表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
親が勇者転生したので俺は現実世界で金を100倍にして悠々自適に暮らします  作者: 古着屋バカンス
第一章 億万長者になっちゃった!
7/162

【7】高めの車を買うらしい


俺は帰宅するなり新車情報を調べまくった。



免許は持っていたけど駐車場を借りる金がなく、実家を出てからはレンタカーくらいしか乗った事がなかった。


借りたのは確かキャンプをした時と、引っ越しの手伝いをした時…

どちらも友達の為みたいなもので、自分自身の為に運転した事は一度もなかった。


「もしも買うんなら10年くらい前の激安中古車あたりが払える限界かな、と思ってたんだけど、折角だから新車がいいな…」


金は現金で1億あるから余裕。

とはいえ、ウルトラデラックス級の超高級車だったら二、三千万円くらい飛んでくらしいよな…


「人気YouTuberが動画で自慢してるようなやつ。ああいうのは無理だな、俺には。」


YouTuberや芸能人みたいに活躍してるのならわかるが、なんにもやってない自覚があるのに最高級車を乗り回せるような図太い神経は、今の俺にはまだない。


俺みたいな若いのが常軌を逸したクラスの車を走らせてたら、必ず出会った人全員に


「そんなお金、どうやって稼いだの?」


と聞かれるだろう。

それは避けたい…!


『この為にコツコツ貯めてきたんだよ』と言えるくらいの価格帯の車が良いだろう。


「そうなってくると、200万円台あたりの国産車…俺的にはこのあたりかなー。」




昼過ぎ、俺は駅のむこう側にあるTOY○TAのディーラーにいた。


選んだ車はヤリスクロスの4WD。

ハイブリッドじゃなくガソリン車の方。

これなら友達とまたキャンプに行くとなっても、少人数でさえあれば季節を問わず大活躍だろう。


試乗もさせてもらい、なおさら気に入ったので購入申込みをした。


見積もり価格はオプションなどもろもろあわせて約三百万円。

ローンの話をしてきたので「現金で払う」と伝えたら、店員さん笑顔だけどちょっと引いてたな。


やはり三百万でも、俺の醸し出してる「いいとこのボンボンじゃない庶民オーラ」を前にすると格が違う感じに思われるのか…。


血筋的には悪くないと思うんだけどな。

財閥の息子やセレブの二世とかではないけど、勇者と聖女の息子だし。


まあ俺にはなにも遺伝できてないけど。



いざ購入!という段になって一つ問題があることに気づいた。


今住んでるアパートには車庫がないから、車庫証明ができない。


─家の近所で適当な駐車場を借りて車庫証明とっちゃうと、後で引越した時に面倒くさいな…。


そう、俺は近い内に今より良い家に引っ越そうと思ってたんだった。


「どうせなら駐車場付きのマンションを借りて、そこで車庫証明をしよう。まずはそっちからだな。」



ディーラーには待ってもらう事にして、賃貸マンション選びを早急に始めることにした。

まずは情報収集だ。


(繁華街に近くて高級感があるけどゴチャゴチャしてない街、なんかないかな…)


俺は駅前のカフェに入り、スマホで不動産サイトを検索しまくった。



渋谷区の恵比寿に気になる物件がある。


恵比寿ならJRも営団地下鉄も通っているので、友達が遊びに来る時でも便利だ。

渋谷まで歩いてだっていける。


その物件を扱っている不動産屋に電話して、内見させてもらいたいと伝えると、今日すぐでもいいというので、夕方4時に物件前で不動産屋と待ち合わせるアポがとれた。


渋谷の不動産屋まで行って車で移動…だと遅くなってしまうから、一刻も早く見たかったので現地集合にしてもらったのだ。


マンションの内見は日が落ちる前がいい。

まだ太陽の光があるうちに見ておきたい。



俺はカフェの会計をすませ、電車に飛び乗った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ