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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

お父さんが頑張る!なシリーズ

息子が婚約破棄したら、その婚約者にプロポーズされた。

作者: サウス・ジュン

婚約破棄ではお久しぶりです。

前に書きかけていたものを見つけてとりあえず載せてみました。


久しぶりのお父さんシリーズ&婚約破棄シリーズです。


ではどうぞ(  ̄ー ̄)ノ



「・・・すまん。リーベル嬢。もう一度言ってくれるか?聞き間違いかもしれないから。」


「ですから、私の望みは陛下との婚約です。」


その一言に俺は唖然としてしまう。

俺はバララーク王国の国王であるレオナルド・バララーク。

年齢は今年で40歳なる。

そして、今俺へ求婚をしてきたのはこの国の宰相であり、俺の親友のライオネル・ベスカトール公爵の一人娘である、リーベル・ベスカトール公爵令嬢で、年齢は今年で16歳。

うん。ぶっちゃけ、親友の娘にプロポーズされてます。


「・・・おい。ライオネル!お前は知ってたのか!」


俺はこの場にいるもう一人の当事者・・・リーベルの父親であり、俺の親友であるライオネルへと視線を向ける。


「まあな。昔から言ってたし。それに今なら断れないだろ?何せ、お前の息子が起こした不祥事の詫びになんでも願いを叶えると言ったのはお前だろ?」


「それは・・・」


そう俺の息子であり、この国で唯一の王子のルドルフが問題を起こしたのがそもそもの原因。

ルドルフは、本来の婚約者であったリーベルに公衆の面前・・・大規模な夜会で婚約破棄を告げたのだ。

それだけでも大問題なのに、ルドルフはここ最近入れ込んでいた平民の女をいじめたとリーベルを断罪しはじめる始末。

幸いにも証拠は何もなかったので、リーベルの無実はすぐ証明されたが、公衆の面前で婚約破棄を大々的にされたリーベルには良縁はないだろうと、俺はリーベルを後日呼び出して「なんでも願いを聞こう」と言ったのだ。

そして、返ってきた台詞がさっきの“俺との”婚約だそうだ。


ルドルフとは完全に婚約破棄としたし、ルドルフをこのまま王には出来ないので王籍からの抹消しなければならないが、俺には他に子供はいない。

作ろうにも王妃であった妻はルドルフが幼い頃に亡くなっていて、誰かを新たに妾とるしか方法がなかったから確かに悪くない提案にも思えるが・・・


「だからって、元婚約者の父親・・・しかも、君の父と同い年の男の妻で君は本当にいいのか?」


元婚約者の父親というだけで、普通は煙たいだろうし、さらに俺はリーベルの父親と同い年だ。

普通に考えて若い娘ならもっと若い男がいいはずだろうに・・・

そんな俺の考えを否定するようにリーベルは首を縦にふった。


「私は昔から、陛下のことが好きでした。覚えてますか?私が陛下に初めて会った日のことを。」


「初めて・・・というと、ルドルフとの顔合わせの時か?」


「はい。ルドルフ殿下・・・いえ、今はルドルフ様ですか。彼が横暴な挨拶を私にしたときに、泣きそうな私の頭を撫でて、陛下は言ってくれましたよね?『息子がすまない。リーベル嬢、君のような可愛い子が私の義理の娘になることをうれしく思うよ。ルドルフのことをよろしく頼む』と。」


確かに言ったような・・・ルドルフは昔からーーー幼い頃から俺が甘やかしたせいなのか少し横暴なところがあったので、最初にリーベルに会わせた時に俺は確かにそんなフォローをしたけど・・・。


「その時の優しげな陛下の姿に幼いながらも私は心を打たれてしまいまして・・・端的に言えば一目惚れしました」


「か・・・」


「勘違い・・・ではありませんよ。勘違いで何年も恋は出来ません。ルドルフ様との婚約があるので義父としての関係で諦めようと思っていたのですが・・・ある意味ルドルフ様のお陰で夢が叶いそうです」


先手を打つようにそう言われてしまった。


「しかしだな・・」


尚も反論しようとする俺にライオネルはやれやれと言わんばかりの表情で言った。


「女からここまで情熱的に口説かれたんだ・・・頷くのがいい男だろ?」


「お前はいいのか?親友と娘が結婚するんだぞ?」


普通に考えたら嫌すぎるはずなのに・・・

そんな俺の考えを悟ったのか苦笑気味にライオネルは答えた。


「俺にしてみれば娘が幸せならなんでもいいんだよ。よかれと思ってお前の息子と婚約させたが・・・娘が気に入ったのはお前だったしな。それにお前なら娘を不幸にはしないとわかるからな。それともお前は娘が嫌いか?」


「そ、そういう問題ではなくて・・・」


「陛下・・・いえ、レオナルド様」


口ごもる俺にリーベルは真剣な表情で近づいてきて言った。


「どうか私を・・・あなたの妻としてください」


上目遣いでそう言われてしまえば俺には何も言えなかった。


結局、この後正式にリーベルに押しきられる形で結婚して親友の娘を妻としてしまったが・・・結局のところ俺も若い女の魅力には勝てずに年甲斐もなくハッスルしまくって、子供を何人も作ってしまったのは・・・仕方ないだろう。











読んでいただきありがとうございます。


さて・・・今回は文字数をさらに少なくしてさらっと読めるようにしてみましたが・・・如何だったでしょうか?


わりとお父さん頑張る!みたいなシリーズは作者としても好きだし、年の差カップル(夫婦)というのもホッコリして大好物です!


ではでは(  ̄ー ̄)ノ

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― 新着の感想 ―
[一言] リーベル嬢の父親は『仕方ない』とか言ってますけど、この心境になるまでにどれだけ血の涙を流したかと思うと、やるせなくなりますね。 若い娘と再婚出来た国王よりリーベル嬢の父親に乾杯したいです。
[一言] おっさんの夢なのかな 正直、キモい。
[一言] ストーリーと設定を鑑みるに……王様、34~36歳とした方がスッキリするんじゃないかな? 中世の王族なら18歳で第一子が生まれていても不思議じゃないし。
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