第2話~変わる平凡~
うーーーん うーーーん ―――バサッ うなされていた・・・ 夢の中でクロノスに火あぶりにさ
れながら、じわじわとベッドの下に隠しているエロ本をいっしょに燃やされるという悪夢だ・・・
こんな、夢を見るのは昨日のあの出来事のせいだ・・・
昨日、俺とクロノスはいっしょに家に帰ってきて母さんに適当な理由をつけてクロノスを居候にするこ
とに成功した俺とクロノスだが まあその居候が成功したのは、俺の口がうまいのではなくクロノスの
見事な容姿で母さんと妹のハートを射止めたことなのだが・・・で なんだかんだで俺の部屋でいきなり
本題になった。 どうやら なんかこう悪魔的な奴が地獄から天界へと侵略しようとしているらしい
そこで、その侵略を止めるために色々考えた神様はこういったらしい
「悪魔の侵略を止めるために儂はある男に力を与えた。 しかしその力はまだ覚醒していない。だからそ
の力をクロノス。お前さんで覚醒させてきてくれ。頼んじゃぞ。その男の名は・・・
定常 京代 じゃ 」
「ちょっとまてーーー 明らかにおかしいだろ?なぜ俺?悪魔の侵略って?力ってなんのことだあああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「なぜ貴様なんぞなのかわ 知らん。だが、もうすでに悪魔の侵略は始まっていうんだ頼む」
(本当になぜ俺?もっと適任がいるだろ たくさん)
「そうだなもっと適任がいるはずだよな。 ああ なるほど」
「なんで俺かわかったのか?」
(ホントになんでマジで?)
「それはだな。貴様のようなふつーすぎる地味な人間は、大勢いるから死んでも何も特にはもんだいねー
からじゃないのか?」
「なんか納得できるけど――――死ねーーーーーーーーーーーーーーー」
―――ゴン
「俺を殴ったな」
(やば こわ しまったーー 殴るんじゃなかったーー)
「地味でへたれとはどこまでも屑だな貴様は!!」
―――ドゴーーン!! チーン
「はっ しまった 殺してしまった。これで天界は終わりだ・・・」
「うーん いててててて」
「おお 生きていた良かったーー」
「ん?」
―――窓の外に黒い影
(まさか)
オレは走って外に出た
「やはり来ていたか 天使 ククク」
(悪魔か ついに侵略を始めたか)
「悪いが死んでもらうぜ 天使。 そら死ねやあああ!!!!!!」
槍が一直線にとんでくる
「なめんなよ このクロノス様をおおおおおおお!!!!!」
ギリギリのところで槍をかわし、そのかわした槍を一瞬で手に取り投げ返すと・・・
「うおおおおおおおお」
見事に右肩らへんに命中
「さあて もうちょっと遊ぼうぜえええ」
天使なのに悪魔的な笑みを浮かべ飛ぶ ―――しかし
「今日はこのくらいにしといてやる 覚えとけ」
バサッバサッ 見事な逃げ台詞をはいてでかい翼を広げて逃げて行った悪魔にちっこい翼のクロノスは
追いつけなかった。
「口ほどにもない弱さだったな ん?」
「見てたのか?京代」
「ああ 途中からな。 なあクロノスさっきの悪魔だよな? 侵略ってホントだったんだな」
「ああ」
(信じたくないけど信じるしかないか ―――とりあえず)
「飯にしようクロノス。 あとでじっくり考える」
「ああ わかった」
―――こうして平凡だった日々が徐々に変わりつつあった
「クロノス・・・要注意だな・・・ククク」