グレンはそのまま地面に顔から激突した。


「ぅおい、テメェ等こっち向け!!」


戦闘学の担当教師が1.5mの伸長を持つ槍を手に持ち、何時の間にか来ていた。


「俺の名前はキリサキ=シオン。一応、戦闘学の担当教師だ」


ヤクザとしか思えない顔に、左目にある剣傷、金髪のオールバックとヤクザ顔負けのキリサキ教諭である。


「時間がねぇから授業始めんぞ……………内容はバトルロワイヤルだ。5人ぐらいになるまでバトれ」


キリサキ教諭は手をパンッと叩いた。


「それでは2人とも、お先に………」


セイゴはその音と同時にダガーを抜いて駆け出していた。


「じゃあ……」


「俺らも……」


キンッ キンッ


フブキとグレンの2人は背後から振られた剣を自分の武器で防いだ。


「ウラッ」


フブキは斬り掛かってきた生徒を蹴り飛ばし、グレンに向けて太刀を振った。


「喰らえッ!」


グレンは斬り掛かってきた生徒を殴り倒した後、フブキの太刀を大剣で受け止めた。


「く…そッ、パワー馬鹿が!」


「うぉりゃァァァァァァァァ!!」


グレンは大剣を横に振り回した。

フブキは大剣を太刀と鞘で受け止めたが、後ろに吹き飛ばされた。


「行くぜフブキ、喰らってぅおう!!このナイフ……セイゴだな」


グレンは死角から投げられたナイフを避け、ナイフを投げた人物を捜した。


「チッ…………いやあ惜しい惜しい。外れてしまいましたよ」


セイゴはグレンの後ろから現れ、またナイフを数本投げた。グレンは大剣を地面に刺して盾の様に使った。

セイゴが投げたナイフはグレンの大剣にあっさりと弾かれた。


「惜しいじゃねぇ!!完全に急所狙っただろ!!」


「何の事です?言い掛かりは止めてほしいですね」


セイゴは懐に手を入れ、ナイフを探していた。


「あ、気にせず続きをどうぞ」


「「出来るか!!」」


フブキとグレンは斬り合いながら叫んだ。


「喰らえ!」


フブキは地面の砂をグレンの顔目掛けて蹴り上げた。


「ぐっ……クソ、目が」


グレンは蹴り上げられた砂により怯んだ。


「ふッ」


そこをセイゴが延髄蹴りで仕留めた。


「次はセイゴかよ………」


「私はコレよりはマシですよ」


「ごはっ」


セイゴは地面で気絶しているグレンの腹を蹴った。

そして、態とダガーを手から落とした。

落としたダガーはグレンの目の前に突き刺さった。


「おや失礼、手を滑らせてしまいました」


「(う、嘘だ!絶対態とだ!!)」


セイゴは落としたダガーを回収して、立ち上がるのと同時にナイフを投げてきた。

フブキは左手の鞘で投げられたナイフを落とした。


「あ、危なッ!」


「チッ………またですか。避けないでほしいですね」


「普通避けるわ!!」


セイゴから投げられるナイフを鞘と太刀で打ち払いながら、セイゴに接近した。


「あ、そこ危ないですよ」


セイゴは何かを引く様な動作を取った。

その瞬間、地面に落ちたナイフがセイゴに接近しているフブキに向かって飛んでいった。


「痛ッてぇぇぇぇぇ!!」


フブキは回避出来ずに背中に受けた。

コートは特殊加工がされており刺さる事はなかった。


「はぁ…………そこは串刺しになるところですよ。もう一度やるのでコート脱いで下さい」


「なぁ、俺達友達だよな?なのに何、殺す気で攻撃してきてんの?」


フブキの問いにセイゴは肩を竦めた。


「そちらの方が面白そうだからですよ。他に何があるんですか?」


「鬼畜!外道!」


「ありがとうございます。最高の褒め言葉です」


セイゴは執事の様に一礼した後、またナイフを投げてきた。


不意打ちに近かった為か、ナイフはフブキの頬を掠った。


「すいません、手が滑ってしまいました。次は当てますので安心」


「出来るかぁぁぁぁぁ!!!」


フブキは再度フブキに向かって駆け出した。


セイゴはフブキの顔目掛けて、両手でナイフを投げた。

フブキは投げられたナイフを紙一重で避け、セイゴを太刀の攻撃範囲内に入れた。


「ハァァァァ!」


フブキはセイゴの胸中りを狙って、左から太刀を振った。










 










「残念でした」


フブキが振った太刀は空を斬っていた。

セイゴは太刀をしゃがんで回避していた。


「これでゲームセットです」


セイゴはその場で跳躍し、フブキの顎を膝蹴りで蹴り抜いた。


フブキは一撃で意識を刈られ、後ろに倒れ込んだ。

次回は、

謎の人物とフブキの話です。


お楽しみに~

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