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掌編小説集10 (451話~最新話)

ウサギとヘビ

作者: 蹴沢缶九郎

草原でウサギが草を食べている。そこへ腹を空かせたヘビが現れた。ヘビはウサギに気付かれぬよう自信の気配を消すと、スルスルとウサギの背後に回り込み、大口を開け、一気にウサギに飛びついた。一瞬の出来事であり、逃げる間もなかったウサギはヘビに丸飲みにされた。

久しぶりのご馳走で腹を満たしたヘビがその場を後にしようとした時だった。突然ヘビは苦しみだし、辺りをのたうち回ると、ぐったりして動かなくなった。死んだのだ。

やがてヘビの口からウサギが出てきた。先程との違いを挙げるとすれば、ウサギの特徴ともいえる長い両耳がなくなっていたが、紛れもなく丸飲みにされたウサギだった。

ウサギは、約二週間程度で生えてくる耳の辺りを触ると、何事もなかったかのように草原を駆けていった。

進化の過程で、自切する事の出来る毒の耳を持ったウサギの存在をヘビは知らなかったのだ。

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