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第十七話 にして漸く少し話が進む。なんてコトはなく普通に日常ですが?

修学旅行楽しかったです。

ただ金が無くてラーメン屋に入ったのに半ライスを頼むことになりましたw

それと投稿遅れてしまいすみません。

塾と妹のツインアタックにやられてしまいました。


それではこの作品を読む時は部屋を明るくして、画面から約36.3cm位離れて読んで下さいね?

 気がつけば一日が経っていた、なんてこと良くある。

 夏休みなんかはまさにそうだった。

 気がついたらいつの間にか夏休みの最終日で、終わるはずもない宿題を一晩徹夜して全力で取りかかって終わらずに沈みながら始業式に出る。

 ボクはそんな日常が割と好きだった。

 それもコレも葵が居たからであって、今のこの日常は本当につまらない。

 葵が居なくなったと聞いたときボクは死ぬ気で探した。

 この街の中も隣の街の中も探して探して探し尽くした。

 でも見つからなかった。

 こんなコトになるならボクが女だったことを伝えて告白しておけば良かったかなって今更後悔をしている。


○


 さて、今日の仕事も終わったしゆっくりしますかねェ。

 それにしてもアイツはどうしてんのかなァ……?


 「どうしたの?葵。物思いにふけっちゃって」


 「いや、アッチの親友どうしてんのかなァ?っと思ってさァ」


 「ああ、いつも話している男の子のコトだよね?」


 「そうそう」


 アイツもなんだかんだで寂しがり屋だったから心配だなァ。

 アイツは悪友であり、幼なじみであり、親友であり、家族であり、相棒だったからなァ。

 よく爺さんとアイツと三人で飯を食ってた覚えがある。


 「フム、懐かしいなァ」


 「呼ばれず飛び出たレイナール参上っ!」


 「……なんで布団から出てきた?」


 「何となくだよっ!」


 本当にいつでもどこでも何しでかすか解らねェなァ、おい。

 ま、なんだかんだで楽しみにしてる俺がいるから文句は言えねェけどなァ……。


 「それにしてもレイナちゃんって胸おっきいよね~。良いな~」


 「ふぇ?そうかなっ?」


 「俺が居るところでンな話ししてんじゃねェよ、コンチクショー」


 俺だって物凄く頑張って絶食してんだぞ、コノヤロー。

 今流行の草食系男子から絶食系男子にレベルアップつかジョブチェンジしちまったからなァ……。

 正直未だ俺はアイツらと釣り合ってないと感じているからなァ。


 「そう言えば葵の家名って聞いたことがないね~」


 「あァ、俺のは家名みてェな立派なモンは持ってねェよ。ま、ご立派な誇りとやらに振り回されて色んなコトはやらされたけどなァ」


 「ご立派な誇り?言い方の感じからすると忌まわしそうだけどどういう誇りなのっ?」


 「大昔の権力を振りかざす馬鹿がいたんだよ」


 俺は普通に親友と共にクソ平凡な高校生活を過ごしてたんだがなァ。

 その所為でご近所さんからも近づかれなかったし、寂しい幼少期を送ったりしたんだよな。


 「俺の名字は豊臣なんだよ。大昔元の世界で天下統一した大名の途絶えたはずの血が流れている高校生だ」


 「……トヨトミ?どんな人だったのか旦那は知ってるの?」


 「ん?ま、知ってることって言えば物凄い女好きだったってコトぐらいかねェ」


 豊臣、この名前を知らない奴は殆どいねェだろう。

 戦国時代に足軽から大名に、そこから関白なるという大出世を果たした猿顔の武将。

 俺の顔は猿顔ではねェんだけど、聞いたところによると曾爺さんは猿顔だったらしィな。


 「でも葵はヘタレだよね♪」


 「なんだよ、その良い笑顔はよォ……」


 あながち否定できないモンで辛いぜ、コンチクショー。

 先人の知恵的な意味でレッツクッキングしてやろうか、コノヤロー。


 「旦那はヘタレと言うよりはアレだよねっ!チキン!」


 「表出ろやレイナール。……ま、俺は出ねェけどな」


 「なんで!?」


 「面倒くせェ」


 「一言っ!?」


 「あ、お茶淹れてくるね~」


 「応よ」


 ……フム、それにしてもあの姫サマはその後どうなったのかねェ?


○


 「此処があの夢に出てきた場所か」


 「その様ですね。勇助様が言ってたコトを纏めて探してみたら此処しかないようです」


 「相も変わらずアリアは万能だよな」


 「光栄の極みです」


 「……フン」


 あの後お姫さんは俺達のところに送りつけられた。

 因みに王様が言うには『この馬鹿娘にはもっと世界を知って貰う必要がある。勇者殿には申し訳ないがもう少し連れて行ってやってくれ』だとさ。

 娘思いなのか厄介払いなのか。


 「姫様、流石に態度が悪いです」


 「知らないわよ。興味もない。アンタ達は私なんか気にせずイチャイチャしてたら良いじゃない……」


 「あのなぁ……」


 「何よ?怒る気?私に?……どうせ私は必要ないのよ。召喚した奴には逃げられ、国での地位も低くなって、汚名返上しようと一人で突っ込んでっても意味の解らない箱に突っ込まれて国に送られ。私なんて要らないのよ。放って置いてよ……」


 ……あぁ、面倒くさい。

 何が面倒くさいって、放っておけばいいのに俺って奴はこのお姫様に何かを言おうとしてるんだぜ?

 コレもあの人の所為だな。あの人の生き様の所為だよ、コンチクショウ……。


 「……はぁ。あのな姫様、落ち込んでたって何にもならないんだぜ?立ち止まったままじゃあ現状より悪くなるだけなんだよ。何処でもそうだ。俺が元居た場所だって、この世界だって。失敗するのは良いんだよ。その後何をするかで良い方にも悪い方にも転ぶんだ」


 「私は国の顔に泥を塗ったのよ!?許される失敗な訳ないじゃないっ!!」


 「そこからどうするかで変わるんだよ。とある偉人は言いました『俺は変わる。だからそれを見ていてくれ』と。その人は一度世界を落としたんだ。でも、な?自分の誤りに気付いて前を向いて進み出し、世界を救った英雄になったんだ」


 ま、ゲームでの話しなんだが。

 それでもあの話しは本当に凄かったと俺は思うね。


 「ま、何だ?アンタが変わるってんなら側に居て見ていてやる。転けそうになったら手を引っ張ってやる。だから前を向けや」


○


 ……ア○ス!?

 いやいやいやいや、まさか励ます場面でゲームの話を使うという勇者のセンスに脱帽だぞ!?

 その後姫サマを落とす口説き文句的なモンも言ってたしよォ。

 でも、ま、俺は三角関係なドロドロ恋愛とか割と好きなんだけどな?

 自分のコトじゃあ無ければだけどよ。


 「ねえ、葵」


 「ン?何だァ?」


 「そう言えばさ、前に聞いた話だと葵のお爺さんは葵より強いんだよね?」


 「あァ、あの爺さんは正直化け物だぞ?この世界に来たら俺は一瞬でぶっ飛ばされる気しかしねェ」


 ……主に勝手に消えて彼女を作ってるとはうらやましいッ!とか言って殴ってくるんだろォなと思う。

 あの爺さんはそっち方面でもバグってやがるからなァ……。


 「へ、へぇ……。一度会ってみたいとは思うんだけどね~」


 「僕は旦那のお爺さんがどんな体格か見てみたいねっ!リアの力でも動かない葵を一瞬で吹っ飛ばせるってコトは物凄いごついお爺さんなのかなっ?って不思議なの!」


 「爺さんは一言で言うと、高校生だな」


 「葵の職業だったヤツ?」


 「応、未成年がなる職業ってやつ」


 「……アレ?お爺さん、だよね?」


 ……見た目は20、実年齢は72と言う意味の解らない構造をしてやがるからなァ。

 あの爺さんは宇宙人かなんかなのかねェ……?ま、そうだとしたら俺も宇宙人になっちまうがなァ。


 「相当なバグ爺さんだからしょうがねェんじゃねェかなァ?」


 熊三頭を目の前で素手で吹っ飛ばした爺さんをバグと言わずしてなんと言うんだろうか?

 しかも本気の一割も出してない、だぜ?信じられないだろ?幼少期の俺はそんな爺さんに憧れてたんだが。


 「旦那も相当なバグだけどね」


 「ま、確かに異世界からの異物だしバグってコトで大体あってると思うがなァ」


 それにしても勇者が助けに行ったか。

 確か彼処は頂上のドアを開けようと思ったら腹が鳴ったから帰った塔だな。

 まさかンなところに夢に出てきたヤツがいるなんてなァ……。

人物紹介ファイル04

名前:豊臣 皐月

職業:魔王のおじいちゃん

容姿:葵を生長させ白髪にしたような感じ。

服装:鶯色の着流し

性格:紳士、なんだかんだで子供思い、敵には冷酷、身内には駄々甘い


まさか勇者より早く書くことになるとはwなんだかんだで話しに出てきているので書きました。登場するかは不明です。

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