23/112
にじゅうさんかいめ
真っ白なうろこ雲に、黒い雲が重なってわずかな隙間から見える青空と、そこから漏れ出る陽光。
影も形もなくなった彼岸花。
少しだけさみしくなる。
緑の栗をつけた木に、電柱に沢山とまってるすずめたちの賑やかな声。
遠ざかっていくカラスの声に、今日の終わりを感じる。
少しづつ、少しづつ雲の隙間からもれていた太陽の光も消えてきた。
それでも、太陽が沈む方角にうっすらと赤い光がある。
建造物や、山、雲に隠れてるけど、確かにそこにある。
そう思うと少しだけ安心して、また始まる一日に希望が持てるような、そんな気がする。




