表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/395

第83話 馬謖の奸計

咸陽についた従弟熊は、その城壁を見て愕然とする。


「大王の城で…別の旗が翻っている!」


城壁を見上げると、そこには何本ものラビット国の旗が揺らめいていた。


「まことに…咸陽は落ちたのか」


がっかりとする従弟熊に、捕まっていた陸賈が入り口で礼を取り出迎える。


「お前はイワイの使者の…」


従弟熊がすべてを言い終える前に陸賈が話し出す。


「使者殿、お待ちしておりました。ささ、中へ」


「丞相(孔明の役職)も御史大夫(陳平の役職)もお待ちです」


なんの事かわからずに中の貴賓室へと案内される従弟熊。


そこには孔明と陳平が、豪華な料理を用意して待っていた。


「使者殿、お待ちしておりましたぞ!」

「ささ、上座の方へ!」


訳も分からぬうちに上座に座らされた従弟熊。


孔明は酒を注ぎながら語り掛ける。


「…それで、亜父殿はどのようなご用件であなたを使わされたのです?」


?となった従弟熊


「いえ、私は大王の使者で来たのだが…」


「フフフ、警戒しておられるのですね?」


「大丈夫です、ここには私たちしかおりませんので安心してお話しください」


二人は従弟熊に話しかけながら、ある書簡を見せる。


そこには亜父と古参熊たちが、各砦及び咸陽の戦力を事細かに記して、どの様に配置・対応してくるかを詳細にまとめてあった。


「これは…亜父たちは裏切っていたのか!」


この言葉を聞いた孔明と陳平は、ぱっと飛びのき従弟熊に告げる。


「まさか…本当に大王の使者だったとは!」


「者ども!出合え出合え!」


その一言で一斉に駆けつける護衛兵たち。


捕まってはなるものかと、護衛団を突き飛ばし、城内から脱出する従弟熊。


その逃げ出した姿を見つめる2人に、馬謖が入ってきて話しかける。


「うまくいったようですね」


その言葉に、孔明は満足そうに答える。


「馬謖、見事です!」

「あなたはやはり、兵を率いるよりこちらの才能を伸ばした方がよいようです」


陳平も答える。

「私の策の概要をよく理解して脚本できた、馬謖殿の才は素晴らしいですね」


二人の誉め言葉に、馬謖は謙遜しながら答える


「いえいえ、これは使者に問題があったのですよ」

「ただ考えが回る使者であれば、策は見抜かれていたかもしれません」


思惑通りに事が運び、三人は胸をなでおろす。


「さて、これでこちらの手札は切った」

「あとはレッドキャップがどう動いてくるかだな」


孔明は次の策に移る準備をする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ