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第94話 戦が終わって

遂に俺の信者たちが森の平和を取り戻した!

あの序盤で狼に捕食されそうになっていた子ウサギたちがこんなに強くなりましたよ!

一時は虫と小動物でどうやって信者作るんだって絶望したけど、まさかこんなことになるとは思いもしなかった!


しかしレッドキャップの奴やばかったな!

こっちが御神体(熊)での領域展開と、『スキル・リミッターカット』していなかったら、半獣化のボウイでも分からなかったかもね。


おぅ、妖精さんたちとドライアドたちが俺を祝福してくれてる。


「やったね、ジャスティス君!」


おお!ルリエンさんも嬉しそうだ。

この森から捕虜以外の魔族を全て駆逐できたからね!

よし、久しぶりにステータス確認だ!


ステータス確認

【氏名:よしだ・じゃすてぃす・ひーはー(笑)】

【4/15 18:21:35】

【ランク:魔を狩る殺戮神】

【精神力:223,845k】

【精神力消費:「1,1204k/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】

【精神力増加:「10,652k/1日・0/1時間・0/1分・0/1秒】

【領域:10550m(本部)】

【領域:10000m(狸)】

【領域:10000m(熊)】


やったー森の神から魔を狩る殺戮神にジョブチェンジしているのだが??


「そりゃそーだよ、あんだけ魔族や魔物殺しまくっていたらさー」


えールリエンさんそりゃないよ!

だって魔族退治しろって言ったのはルリエンさんじゃないか!

しかも俺見ていただけで信者が暴れまわっていたんだよ?


「でもさ、ジャスティス君をこの世界に送ってくれた人には感謝しているよ!」


おっ、ありがとうございます!

なんか美人さんから真面目にそう言ってもらうと惚れちゃうんだけど。


「あはは、ジャスティス君上手だね!」


いや、けっこうマジな話なんですけどね?


「魔族がこの世界をほぼ掌握して、他の種族は虐げられ絶望しているけど」

「規格外の者たちが出て来て、やっと希望が持てるようになったからね」

「特に虫系の人たちはやばいな」


そうなんだよね。

虫って普段小さいから何とも思わなかったけど、あいつら身体能力がとんでもないんだよね。

しかも、全員全ての言葉が聞けるようになっているから、転生者ちょくちょく見つけてくるし。


「ジャスティス君!先は長いけど、どうか平和な世界を作ってね!」


任せてルリエンさん!もうすでに殺戮神だけど、平和のために頑張るから!

とりあえず精神力溜まっているし、御神体と個人にスキルでも与えておこう。



亜父は目を覚ますと、ベッドの上に横たわっていた。


まわりでは白い服を着た看護師が所狭しと走り回っている。


顔だけ上げてまわりを見てみると、魔物やレッドキャップの旗本たちが治療を受けている。


「ここは…わしは死んだのではなかったのか?」


その言葉に看護師が答える。


「あなたは川に落ちた後、蜂須賀さんたちが助けてくれたのですよ!」

「彼らはビーバーだから泳ぎがうまいのよ」


「ここはどこだ?なぜ敵であるわしらを助ける?」


「ここは北の砦よ」

「ここの砦の指揮官が降伏した後、私たちが野戦病院として使っているのよ」

「まぁ患者のほとんどがあなた達のお仲間なのだけどね」

「ピット様はこの戦争でだれも死なせたくないからと、何よりも先に病院を持ってきたのよ」

「あと、食料も届いているからお腹がすいたら言ってくださいね」


慌ただしく説明をすると、看護師は業務に戻って行った。


傷口を触ってみると、縫合した後があり、回復魔法をかけてあるのか、痛みは無くなっていた。


ベッドから立ち周りを見てみると、患者の中に見覚えのある顔を見つける。


「お前は従弟熊殿ではないか?」


その言葉に、目に包帯を巻いた従弟熊が返事する。


「その声は亜父殿!」

「申し訳ありません、私が騙されてしまったせいで亜父殿を大変な目にあわせてしまいました」

「ほんとうに…すみません」


その言葉に手を握り応える亜父。


「良いのじゃ、ワシも早まったことをしてしまった」

「従弟熊殿も早く傷を治されよ」


二人が話している中にボウイに倒された熊武将が話しかけてくる。


「亜父殿、無事で何より!」


「そうじゃのう、ワシもお前も死に損なってしまったようだな…」


苦笑いをする2頭は、ベッドに座りまわりの様子を見る。


「亜父殿、なぜ我々は助けられたのでしょう?」


武将熊の質問に亜父は答える。


「それはな、我々とラビットたちの目標が違うからじゃろうな」


「つまり?」


武将熊は分からず再度質問する。


「我々は如何にしてラビットたちを倒すかを考えていた」

「しかしラビットたちは、この戦争を終わらせた後の世界を考えていた」

「つまり、我々に勝てることは前提だったという事じゃよ」

「そのうえで、宋や秦と戦える兵力を残したのじゃろうな」


「まあ実際あの戦いを目の当りにしたらそうなりますな」

熊武将は苦笑いする。


「それで…今後はどうされますか?」


熊武将の言葉に亜父は少し考える。


「わしは会って話を聞いてみようと思う」

「ラビットの見据えている未来というものに興味がわいてきた」

「たとえ死ぬにしても、その話を聞いてからでも遅くなかろうと思ってな…」


「では亜父殿、私もお付き合いしますぞ!」


武将熊は亜父に拱手を取る。


「あのウサギ…ピット王は、はたしてどのような未来を描いておるのじゃろうな?」


亜父はピット王に会えることを楽しみにしていた。


「あの…」


そんな中、一人の女性が亜父に声をかけてきた…。


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