ななじゅうにかいめ
ここ二日で一気に寒くなった。
夜に出歩くと、冬のきんとした空気が肌を撫でる。
本格的にやってきた寒さが酷く心地よくて、もこもこの手袋を外して直に空気を感じる。
三分も経たずに指先から冷たくなっていき、深呼吸をする度に冷たい空気が体の中を巡回する。
きっと数日もすれば、この寒さにも慣れてこんなに感動することもないのだろうが、それでも今はこの寒さが愛おしい。
冷たい手と手を擦り合わせて、手袋で膨らんだポケットで少し歩きにくい。
街灯がぽつぽつとあり、街灯が照らしてくれる所を歩いていく。
寒さに少しづつ慣れてきたところだったが、家に到着。
外が寒かった分、家の中の温かさが際立つ。
ただ、手袋がポケットから消えていることに気がついて、結局もう一度外に出ることになったが。
紆余曲折あったが、冷えた体を、暖かいお風呂で温めるのが心地いい。
温まりすぎて、立ち上がった時にくらりと倒れそうになったが。
ぽかぽかの体でいると、とても幸せだ。
お風呂上がりに飲んだぬるい炭酸水で、今日は締めようと思う。
これから来る真冬に備えて、移ろいを楽しみながらいこう。




