1/1
とある歴史書の前書きから抜粋。
かつて妖精族、エルフ族、ドワーフ族、人族の四大種族は、限られた土地を奪い合い、長く争いを続けていた。この争いはおよそ中世後期まで続いたそうだ。
そして近世、この頃四大種族は新たな資源開発に着手しており、各地で技術革命が起こっていた。“魔族”が現れたのもこの時期である。これまで大陸の端で密やかに生きるのみだった少数民族“魔族”。それらはある日人族第一位の大国を滅ぼし、世界各国に激震を走らせた。
そこから魔族の躍進が始まる。
人族の大国から始まり、妖精族の領土を、エルフの郷を、ドワーフの地下都市を、次々と奪い領土を広げてゆく。個の力と高い統率力、“魔法”という特有能力に既存形態の数段上を行く魔術技術。そしてそれら全てを統治する“魔王”への絶対的忠誠は、世界が共通の脅威と見做すのに十分な要因であり、それこそが後世の四大種族同盟へのきっかけであり、四大種族から選ばれた四人勇者達が生まれた経緯だ。
勇者一行は素晴らしき戦績を上げ続け、ついに世界を恐怖させた最悪の魔王「テスラ」を討ち倒し、この世界に平和をもたらした。
これが本書の概要であり、現在へと続く四大種族友好関係の始まりである。




