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にじゅうごかいめ
雨だった日の翌日が晴れだった時の空気感が好きだ。
透き通った空気と、どこかひんやりとした空気をめいっぱいに吸い込んで、大きく伸びをするのが好きだ。
この季節は、雨が一度降る度に少しだけ気温が下がる。
そうして少しづつ深まる秋と、冬の足音に耳をすませる。
そんな時間が好きだ。
今日は、ふとした時に静寂が訪れた。
車の音も、誰かの声も、風の音すらも一切無い。
なんだかその静寂がひどく恐ろしいものに感じたので、思わず手を叩いた。
少し大仰に足音を鳴らした。
大きい音は苦手だが、極端な静けさも苦手なのかもしれない。
あるいは、今日たまたまその静寂をこわがっただけなのかも。
少しだけ不思議な体験だった。




