一話ガチャや長文タイトルの不満……一緒に解決する秘密がありますよ?
このエッセイを読まれた、たくさんの方のお力を、お借りしたいのです。
ですから、始めに結論を書きたいと思います。
1、みなさんにやってほしいこと
・感想書くときは始めに、どのようにして作品に辿り着いたか、書いてほしいのです。
例:レビューから来ました^^
好みの作品なので、追いかけますね!
2、できればやってほしいこと
・共感ポイントを押さえたレビューを書いて、感想欄で一緒に盛り上がろうと勧めてほしいのです。
例は長いので、後半に示しますね。
これから詳しく書いていくこの手法の本質は、読者→作者の意識改革ではなく、感想欄やレビューの使い方に指向性を持たせることで、読者→読者の意識改革を促して、結果的に作者の行動を変化させる、という物なのです。
ですから、できる限り多くの方のご協力が不可欠なのです。
「なろう」の定石……ぶっ壊したくないですか?
私は打破したいのです。
そしてなぜ、この二つのことで、「一話ガチャ(作者の執筆コストを下げるため、多数の一話目の中で、初速が良かったものだけ残したり、短編で同様に一話目のようなものを投稿して、反応が良ければ連載すること)」や、「長文タイトル」を作者にとって高コストだと思わせられるようになるのか。
それをこれから説明していきます。
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そもそも、「なろう」の現状では作者→読者のマーケティングしか、機能していません。ですから、作者さんたちは各々がアレコレと工夫して、読者さんたちに自作を読ませようとしているのです。
その結果、現在のような「一話ガチャ」「長文タイトル」というような手法に頼らざるを得ないのです。
ですから、その前提を覆すことで、必然的に「一話ガチャ」や「長文タイトル」にかける作者さんたちのコストを、相対的に高くして、選択させづらくすることで減らしていこう、というのが、私の提案する方法のすべてです。
そもそも、作者さんが取れる行動は、かなり少ないのです。
タイトルやあらすじ、キーワードに工夫を凝らし、相互評価とかにならない程度に色んな作者・読者さんたちと交流し、ツイッターや各種掲示板で宣伝しつつ、公募に出す。これだけです。
これだけしかないから、みんな宣伝に工夫を凝らさないと、いけないのです。
そのひとつが「長文タイトル」だったのでしょう。
数ある作品の中に、埋もれたくないから、既定の100文字限界まで使って、内容を明け透けに書いたタイトルをつけたのです。
でも、当然それが当たり前になります。
だから、数打ちゃ当たる作戦に出るのです。
それが「一話ガチャ」です。
そう、作者さんたちは現在、徹頭徹尾、作者→読者のマーケティングに、工夫を凝らすことしかできていません。
「なろう」に、読者→作者のマーケティングの風が吹いていないからです。
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読者→作者のマーケティングって、なんですの? って思うじゃないですか。
あれです。
ツイッターで、知名度の低い書籍の「ココが良い!」と熱く語ってバズってるツイート、見たことないですか? それで、重版が決まるみたいな。
あれです。
要は、その仕組みを「なろう」にも持ち込むことが出来れば、「作品の見てくれ=パッケージ」よりも「作品の内容」を重視する動きが、大きなうねりが、生まれると信じています。
だって。
作品の内容が無ければ、他の読者さんに勧めることは、難しいからです。
つまり、現在の「なろう」のように、作者さんの努力によって得られる読者数よりも、読者ひとりひとりの紹介によって得られる読者数の方が多くなれば、自然と「パッケージ至上主義」的な現状を脱却せざるを得なくなるのです。
そんな「なろう」見たくないですか?
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作者さんたちの「パッケージ至上主義的なろう」を脱却すると、どうなるのか。
実は、その片鱗は、見えているのです。
その答えが、盛り上がってる感想欄がある作品です。
ありませんか? ものすごく感想数が多い作品って。
それは、どんな作品でしょうか?
もしかして、作者さんは、かなりフレンドリーだったり、作品の文体が砕けていたり、しませんか?
実はあれ、感想欄の書き込み数が多いから、より多くの感想が書かれる、という正のスパイラルなのです。
どういうことなのか。
これを説明するためには、読者さんたちの気持ちを考えないといけません。
今の日本人、少なくともネットにいるような方たちって、堪え性がない方が多いですよね。端的に言えば、結論を急ぎますし、安心と保証を求めるのです。
ええ、安心と保証です。
「この作品を、面白いと思っていい、保証」です。
それが、感想欄が盛り上がっている、ということなのです。だって、感想欄が盛り上がっていたら、少なくとも、自分が面白いと思った感性は、間違っていなかったって思えるじゃないですか。それに、盛り上がってるポイントが同じだったりしたら、自分もそう思ったって、話に紛れ込みやすいじゃなですか。
そういう、臆病な方が、多いじゃないですか。
特に、ライトユーザーには。
ええ、ライトユーザーの獲得戦争において、効率的な集客方法って、作者とは関係ない人が、その作品で盛り上がってるところに、混ざる、だと思うのです。
読者さんたちは、けっこう、感想欄を見ているのです。面白いと思っている小説の感想欄が寂しいと、自分にはセンスが無いのかと恥ずかしくなって、はしゃげないじゃないですか。
だから、安心したくて感想欄に行くのです。
それを利用しない手は、ないじゃないですか。
といっても、私は「作者として、自作品を読んでもらう方法」を書いているのではないのです。
今、セオリーだと言われている手法を、前提から覆したら、面白そうじゃないですか。
だから、私に利益が直接還元されなくても、構わないのです。
ただただ、当たり前だと思っているアレコレを、覆したいのです。
混沌を、見たいのです。
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そんな混沌ですが、今、「なろう」では損をしているシステムがありますよね。
トップページなのに、不遇な扱いを受けている、新着レビューページです。
え? レビューページの何が不遇かって?
簡単ですよ。あれ、ジャンル分けされてないじゃないですか。
もし、レビューページにもっと価値が置かれる事態になったなら、作品のジャンル分けに紐づけた、ランキングページみたいなレビューページにしますよね?
それなら、マイナージャンルだとかなり長い間、目に留まりやすそうです。
と言いますか、レビューページ、「読もう」の方にしかないじゃないですか。
これが不遇じゃなくて、なんなのです?
これが、読者の力が、圧倒的に反映されていないという、証明になるのです。
ですから、まずは私も一読者として、読者の声を向上させたいのです。
その方法が、冒頭で示した手法です。
まず、感想を書くときに、始めに、どうやって作品に辿り着いたのか、書いてほしいのです。いつも読んでいるお話なら「更新お疲れ様です。」からで良いのです。
これを行うと、作者も読者も、その方がどこから来たのかがわかります。わかるようになります。
そして、その上で、「レビューから来ました。」が増えるようにしてほしいのです。
だから、共感ポイントを押さえたレビューを、書いてほしいのです。
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なぜ、共感ポイントを押さえたレビューか、というとですね?
ツイッターで本などの紹介がバズってるツイートは、ほぼすべて、呟いた人のクソデカ感情が爆発して、それにたくさんの人が共感しするから、というパターンだから、です。
例えば、下のようなレビューはどう思いますか?
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レビュータイトル:そしてあなたも恋をする。
本文:
絵本を求めたことや、童話を訪ねたことは、あるだろうか。
完成された作品は全体を通して、物語の"密度"のコントロールが洗練されている。それは、試行錯誤と吟味を重ねた結晶なのか、歴史が言葉を削ぎ落として整えていった結果なのか。この作品を読むと、その"密度"が非常に穏やかで、安心して読み進められることに気付く。
だからこそ、"なまこ"という言葉の普遍性と、奇抜さにハッとする。
ドラゴンには強さの、スライムには弱さのイメージがあるからこそ、意外性を盛り込むことができる。翻って、なまこはどうだろう?
強いのか、弱いのか。
海の深淵を覗きこんで照らすような問いを投げかけるなら、読んでみた方が早い。可愛い女の子と、可愛いなまこが待っているのだから。
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これ、実際に昔、私が書いたレビューなのですが……このレビューをもとに読みに行っても、感想は書きづらくないですか??
冷静に考えて、書きにくいです。むしろ、下みたいに変えた方が、感想は書きやすいと思いませんか?
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レビュータイトル:はあああぁぁぁぁアレクサかわいいぃ……(溜め息)
本文:
これ、友だちから教えてもらって試しに読んでみたんですよね。
ほら、私って婚約破棄物とか大好きですし?
芯が強い女の子が主人公だって聞いて、面白そうだなって。
そしたら直ぐに、あ、これ、面白いヤツだってわかったんですよね……。読み進めたら、やっぱり面白いじゃないですか!
もちろんアレクサちゃんが尊いのは当然として? 金髪縦ロールアホ毛付きとか私得すぎてヤバいだけじゃなく? GL要素ありとか! あるとか!! え……尊い。。。テンポもサクサクですし、主人公もウジウジしないし、ひ弱な自分勝手爆死キャラじゃないですし!
安心して「がんばえ~っ><」って声援送りたくなるんですよね。。。
ですから一緒に応援しに行きませんか?
行きましょ??
私ひとりでも行くし??
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内容の是非はさておき、本文の文字数はほとんど同じくらいで、だけど、二つ目の方が「感想欄に書きに行きやすいレビュー」じゃないですか??
確かに、レビューは一作品に対する一読者としての是非や評価の場であって、作品と読者の対話なんだと考える人だって多いと思います。それはそれで良いのです。もっとやれーって感じなのです。
ただ、こういうふうに、レビューの内容に指向性を持たせて、それで、感想欄で存在感を高めることで、レビューの地位を高めて、読者さんの流入経路を大きく変えてやりたいのです。その結果、トップページの配置も変わるでしょうし、ページ内容も変わると思うのです。
今現在の「なろう」のように、読者の力が低い状態を、脱却しましょう?
この改革って、Youtubeみたいなサイトだと難しいんですよ? だって、「なろう」は書くこと専門のサイトですからね。書くことの敷居の低さがあるのです! そして、書いたものはすべて、公平に扱われます。
レビューを書いた人と、同じ体験を共有できるっていう保証の輪を、読者どうしで広めることで、体験の共有の場として感想欄を活用することで、読者の地位を、もっともっと向上させたくないですか??
だから。
このエッセイを読まれた、たくさんの方のお力を、お借りしたいのです。
1、みなさんにやってほしいこと
・感想書くときは始めに、どのようにして作品に辿り着いたか、書いてほしいのです。
例:レビューから来ました^^
好みの作品なので、追いかけますね!
2、できればやってほしいこと
・共感ポイントを押さえたレビューを書いて、感想欄で一緒に盛り上がろうと勧めてほしいのです。
この手法の本質は、読者→作者の意識改革ではなく、感想欄やレビューの使い方に指向性を持たせることで、読者→読者の意識改革を促して、結果的に作者の行動を変化させる、という物なのです。
ですから、できる限り多くの方のご協力が不可欠なのです。
「なろう」の定石……ぶっ壊したくないですか?
よく考えれば、異世界〔恋愛〕ジャンルって、短文タイトルで超激戦区ですからね。内容勝負にすることは、できると思うんですよ。