ゆらゆら
掲載日:2012/05/08
見れば消える、
消えては光る、
外の光に照らされて、
海月のように、白く漂う。
ほんのちょっとの君の溜め息、
鳥のさえずり乗せたそよ風、
お構いなしに、
ゆらゆら、ゆらゆら。
花の香り含んだ空気、
まだ肌寒い夜の外気、
今日の僕の憂鬱も、
どこか遠くの誰かの幸せ、
お構いなしに、
ゆらゆら、ゆらゆら。
「君には悩みが無いんじゃないの?」
「心なんか無いんじゃないの?」
お構いなしに、
ゆらゆら、ゆらゆら。
悩みって何?
心って何?
僕は、君の部屋の窓辺で、
光と風と音と香りを、
受けてはゆれる、僕はカーテン。
遠く風に乗りやってきた、
すぐ隣りからやってきた、
弱くも確かな心の揺らぎを、
受けてはゆれる、僕はカーテン。




