裏話4
どうも。ニコ・タケナカです。
本編は完結したのですが、少し伝えきれなかったことを裏話と題して追加しておこうと思います。
・羽島と猪野
裏設定を明かしてしまうと、この2人は付き合ってます。その前提で小説を書いていたので、察しのいい人は「やっぱり」と思ったんじゃないでしょうか?
二人は似た者同士なんですよ。詳しく説明すると、羽島は自分の胸にコンプレックスを持っています。小学生の頃から大きかったので男子からからかわれた経験があるんですよ。小さい子というのは性に対して明確に拒否反応示したりしますからね。中学になると今度は逆に性の対象としてあからさまに見られるようになってしまうんです。羽島は心を読む事にとても敏感なので余計に分かってしまう。だから男性不審になってしまったんですよ。隠してはいるけどね。
羽島が自分の境遇にどう向き合ったかと言えば、それは勉強。男子に負けない成績を収めることで自尊心を保つことに繋がったし、勉強に集中している間は嫌なことを思い出さなくて済んだんです。それはアニメやゲームに逃げ込む心理と似ているので、だから海津がいつもアニメやゲームの話をして話題に付いていけなくてもバカにはしないんです。
羽島が実績にこだわるのは自分の存在証明の為でもあります。人の上に立つことで他者から貶められない。権威は防衛の役割を果たしてくれる。その為に生徒会長に進んでなりたがるし、国政への進出は彼女の夢になりえたんです。
猪野はというと、彼女はハーフだから肌の色や髪の色が違うので(髪は元は茶色だけど黒く染めてます)小さい頃にからかわれた経験があるんです。羽島と違って彼女が頼ったのは力です。ブラジルコミュニティの知り合いにブラジリアン柔術を教えてくれる人がいて、猪野はそこで強くなった。何か言ってくる奴は跳ね返せるほどに。それでも幼い頃の経験により男性不審に至ってしまった。
という事で、二人は似た者同士なんです。
じゃあ、お互い男性不審だからと言って、すぐに同性愛者になれるのかと言えばそうではない。猪野は羽島の気遣いが嬉しかったので気を許してるんですよ。(ハーフなので避けられる境遇にあった)羽島は察しがいいので猪野が特別な感情を向けているのは気付いていた。お互い何と無しに意識はしている状態が続き、いつの間にか付き合ている(付き合ってもいいかも)という状態なんです。ハッキリ告白をしたわけではないし、何か関係を持った訳でもないんですけどね。たぶんこの先もずっと一緒にいる(居たい)という暗黙の了解が出来上がってるんです。
という設定。
気が向いたらそのうち裏話に来ようとおもいます。
ではまた!




