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旅からの学び  作者: つながり
12/28

〜幼馴染編〜12話

「旅からの学び(たびまな)」12話


「シュピーーーン!!!」


研ぎ澄ましたかのように、一閃を放った。空気も切るような繊細な太刀筋だった。木は、真っ二つに縦に割れていた。


「なんだ。今の太刀筋は。こんなに繊細に切ることができるのか!」


驚きを隠せなかった。

この時、僕はもっと剣技を学びたいと感じた。多くの人を守るためには、心の成長と剣技も必要だからだ。まだまだ、学ぶべきことがたくさんあることにワクワクしたのだ。


家に戻り、母さんのご飯を食べた。キトは、母さんの椅子の下で木のみを頬張っている。この時のキトは、本当に愛らしい顔をしている。これでも一応、魔物である・・・。


ご飯を食べて、眠りについた。


「リード・・・リード!」


懐かしい声が聞こえる。目を開けると、そこには、オルデンがいた。


「オルデン!!!」

僕は、驚いた。心臓がドキドキしている。


「これは、夢の中だ。縁があってリードの夢の中に入れたんだ。久しぶりだな!リード!元気にしてたか?」


オルデンの声を聞いて、心がほっこりしているのが分かる。


「オルデン・・・。あの時は、本当にごめん。もっと僕が強ければ・・・。」


涙を流しながら、オルデンに言った。涙が止まらず溢れてくる。


「気にするな。リードが生きていてくれたことが本当に心の底から嬉しいんだよ。気にしてくれてたんだね。ありがとう!」


僕は、心の中で少し安心していた。オルデンが、僕のことをどう思っていたのかが凄く気になっていたのだ。


「リード。ここからは大切な話をするね。リードは、成人の儀を終えたら旅に出るんだ。いつもの仲間とね。楽しい旅かもしれないし、過酷な旅になるかもしれない。だから、今から言う言葉は覚えといてほしい。

『ひとりになるな。みんなを頼れ!』気楽に旅をするんだぞ。」


その言葉を聞くと、僕は目を覚ました。そして、すぐにノートにオルデンの言葉を書いた。大切な親友の言葉を忘れたくなかったのだ。


つづく。

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