「こんなうわさを知ってるか……?」
掲載日:2024/08/29
『夏のホラー2024』投稿作品です。
背筋が寒くならない類いのホラーです。
どうぞお楽しみください。
「そんな訳あるか!」
「お、おい……」
親友からもたらされたうわさ話に、俺は声を荒げた。
「お、落ち着けよ。まだうわさの段階だ。本当にそうかどうかは……」
「……!」
こいつがこういう顔をする時は、決まって俺をなだめるために、心にもない事を言っている時だ……!
くそっ!
そんな、そんな訳が……!
「……悪い……。でも、辛いかも知れないけど、お前だって薄々気付いていたんだろ……? なら」
「うるさいうるさいうるさい!」
俺はその声から逃れるように走り出した。
ポケットから携帯を出して操作する。
頼む……!
単なるうわさであってくれ……!
さもなくば俺は地獄に落とされたも同然なんだ……!
「あ、あぁ……」
だが俺の希望は、携帯に無機質に表示された文字に塗り潰された。
『九月も昨年のような猛暑が続く事でしょう』
俺は膝から崩れ落ちた……。
読了ありがとうございます。
『 』の中を入れ替えたら、どんなホラーでも書けそうな感じですね。
……誰よ! b◯keteみたいって言ったの!
僕と握手!
お楽しみいただけたなら幸いです。




