55
Q 普段、朝食でよく食べていたものを挙げてください。
A バナナとヨーグルト
Q 好きな食べ物を挙げてください。
A チョコレート
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
55
「なんの事かわかりませーん」アタシはすっとぼけた。
「とぼけるんじゃない!」
ふーみんの指がアタシの首の頸動脈を押さえてくる。秘孔かよ!さっそく覚えたばかりの知識を活かしやがって。
(しょうがない)
観念してアタシは説明する事にした。
「学年で1位なんて取ったら注目されるじゃないのさ。こういうのは黙っていたってどこかから漏れてしまうものだからね。見てみ?かいちょなんて生徒会以外でも何かと頼みごとされているじゃん。目立つからみんな頼ってくるんだよ」
「会長の事はいいわよ。アンタもの凄く上から目線だけど、そんなに頭よかったの?」上から目線なのはふーみんだ。アタシの頭を抱え上に向かせて、こちらを見下ろしてくる。
「言ってあげてください。風香さん。この人いつも周りを茶化して自分は余裕ぶいてるんですから」
(この人って、)アタシもパイセンの様な位置付けにされてしまったのか?
「そうそう」はなっちまで大きく頷いている。
「海津さん。そういう態度は良くないと思いますよ」あおたんまで⁉
なんだか形勢が悪いぞ・・・・・・
「いやだなぁ、べつに手を抜いているつもりは無いよ。ただ、かいちょよりほんの少し、一歩だけ、身を引いているだけなんだから」
「それならそれで、もう少し手加減してくれませんか?私、いつ1位を取られるのかって気が気じゃなんですよ?」
「抜くつもりなんて無いよ・・・・・・今のは手を抜くとかじゃなく順位をってことで。だいたい、かいちょは追いつけないほど思いっきり逃げているじゃないか。そんなに逃げられると追いかけたくなるし」
「そう言って、この前の中間考査も私より数点しか違わないギリギリのラインだったじゃないですか。もう少し周りのレベルに合わせて下げてください」
「いや、会長も中々な事、言ってるわよ」
「風香ちゃん、その二人と比べたらダメだよ。惨めな気分になるから」はなっちがちんすこうを口に押し込んだ。
「もう私の仲間は花だけよ」
「ちなみにはなっちは学年トップ10の常連」
「花っ⁉裏切ったわねッ!」フッ、短い同盟だったね。
「いつも一緒にいるとこっちまで引っ張られるというか、えへへ。でも、二人は別格だから、もう独走し過ぎてて周りは周回遅れみたいなものだよ」
「そんなに・・・・・・」落ち込むふーみん。
「二人とも優秀ですからね。全国でもトップレベルですよ」
「そ、そんなに・・・・・・」
あおたんの言葉で、さらに落ち込むふーみん。
「私なんてこの高校に入る為にかなり頑張ったのに。受かった事がちょっとした自慢だったのよ?」
「伊吹山さん。自信を持ってください。うちの高校は優秀ですよ」
「せんせーがそういう事を言うのもどうかと思うけど。」
あおたんは力なく首を振った。
「先生は海津さんに期待してるんですよ?」
「期待なんてされても困ります。だいたいこの高校に入ったのだって家が近かったからだし」
「なんか、ずるい。」ギュッと肩を掴まれた。痛いんですけど、風香さん?
「海津さんは優秀なのに、それを隠そうとしますからね。ずるいですよ。」
「ずるくなんてありません。能ある鷹は、というやつです。」
「それなら会長は隠してなんかないでしょ」
「かいちょはこう見えて野心家だからね」
「私はわざわざ志望校のレベルを1つ下げてこの学校を選んだんです。学年トップを取り続けて、生徒会長もこなして、実績を作りたかったんです。月光さんの様に短絡的な志望理由じゃありません」
「いや、だから、会長も中々のこと言ってるわよ。気付いてないの?」




