開けどあ
[さぁ、着いたのじゃ]
飛行から浮遊に変え、ゆっくりと目を開ける。
[すごーい!私の家よりでかーい!]
敷地は東京ドーム105個分、さらにその施設の中にはプール、滝、購買など色々なものがある。
[当たり前じゃ……とりあえずこのちょーでかい門をひらけるとするかのう……]
ぴこーん
[そうじゃ、お主にこの門を開けて貰おうじゃないか]
[ふぇ?なんで、すーなの?もしかして朝ごはん抜きで飛んでたから開ける力ないじゃ、にぱちゃんでもそんな失敗するんだね]
ニヤニヤが止まらない。
[わらわは、この学校の委員長じゃよ?つまり、この学校で50の中に入るぐらいの力の持ち主じゃよ……ただ、単にお主に天使力があるか見たいからなのじゃ……ちなみに、うちの朝ご飯は鮭、ご飯、味噌汁、のり、だった……とてもおいしかった。まぁ、うちのままの料理は全部美味しいんだけどね]
[うう〜羨ましいなあ]
(あれ、いまのじゃ付けてない……)
[のじゃ……そんな事より早く開けてみせるのじゃ、天使の羽広げて、学校の皆に祝福を願うのじゃ]
まずは、印象に残ってる天使を思い返してその人の幸を願うのじゃ
小声でそう呟く、
[お母さん、お父さん、すーちゃん、ルシフェル様……]
どんどんすーの中の感情が暗くなって行く
(あれ、私なんで祈ってるだけでこんなに苦しいの)
[ド、ドアが動いた!!やったのじゃ!]
ガシャンとドアの錠が動いた音がし、ドアが私たち側に開ける。
(あれ、おかしいのじゃ いつもは押しなのに今日は引きなのじゃ……)
[やった!!やっぱり私天使だったんだ!さぁ、行こ?]
[うむ……遅刻だからバスはないのじゃ、飛んで職員館まで行くのじゃ!]
こうして、天使同士の仲は深まっていく