〜幼馴染編〜4話
旅からの学び 4話
寒い中、みんなはそれぞれの家に帰った。
リードは、帰宅すると暖炉の前にあるゆりかごに座ってゆっくりしていた。
「リード、お帰りなさい。疲れたかい?先にお風呂に入ってきなさい。」
「うん。そうするよ母さん。ありがとう。」
母さんは、いつも優しくしてくれる。父さんは、庭で薪を割っている。パカン、パカンという音が庭の方から聞こえているのだ。
「リード、お疲れさん!どうだ?湯加減はいい感じか?」
「うん。ありがとう。気持ちいよ!」
父さんは、嬉しそうに笑ってくれた。斧で薪を割っていると思ったが、よく見てみると手に風の魔法を纏わせて手刀でわっていた。
風の魔法は、遠距離用とばかり認識していた僕は驚いた。
「父さん!!手に風の魔法をまとわせてるの!?そのやり方教えて!父さんも剣士だったよね!?」
「良く気づいたな。いいぞ!明日、教えてやろう!剣士の俺たちは、大きな魔法は放てないが纏わせるだけならできるんだ。ただし、条件がある。話が長くなりそうだから明日にしよう。」
「わかった!!」
明日が待ち遠しい。条件とは何だ?気になる。剣士は、魔法が使えないとばかり思っていたが少しだけなら使えるんだ!これは、発見だ!
僕は、お風呂から出ると母さんが作ってくれた料理を頬張るように食べた。母さん料理は本当に美味しい。
自分の部屋に行きベットに横になった。この日は、疲れをとるためにすぐに寝た。
次の日の朝。
チュンチュン。鳥の鳴き声で目が覚めた。
今日は、師匠のところに行く前に父さんから昨日の話を聞きたい。
ドタドタと慌てて父さんを探すと、庭で剣の素振りをしていた。父さんは、剣士だが僕とは違って両手剣の使い手なのだ。この村の有名人である。両手剣が風を切る音が凄い。父さんの身のこなしには隙が一切なく整った姿勢なのだ。僕も、この姿勢を真似たいと考えている。
「父さん!昨日のことだけど、魔法を纏わせるやり方を教えてほしい。」
「そうだったな!いいだろう。まずはじめに、リードが得意な魔法の性質を調べよう。」
「僕が得意とする魔法の性質?どうしたら分かるの?」
「この紙の上に手をかざしてみろ。」
紙には、魔法陣が描かれていた。この魔法陣により性質が分かるらしい。
「父さんが、一回やってみよう。」
そう言いながら、魔法陣に手をかざした。すると、小さな竜巻が出来ていた。だから、風の魔法の性質があるということが分かる。
次は、僕の番だ。おそるおそる手をかざして見るとポワーッと暖かい光球体が現れた。父さんは、驚いていた。
「リードの魔法の性質は、光だ!!光が魔法の性質というのは、珍しい。そして、新たなる道を歩み切り開く者に与えられる。驚いたよ。」
「光の魔法を手に纏うと、父さんがやってたみたいに木が切れるの?」
「それは無理だなー!風の魔法の性質ならできたがな。光の魔法の使い方はヴァイロの方が詳しいんじゃないかな。」
師匠と僕の父さんは仲が良く昔、共に働いていたそうだ。
それにしても、光の魔法の使い方とはどうしたらいいのだろうか。はやく師匠に聞いてみたい。薪を割ることはできなかったが、新しい楽しみが出来た。光の魔法のことを知りたい。
母さんが、作ってくれた朝食を食べて師匠のところに行こう。
つづく