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旅からの学び  作者: つながり
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〜幼馴染編〜8話

旅からの学び(たびまな) 8話


おそるおそる草むらを掻き分けると、そこにいたのは、魔物ではあるようだが・・・。何だろう凄く可愛くて愛らしい姿をしている。動物に例えると『リス』かな?木のみを口に頬張らせている。


「ふぁ〜〜!かわいいーー!」


リラは、その魔物に見入っていた。アクシスとムドは、何だろうか?この魔物は?という顔をしながら見つめている。


「この魔物は・・・。どこかで・・・。」


師匠は、ボソッと何かを言いながら考えているようだった。この魔物は、珍しいのだろうか。少なくとも、僕たちは今まで見たことがない魔物だ。


僕たちが、リス型の魔物をじっと見つめているとこちらの様子に気づき驚いて動きが止まっていた。毛並みは、白がメインで青色の毛もおしゃれに混ざっている。目は、黄色く光っている。動きが細々としていてとても愛らしい姿だ。


しばらくすると、僕の方に寄ってきた。


「キュルルーー??」


魔物の鳴き声だ。不思議そうに、僕の顔を見ている。何か付いているのか?じっと見つめ匂いを嗅ぐと僕の肩の上に乗ってきた。


「うわっ。」


僕は、驚いた。急に飛び乗ってきたのだ。肩の上で、大人しくしている。前足で顔を洗っている姿は凄く可愛いかった。リラが、羨ましそうに見ている。リラは、可愛いものが大好きなのだ。


「大丈夫なのか?魔物なんだろ?」


アクシスが心配してくれている。口数は少ないが優しい男なのだ。


「大丈夫だろう。魔物が発する殺気も感じられない。それに、どこかで見たことがあるような気がするんだ。」


師匠が、リス型の魔物を見ながら言っていた。確かに、この魔物からは他の魔物から感じる殺気というものがない。不思議な魔物だ。

僕の肩から降りようとしないので、少し困っていると師匠が、


「リード。その魔物を飼ってみたらどうだ?少し気になるんだよ。悪いことは起こらないから大丈夫だ。」


「分かりました。僕も少し気になるので飼ってみます。」


師匠の考えと僕の考えが一致したので飼ってみることにした。何かあるような気がするんだ。お気に入りの場所で考えごとをしている時に感じた気配は君だったんだね。心の中で、答えを出しながらリス型の魔物の頭を撫でていた。


「キュー。キュー。」


嬉しそうな顔をしていた。母さんが、好きそうな感じがするな。母さんも可愛いものが好きだからな。


ムドも、リス型の魔物を撫でていた。ムドは、動物に好かれるところがある。


依頼をこなした僕たちは、村に戻った。久しぶりの依頼だったから緊張したが思わぬ収穫があった。師匠の家で少し休憩していると、アクシスが口を開いた。


「師匠のルーカスも、そういえば魔物ですよね?魔物と仲良くなるのは、とても珍しいことだと聞いたことがあるんですが?」


「そうだね。極めて稀なケースだね。ルーカスは、僕がこの村をあの魔物『ディース』から守るために戦っていた時に現れたんだ。その戦いの時に、なぜか僕に力を貸してくれてね。それからずっと一緒にいるんだ。この世界では、飼育できる魔物もいるからね。」


師匠とルーカスの出会いについて始めて知った。魔物を飼育できるのは、師匠クラスの人と師匠から許可を得た者だけが飼育できるのだ。今回の件は、師匠が許可を出してくれたのだ。


「今日は、お昼も食べてないね。みんなよく頑張ったよ。今日のところは、ここまでにしよう。暗くなる前に帰るんだよ。」


師匠の言葉を解散の合図にして、みんなは各自の家に戻った。僕は、リス型の魔物と一緒に家に戻った。


父さんと母さんは、驚いていた。僕が魔物を連れて帰ったからだ。驚くのも無理はないだろう。父さんは、魔物に殺気がないから大丈夫だと母さんに説明していた。母さんも安心したのか、リス型の魔物にご飯をあげていた。山で採ってきた木のみだ。


「あら。綺麗に食べるのねー!父さんにも見習ってほしいくらい。」


笑いながら母さんは、父さんの方を見た。リス型の魔物の頭を撫でながら微笑んでいた。


「そうだ。リード?この子の名前は?」


母さんに聞かれるまで、名前のことは考えていなかった。


「んー。どうしよ。」


リス型の魔物の名前を考えよう。



つづく。

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