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第二十五話 始まりの姫は魔王に憑くようです

そろそろ週一更新から脱出したい堕猫です。


どうして更新できないんだろうかと自問自答して行く内にたどり着いた答えが、修学旅行の所為でグダッてそれを引き摺ってるからという風になりました。


この作品を読む時は部屋を明るくして、画面から約450mm位離れて読んで下さいね?

 「なんだかんだと聞かれたら、答えて上げるが世の情け!」


 ……別に誰もテメェに聞いてねェよ。

 そろそろ寝ようとしているところに押し入るってどんだけ面倒くさいか解ってんのかねェ?

 面倒臭いし、怠いし、ウザイし、眠いし、眠いし。

 もう、寝かせてくれ!俺のライフはもう零なんだよォ!!


 「……なんでそんなに邪険に扱うんだよぉ。でも其処に痺れる憧れるぅう!!」


 「テンションウゼェ!!」


 「はうあ!……そんな言葉に感じちゃうぅう!」


 「超棒読みじゃねェか!つか、どこから入ってきたんだよ……」


 「そうだなぁ。普通に座標跳躍してきただけだけど」


 ……なんか、コイツからはそこはかとなく理不尽臭がする。

 何を聞いても結局理不尽な方法が返って来そうな、そんな感じがする。

 ……今、飛鳥辺りから『葵さん、貴方もだよ』って言われた気がするが俺は気にしねェ。

 気にしねェったら気にしねェ。

 敢えて言おう、いつものコトだと。


 「で、さっきみたいなアレは要らないから普通に自己紹介してくれや」


 「了解。ついさっき勇者に助けられた初代勇者を召喚した者だ。名は絆と言う」


 「……あァ、俺の夢に出てきたのと何処か雰囲気似てるなァ。って思ってたけどビンゴか」


 「ビンゴさ」


 「勇者視点が見れなくなったのもテメェの所為か」


 「私が誰というコトを知って、そういう口調で話すとはなぁ……。気に入った!……まぁそれは置いておいて、だ。質問への答えはイエスだ」


 なんか回りくどくて面倒臭ェなァ……。

 ま、周りにもそんなのは結構居るし、別に気にはしねェんだけど面倒臭ェなァ……。


 「面倒くさいなら面倒くさいと言えよ、バカヤロー!!」


 「口に出すのが面倒臭ェんだよ。言わせんなよ、面倒臭い」


 「結局面倒臭いと言う訳か」


 「そう言う訳だ」


 「そう言う訳か」


 なんかサバサバしてんな。

 つか、俺と話してる最中にニヒルな笑みが満面の笑みになったのを見て俺はどう反応すれば良いんだろォかねェ?

 ま、なんというか話してて飽きるタイプでは無いと言うことは解った。

 つか、割と話していて楽しい友人タイプのヤツだな。

 ……調子に乗らなければ、だが。


 「つか、アレだな。絆……で良いんだよな?絆は何故勇者なんて巫山戯たもん召喚しやがったんだァ?」


 「逆恨みだ」


 「……なんの逆恨みかは置いておいて、だ。テメェの逆恨みで異世界の人間の其処での一生を無にしたのか?」


 「因みに私は異世界から召喚した訳じゃあない。私は国にいる正義感の強い正義馬鹿をちょっと強化して魔王討伐にださせたんだぞ?……まぁ、魔方陣で呼んだから召喚ではあるんだが」


 「……んじゃ、何時の間に異世界から召喚するようになったんだァ?」


 「今より八代くらい前の勇者くらいからだろうか」


 ……随分最近だな、おい。

 ちょっと待て、今のコイツは大体何歳くらいになるんだ?

 初代が大体100012年くらい前だから、コイツは多分100031位かァ?


 「おお、ぴったしだ!」


 「そら良かった。で、お前はいつまで此処にいんだよ。勇者ん所に行かなくて良いのか?」


 「いや、正直アッチよりコッチの方がやりやすいし、此処で適当に城に加護でも掛けながら図書館にでも籠もってるとするよ」


 「……さいでっか。ま、なんだ。此処にいるんだったら挨拶回り位して来いよ?心読めるんだから挨拶する相手くらい解るだろ」


 「あいあい」


 それにしてもこの城が強化されて行くんだが、どういう顔をしていたら良いんだろうか?

 ……取り敢えず一眠りするとするか。

 元々眠かったのに絆が話しかけたから寝れなかった訳だしなァ。


 「……zzzZZZ」


○


 「……」


 今宵もあの馬鹿は帰って来なかった。

 あの馬鹿はいつまで返ってこないつもりなんじゃろうか……。

 葵の気がこの世界に無いことだけは解るんだが、それ以上の情報を得ることが出来ない自分の無力さが辛い。

 薫ちゃんの辛そうにしている顔を見ているしか出来ない自分の無力さが憎い。

 『葵のヤツなら儂が育てたんじゃ、死ぬことは無い』そう思いこむしか自分を落ち着かせる手が無い。

 どうして葵なんだ……。


 「お爺さん、そんなに手を握りしめたら怪我をするぜ?大丈夫だよ。葵なら大丈夫。俺達が信じなきゃ誰が信じるんだ」


 「そう言いながらお前も昔の口調に戻ってるじゃないか」


 「しょうがないだろ。心配なんだし。俺からしたらお爺さんより愛している子の失踪なんだぜ?」


 「……軽く聞き捨てならんコトが聞こえたが、聞かなかった事にする」


 ……あの馬鹿、こんな年増にフラグ建ててどうすんじゃ。


 「うごふぁ!?」


 「……誰が年増だ、誰が」


 くそ、40年前にも同じような目にあったのに、また同じコトをしてしまうとは……。


 「不覚……ッ」


 「取り敢えず、落ち着こうぜ。イライラしてても始まらないんだ。今は薫ちゃんが変なコトをしないか注意しておくコトが先決だと思う」


 「……その通りだな」


 ……手紙の一通でも送ってこんか、馬鹿者。


○


 最近六時間睡眠したら必ず起きてしまうと言う変な癖がついてしまった。

 いや、別に寝不足で困ってるっつゥわけでもねェんだが、仕事を早く始めて、早くに終わらせてって言うのを心がけているといつの間にか六時間睡眠習慣が付いてしまったんだよなァ。

 その所為で微妙に寝足りないときがある。

 今はまさにそうだ。

 今日は久々に半日以上寝ていられる日だってのに、朝の7時に目が覚めるとかどんだけだよ。

 眠いし、昨日の絆との会話の所為で疲れが微妙に残ってるから怠いし、しんどいわァ。


 「そう言えば異世界に手紙とかって送ることが出来んのかねェ」


 「出来るよ!」


 「……朝っぱらからテンション高くて付いていけねェ」


 「久々に徹夜したから変なテンションなんだよっ!!それで、異世界に手紙だよねっ!?」


 「そうそう。ついでにどうどう」


 「僕は馬じゃないよっ!そんなコト言うなら方法教えて上げないよっ!」


 「すまん、すまん」


 ほっぺたを膨らますレイナールに萌えた俺は末期だな。

 ……それにしても送ることは出来るんだな。

 つゥコトは、飛鳥も送り返そうと思えば送り返すことが出来るんじゃあねェなかろォか。

 最近は帰りたいとも思ってないみてェだけどな。


 「えぇっとね、葵の魔力を込めて紙を作れば送れるよ!世界の抑止力がかからないからね!」


 「……まさかのそこからか」


 気の遠くなる話だな、おい。

 でも、なにかしら家に送らないと危ない気がするんだよな……。


 「あ、葵起きたんだ。ご飯今できたんだけど、起きて直ぐに食べれる?」


 「リアの飯なら例え腹がパンクしようと食うぜ」


 「えへへ♪ありがと」


 「ふぁああああ……。ご飯食べたら半日くらい寝るとするよ~」


 「了解。ゆっくり寝ろ。身体は大切にしねェといけねェからな」


 「葵が言うな」「旦那が言うな」


 ……なん、だと。

 まさかのシンクロ『お前が言うな』が完成するとは……。

 なんて意味の解らないコトは頭のメモリーから削除して、今は目の前にあるご飯を食べるコトに集中することにしようかねェ。


 「そう言えば旦那、昨日旦那の部屋にいたちっさいのは何?」


 「あぁ、初代勇者召喚をした絆って言う年齢六桁の化け物だ」


 「化け物とは酷い言い様だね」


 「あ、本人が来たぜ」


 「どうも、昨日勇者に助けられて見限って魔王に加護を掛けている絆だ。ちっさいのはステータスだ。希少価値なんだ」


 ……気にしてんのか。

 別にちっさくても良いと思うんだが、どうしてそんなに気にするんだろうなァ?

 人それぞれなんだし、気にする必要はねェと思うんだが。

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