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「ものまね鳥」
情報屋ラバックは、握った秘密を紙に残さない。
彼は秘密を知ると、拠点で飼っている「ものまね鳥」に覚えさせる。
そして彼の鳥が衛兵に捕まると、街の秘密は秘密でなくなった。
――『鼠の街の愚か者』第二巻
ものまね鳥はその名称から鳥の一種だと誤解されることもあるが、鳥の姿をした魔法生物である。
この鳥はフクロウくらいの大きさで、人が発した言葉を食べる力を持つ。
言葉を食べるという能力に関して詳しくは解明されていないが、ものまね鳥は聞いた言葉を覚え、それを生涯記録するという。
また、頼めば声の調子や抑揚もそのままに、自らの口でその言葉を再現してくれる。
人語をある程度理解するのは、魔法生物共通の性質だ。
しかし、人語を話すものとなると、そのほとんどは精霊などに近い上位種に限られる。
ものまね鳥は例外であり、本当に言葉を理解しているのか、覚えられる限界はあるのかなど、まだこの鳥の謎は多い。




